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肉球で雨粒を避けるだけなのに、ヤケドするほど熱中する!『Raindrop Sprinters』レビュー!【Switch/PC】

 

 

Raindrop Sprinters ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

 

Steam:Raindrop Sprinters

 

『Raindrop Sprinters』のレビュー行くぜ!

 


パブリッシャー:メディアスケープ

機種:Switch/PC

ジャンル:固定画面アクションゲーム

発売日:2023/8/3(Nintendo Switch)2023/12/20(PC)

価格(税込):1260円


 

フリーゲームとして発表された『Raindrop』のパワーアップ版。

ピョンピョンと跳ねる肉球を操作して、

雨水を避けながらゴールを目指す単純な1画面アクションだ。

あくまでもデフォルメ表現で肉球になってるだけで実際は猫が走ってるっぽい。

猫本体から切り離された肉球が動き回ってるゲームかと思ったわ。

 

開発したShuhei Miyazawa氏は国内の有名インディーゲームに色々関わっている方。

その繋がりでPlay,Doujin!プロジェクト公式アカウントでは、

発売に合わせて錚々たる面子による応援メッセージリレーも行われたぞ。

 

見た目が地味でルールも単純なゲームだが、

遊ぶほどにバランスの絶妙さが分かってくる。

エンディングやハイスコアを目指すとどこまでも熱いゲームだったぜ。

 

 

往年のアーケードゲーム風のスタイルでプレイするゲーム。

モードは4種類あり、最初から遊べるのはStandardモードのみ。

累計スコアが一定以上に達すると少しずつ解禁されていく仕様だ。

オンラインランキングもあるぞ。

当然のごとく猫又みたいなスコアのプレイヤーが沢山いる。

 

 

左右の壁紙切り替えやピクセルパーフェクト設定、縦画面設定なども可能になっている。

 

 

画面左に書いてあるが操作は左右移動と、

ゲージを消費して画面をゆっくりにするスローのみ。

上から降ってくる雨粒に当たらないように

画面右のゴールに辿り着けばステージクリアだ。

雨粒を一発でも喰らったらその時点でゲーム終了!

猫が濡れることに関してここまで厳しいゲーム、他にある?

 

時間経過で右下のレベルが上昇していき雨粒の量はどんどん増加。

シューティングゲームみたいな弾幕になっていく。

最高レベルであるレベル29の状態で5回ゴールすればエンディングとなるぞ。

MAXがレベル29……まさか……ニク(29)キュウってこと!?

 

 

エンディングを目指しつつ最高スコアも伸ばしていくゲーム。

たまに降ってくる星を取ると高得点で、

星をいっぱい取ってゴールするとボーナスが入るが、

ゴールする度にボーナスの倍率が増加していく仕様にもなっている。

なので、あんまりゴールせずに粘るだけではスコアが全然伸びない。

素早くゴール回数を稼ぎつつ、星もしっかり搔き集めないといけないぞ。

 

 

特定の条件を満たすと手にはいるバッジの効果はどれも強力。

スローゲージの効率アップや回復、スロー中の移動速度アップに、

画面内に出現する星の最大数アップなどなど……。

入手条件は伏せられているが、

高得点を目指してやり込むと自然と分かる作りになっているぞ。

バッジ入手条件を攻略パターンに組み込めるようになってからが本番だ。

 

レベルが上がると水滴が凄まじい速度になってくるため、

スローモードを使うタイミングを見極めながらギリギリで駆け抜ける緊張感が熱いし、

その状況だと星の数によるボーナス倍率も跳ね上がっているから、

ヤバい状況なのに星の大量獲得を狙ってつい粘りたくもなってしまう。

 

単純なゲームだからこそ自分の上達っぷりが着実に分かるところが良いね。

引くか進むかだけのゲームなのにリスクとリターンの駆け引きが上手く出来ていて、

単純だが単調になってないのだ。

 

ちなみにエンディングが無しになって

無限に高得点を目指せるエンドレス設定も存在する。

ハイスコア理論値を狙うならこっちだけど

エンディングボーナスが貰えなくなるからそこを越えるのが大変だし、

最高速度で降り注ぐ水滴を限界まで避け続けないといけないから超キツい!

猫じゃなくてニュータイプ向けの設定となっております。

 

 

スタンダード以外のモードも、

お助け要素や縛りを入れることでボーナスが上下するモードや、

スローを使うほどボーナスが入るモード、

雨粒を連続で受けると高得点になるが、同時に体温が下がってヤバくなる30秒モードと、

それぞれ違った魅力があってただのおまけになってない作り込みだぜ。

 

 

見た目が地味でなかなか魅力が伝わり辛いんだが、

「レトロ風の新作一画面アクション」としては

あの傑作『ドーナツ・ドド』辺りと比べても遜色ないクオリティになっているぞ。

 

ドーナツ・ドド』はそのままゲームセンターに置ける……というか、

後からアーケード版が発売されたりしてるが、

こちらはゲームセンターに置けないくらい1プレイが短いゲーム。

エンディングに辿り着けるようになっても数分で終わる。

だからこその中毒性があり、やればやるほどにバランスの絶妙さが分かる。

平気で数時間ぶっ通しで遊んでしまうほどの面白さだ。

軽い気持ちで買ったんだが恐ろしい肉球だったぜ!