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3DS「プチコンマガジン 創刊号」レビュー!読者投稿作を製品化!個性溢れる34+αのゲーム集!

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プチコンマガジン創刊号のレビュー行くぜ!

プチコンマガジン 創刊号 公式

プチコンマガジン創刊号はスマイルブームから2015年7月29日に300円で配信された3DSダウンロード専用ソフトだ。

価格は300円。

3DSでBASICを使ったプログラムを作成できるソフトであるプチコン3号。

それを使って開催されたユーザーコンテストに集まった優秀作品30本以上を収録した内容となっている。

コンテストは「飛び出す(?)プログラム」というお題に沿って開催されていて、

立体視を活用したものを中心にお題の使い方は様々。

1000円で配信されているプチコン3号を持っていれば無料でダウンロードして遊べるんだけど、

まあこれは300円で単体で遊べるし、

プチコン3号で作られた完全新規のシューティングゲームである「SOLID GUNNER」も収録している。

タイトル通り、シリーズ化して今後も色々な展開を予定しているそうだ。

俺はBASICとかさっぱり分からないので純粋に「読者投稿作品をまとめたミニゲーム集」として買ったんだが、

間違いなく300円分以上の価値がある内容だったぜ。

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収録作品は遊べるのがSOLID GUNNERを含めて35本。

それとは別にコンテストで入賞したけど

プチコン3号じゃないとプレイ出来ないタイトルが4本あってそれは紹介のみ。

作品はシューティングが多めで他にもアクションや脱出ゲーム。

飛び出す電卓や漢字表示プログラムなんてのもあったり。

やはり1発ネタみたいなものが多いが、1つ1つ遊んでいくだけでも面白いぜ。

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1発ネタ系だと「飛びだす未来」が結構好き。

ランダムで予言とその対処法を生成してテキスト表示する占いソフトだ。

いかにも昔ながらの1発ネタ!でもなんか延々と遊んじゃう。

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絶対ロクなことにならんぞこれ……。

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色々アウト!

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技術賞を受賞した3Dシューティングの「PLANE2」はワイヤーフレームの自機を操作する3Dシューティング。

避けて撃つ!だけのシンプルな1本だが立体視の立体っぷりは見事でお手本のような1本。

スクショだとまったく伝わらないな!

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ユーモア賞を受賞した「ShootingLife2014」は

キャラの会話デモがウリの2Dシューティングだが……。

会話内容が「ミカドできたえた」だの「デストロイ・ゼム・オ~ル!」だの、

シューター向けのパロネタと内輪ネタばかりじゃねーか!絶対に許さねぇぞキメラビースト!

しかし、「ショットを発射した後に、一度だけ敵の攻撃を防げるバリアが発生する」というシステムが存在。

敵の攻撃は最初からかなり激しいので、いかにこれを挟んで行くかが重要だ。

シューティングとしてもなかなか面白い内容だぜ。背景もカラフル。

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「くねロボ」は障害物を避けながらロボットをゴールまで運ぶパズルアクション。

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下画面でロボットの腰や首を曲げてスキマをすり抜けていく。

最初は気をつけ!の姿勢から始まるが、グネグネと曲げていくうちにテトリスのブロックみたいな形に。

ロボットは複数いるし、ステージが進むと地形もどんどん入り組んでいく。

曲げられる箇所が多いので操作がかなり複雑なんだが、そういう洗練されてないとこも含めて魅力的な1本ね。

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「コンソールプチ四駆」はプラモレースゲーム。

パーツなどのカスタマイズをしてレースが始まったら見てるだけ。

グラフィックを一切使わずに文字だけですべてを表現。

この作者が好きに作った感じが投稿作品ならでは。

っていうかカスタマイズ複雑だし難易度高いしで全然勝てねぇ……!

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どこかで聞いたことのある「玉にやるならこんな玉ゲー」は、

タッチパネルで玉を弾いてゴールに入れるゲーム。

しかしステージ配置が結構鬼畜で一苦労。単純なのに結構ムキになってしまうぜ。

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「HI-JUMP JOHNNY」は主人公を落とさないようにトランポリンで跳ね上げて、

建物から顔を出している敵にぶつけて全滅させるアクションゲーム。

敵や敵の投げるブーメランをどんどん弾いていく感触が気持ちいいし、

ちょっとした演出のセンスもいいね。

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俺のイチオシは「ProjectΔ(プロジェクトデルタ)」なんだが、

これほど静止画で魅力が伝わらんゲームもないな……!

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このように立体視オンにした3DSを立てた状態でプレイするゲームで、

「上画面から画面の外に飛び出した敵」「下画面の自機を操作して狙い打つ」内容。

真の3Dシューティングですよ!

画面の外に飛び出した敵をやっつける立体ゲームを3DSで擬似的に作ってしまっている。

発売日から3DSを遊び続けていた俺としてはこれ本当に感動した!

文章とスクショだとマジ伝わらないなこれ!

シューティングゲームとしては敵配置がかなりガチガチで難易度は高い。

敵の色に対応したショットで倒すと高得点とか、敵と違う色のショットで攻撃すると大ダメージとか

ギリギリで敵を倒すと高得点とか色々盛り込んではあるんだがもうちょっとゆるくても良かったな。

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今回のプチコンマガジン創刊号用の新作として作られた「SOLID GUNNER」は縦シューティング。

操作は移動とショットのみ。

自機に追従してくるオプションは敵の弾を弾いてくれるので上手く活用すべし。

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画面内に次々に飛び込んでくる敵編隊を連続で打ち落としながら、

合間合間に登場する隕石などの浮遊物、固い中型のザコに気を使って先に進んでいく。

敵編隊を連続で全滅させると加算されていって最大で1万点になる撃破ボーナスや、

背景の高速スクロールなどが遊んでいてスピード感あってとにかく気持ちいい手触り。

もちろん立体視にも対応。後半の多重スクロールがイイ。周回要素もあるぞ。

矢野雅士によるBGMもかっこいい。

このゲーム、敵を破壊した時の爆発が綺麗で好きだなあ。

敵編隊を連続で潰してる時の流れるような爆発エフェクトがホントいいんですよ。

シンプルながら敵配置や爽快感などツボをきっちりと抑えてあって、

3DSで手軽に遊べるレトロ風シューティングゲームとして良く出来ている。

本作はこれだけでも300円以上の価値があると断言してもいいだろう!

どことなくPCエンジンのシューティングゲームっぽいノリだぞ。

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数分で終わって何も残らない1発ネタから、ガチで唸らせてくる作品まで。

なんでもありでこれぞ読者投稿作品って内容だったな!

新作のSOLID GUNNERも面白かったし収録作品に不満は無いが、

本当にコンテストの入賞作品をまとめただけなので「マガジン」らしさは薄かったね。

審査員や投稿者のコメントも欲しかったし、次回予告なんかも欲しかった。

まあここは創刊号だからだろうし、

今後はプチコンマガジン独自の展開にも力を入れていくそうなので、次回以降に期待するぜ。