カジュアルモードをノーコンティニュークリアしたので、
『ローリングガンナー』のレビュー行くぜ!
メーカー:メビウス
機種:Switch
ジャンル:本格派横スクロールSTG
発売日:2019/02/28
価格(税込):2480円
PC用として販売された2D横シューティングゲームの移植だ。
『Rolling Gunner』開発メンバーインタビュー、かつて僕らを夢中にしたアーケードシューティングゲームの“未来”は、自分たちで切り拓く! - ファミ通.com
元ケイブの小泉大輔氏を中心に
シューティングゲーム開発経験のあるメンバーが集まり、
3年の開発期間を経て作られた作品となっているぞ。
なかなか難しかったが爽快かつ歯ごたえある熱い弾幕シューだった!
人類の繁栄のために作られたはずのコンピューターが暴走!
すべての機械が敵となり人類存亡の危機となる!
そして今、最新武器を搭載した最強の戦闘機が人類の希望を背負い、
最後の戦いへと出撃する!という超分かりやすいストーリーである。
全6ステージのシューティングゲームで、
難易度別の3つのモードに加えて、更に初心者向けにしたノービスモードを搭載。
細かい状況設定に対応したトレーニングモードに、リプレイの保存も可能となっている
敵を破壊しながら進んでいく弾幕シューティング。
自機の周りに展開された「ローリングガン」は向きによって攻撃方向が変化するため、
360度への攻撃が可能だ。
ザコ敵は画面上や後ろからもどんどん出てくるし、
2体のボスキャラに挟まれた状態で戦わないといけない場面もある。
状況に応じて狙いを定めるのだ。
危なくなったらお約束のボムで緊急回避。
オートボムが標準なので、
ボムさえ残っていれば被弾しても自動でボムを使ってくれるぞ。
しかしこのゲーム、
普通にボムを使うとかなり長い時間、画面全体をカバーしてくれるが、
オートボムで使ってしまうと軽く画面を爆破して終わり。
なので、ボス戦では自分からボムを使った方が良い場面も多かったりする。
そしてボム以上に重要なのがパワーアップシステム!
敵を撃つと吐き出される勲章アイテムを1000個回収するとチャージ完了される。
この状態でボタンを押すとパワーアップが発動して、一定時間攻撃力がアップ。
更に、発動した瞬間に画面内の敵弾がすべて勲章アイテムに変換されるぞ。
パワーアップの残り時間は自機の周りにサークル状に表示されるから分かりやすいぜ。
更に、この状態で勲章を一定以上集めるとリミッター解除が発動可能。
発動するとこれまた画面内の敵弾が勲章アイテムに変わり、一定時間パワーアップだ。
つまり、ボム以外に任意のタイミングで発動可能な
パワーアップ&緊急回避が2段階あるということになる。
CAVE系シューティングのハイパーに近いシステムだが、独自の味になっているぜ。
ステージ構成も非常に練られており、
どのステージもローリングガンを活用して大量の敵を破壊する気持ち良さと、
弾幕を捌く緊張感がしっかりある。
「弾をばら撒く中型の敵を倒すと、ばら撒かれた弾も消える」とかの、
弾幕シューティングでお約束の構成もあるので、
どの敵から破壊するかのパターン構築も楽しい。
勲章は敵に接近しないと回収し辛いため、
必然的にギリギリまで接近しての攻防も多くなる。
弾幕を避けながら押し寄せるザコ敵をドッカンドッカン破壊し、
堅い敵にショットを撃ちこみながら勲章をジャラジャラ集めるのが実に爽快だ。
ボスは巨大戦艦から巨大ロボ、巨大戦車にと王道の顔触れ。
様々なパターンの弾幕でこちらを追い詰めてくるボスと対峙し、
どのタイミングでパワーアップのトリガーを引くかの見極めが熱い!
しかし難易度はなかなかの高さ。
3つあるモードで一番簡単なカジュアルモードでこの弾幕である。
全然カジュアルじゃねぇーーッ!
慣れてくるとパワーアップをテンポ良く使えるようにはなってくるものの、
それでも連発は出来ないので、基本的にはガチ避けしないとダメだぞ!
あとラスボスがクソ強いぞ!
とはいえ、カジュアルモードより難しいオリジナルモードやエキスパートモードだと、
パワーアップを使う度にランクが上がって難易度が上昇する仕様になっており、
パワーアップとリミッター解除中に
勲章アイテムに得点倍率が掛かってスコアが稼げる仕様もあるため、
マジでカジュアルだったりする。
難易度を抑えた上で、
得点システムや難易度上昇をシンプルにしたのがカジュアルなのだ。
難しい人はノービスモードでやってもいいし、
オプションでモード選択とは別に、
ゲーム全体の難易度設定も出来るので更に難易度を下げることも可能だ。
ここはアーケードゲームの仕様だなー。
ゲーム中はセリフなどが一切入らず、
ステージ間に入る短いデモや、ボスの動き、背景の変化などで語る作り。
「こ、こんなコテコテの展開をやりやがって……!」
と呟きながらもニヤニヤしちゃうカッコ良さで、
元ZUNTATAの小塩広和(COSIO)氏が手掛けたBGMも盛り上げてくれるぜ。
すっげぇ楽しかった!
アーケード感覚の弾幕シューティングとして非常に完成度が高い。
Switchのダウンロードソフトとしては少し高めの価格帯で、
グラフィックも含めてパッと見は垢抜けない印象があるが、
遊ぶほどに活路が見え、遊ぶほどに新しい顔が見えるゲームバランスが絶妙。
シューティングゲーム好きなら満足の1本だったぜ!