BATSUGUN サターントリビュート Boosted 公式サイト - 株式会社シティコネクション
『BATSUGUN サターントリビュート Boosted』いくぜいくぜいくぜェェェェェェーーー！！
パブリッシャー：シティコネクション
機種：Switch
ジャンル：シューティング
発売日：2023/5/25
価格（税込）：3850円（ダウンロード）4180円（パッケージ）7480円（パッケージ特装版）
80～90年代に活躍したゲームメーカー、東亜プラン最後のシューティングである『BATSUGUN』の移植作だ。アーケード版が1993年発売で、それに新モードを追加したサターン版が1996年発売。本作はサターン版に更に追加要素を加えた移植作となっているぞ。
俺は今回初めて遊んだんだけど、1周20分で終わるスピード感とド派手な演出、分かりやすいシステムなどで面白かった。後にCAVEを興すメンバーの後期作品ということで、ノリもかなり近い。なんせ井上淳哉さんがキャラの声やってるからな！
オリジナルであるアーケード版『BATSUGUN』と、セガサターン版で追加された『BATSUGUN SPECIAL VER.』の2バージョンを収録している。
バージョンの違いについてはマニュアルで確認できる。
こういう点にちゃんとした説明が無い移植作、割と多いから困るぜ……。SPバージョンの方が難易度低めかつ、爽快感増し増しな調整で完成版と言われている。
ストーリーは革命軍の攻撃で壊滅寸前の政府軍が、開発中の特殊戦闘機を発進させるとか、なんかそんな内容です！オープニングデモは無いし、エンディングがよく分からない内容だったりするから気にするな！
性能が異なるTYPE-A、B、Cから1機を選んでゲームスタート。同じタイプでも1Pと2Pでパイロットが異なるので6キャラ存在する。
みんなプロフィールがむちゃくちゃでやたら濃いぜ。ジョセフ＝ジョースターさんですよね？なんで政府軍と革命軍の争いにこんなヤツが参戦してるんだよ！
一番主人公っぽいジーノを選ぶとクリア画面で「いくぜいくぜいくぜェェェェェェーーー！！」などと叫びだす。
「オレの名はアイスマン 氷の様に冷酷な男だ」と、「自分でそれ言う？」な自己紹介をキメるアイスマンは、ステージが進むと「狙った獲物を必ずしとめるオレを人は空のハンターと呼ぶ！！」などと更にテンションが高まっていく。クールな名前に熱いハートを持つ男だった。そしてエンディングで「どういうことなの……」って感想に。
戦闘機で敵戦闘メカをバリバリ倒しながら進むシューティングで、ボスは巨大空母や巨大戦闘機などなど。危なくなったらボムで吹っ飛ばせ！という極めてオーソドックスなスタイルだ。後のCAVEシューティングで死ぬほど見ることになる、斜めに整列した戦車も出て来るぞ！
特徴的なのは敵を倒して経験値を溜めるとレベルアップするシステムで、経験値ゲージがMAXになるとド派手な演出と共に機体のデザインも変化してパワーアップ。それとは別に、敵が出すアイテムを取得してのパワーアップもあるため、2種類の手段でパワーアップしていく作りになっているぞ。
本作の特徴はなんと言っても、全5ステージ構成で1周が20分ほどで終わるテンポの良さ。アーケードのシューティングは大体30～40分くらいで終わるものが多いのでサクサク進行だ。本作のアーケード版が出た時期は『ソニックウィングス』など、1周が短いシューティングが好評を博していたのでその流れかな？
書き込まれたドットと派手なエフェクト、パワーアップで分かりやすく強くなる自機と、遊んでいて痛快なスタイル。
ボムも多く手に入るので難易度も低め……と見せかけて、オリジナル版は4面からの難易度がそこそこエグいが、スペシャル版は全体的にマイルド調整。レベルアップ時に機体にバリアも付くので立て直しがしやすく、非常に遊びやすくなっているぞ。
ただ、「弾幕シューティング」という言葉が確立する数年前の作品なので、弾幕シューティングと思って遊ぶと高速弾の多さの方苦戦する作り。これは最初の『首領蜂』『怒首領蜂』辺りにも当てはまる気がする。以降の弾幕シューティングで当たり前の「ボタンを押してる間だけゆっくり動ける」という操作も無いから気合で頑張れ！
今回の『BATSUGUN サターントリビュート Boosted』からの追加要素として、巻き戻し機能やセーブ＆ロード、ステージセレクト機能、スティック押し込みでON/OFFが出来るスローモーション機能などを搭載してる。苦手な箇所の練習に最適だし、トロフィーもこれで取れるのでラクラクだ。
巻き戻しが「ボタンを押してる間だけ巻き戻る」ではなく、数秒毎のオートセーブから選んで戻る形式なのでちょっとやり辛くはあるが……。難所だと「やられる→巻き戻す→戻った瞬間にやられる→巻き戻す」の繰り返しでどんどん後退していくぜ！
BGMもアーケード版とサターン版に加えて、新規のBoosted Remixに切り替え可能。いかにもアレンジ！という過剰なまでのバリバリ感がたまらねぇぜ！でもサターン版のフワフワしまくったアレンジ曲も色んな意味で強烈。
エフェクトが派手すぎて敵弾が見えづらい場面が多いのは気になるところだが、今遊んでもスピード感溢れるゲーム展開で楽しめるシューティングだ。うおおおおおお！とバリバリ撃ちまくる分かりやすさが気持ち良い！
「初心者向け」とよく言われているシューティングでもあるが……アーケード版は「当時としては」という言い方をしても厳しい！
スペシャル版はやや手強いかもしれないが、ボムとバリアが潤沢で、1周も短いのでなんとかなるバランスかな。シューティングに慣れている人なら簡単だ。やり過ぎ高難易度の極みみたいな『達人王』が出た1年後にこのゲームが出ているのはなかなか凄い。
俺は今回初プレイだけど満足！
