先日ゲームボーイ福袋から出てきた「バーサスヒーロー 格闘王への道」のレビュー行くぜ!
メーカー:バンプレスト
機種:ゲームボーイ
ジャンル:対戦格闘ゲーム
発売日日:1992年8月7日
価格:3980円
ウルトラマン、仮面ライダー、ガンダムなどが活躍するコンパチヒーローシリーズの1本。
90年代のキャラゲーと言えばコンパチヒーローシリーズだ!
様々なジャンルのゲームが発売されたが今回は対戦格闘。
ファミ通で4/3/4/2という超低評価を叩きだしたゲームでもあるようだ。
当時は格闘ゲームブームだったから、
流行り物に敏感なコンパチヒーローシリーズも乗るしかない!このビッグウェーブに!ってとこかな。
登場キャラは全6人でどれもスーパースターばかり!
それぞれ格闘スタイルが異なり、
相撲のガンダムF91、騎士ガンダムが空手、ウルトラマングレートがプロレス、
ウルトラマンタロウが忍法、仮面ライダーV3がカンフー、仮面ライダーブラックRXがムエタイとなっている。
ヒーローが色んなコスプレをするのはコンパチヒーローシリーズではお馴染みなんだが、
さすがに騎士ガンダムが空手着で空手使って戦うのは珍しいな!空手ガンダムだ!
だが安心してもらいたい。
必殺技ではちゃんと電磁スピアを投擲して相手を刺し殺すので騎士道精神は残っている。
F91の相撲というチョイスもなかなか驚く人が多そうだが……。
コンパチヒーローシリーズの1作目はSDバトル大相撲という相撲ゲーム。
パッケージではまわしを締めたニューガンダムが大きく表示されていたため、
実は本作でF91が相撲なのはある意味で原点回帰なのだ。
モードは1人を選んでプレイするシングルトーナメントと、
2人を選んでプレイするタッグトーナメントの2種類。
あとは2Pとの対戦モードだ。オプションなど無いッ!
シングルは3本先取のタイマン試合。
タッグでは特定のタイミングで試合中に交代が可能となっている。
操作方法はAでパンチ、Bでキック。
Bと上でジャンプ、Bと下でガード。
方向キーとボタンの組み合わせで各キャラ固有の技。
画面真ん中のゲージが溜まったらセレクトで必殺技だ。
操作やコマンドが簡単なのでゲームボーイでも遊びやすい格ゲー。
それぞれムエタイとか空手とか流派が決まってるのに、
必殺技は普通に光線技やヴェスバーという原作通りっぷりは笑う。
カンフーの仮面ライダーV3とかいきなりバイクでひき殺しに来るからな!
マシン持ち込んでんじゃねぇ!
ウルトラマンタロウはあの有名なウルトラダイナマイトを使うが、
かなり接近しないと当たらない上に、発動直後に殴られると即キャンセルという性能の低さ。
完全にダイナマイトが湿気ってる……。
他のヒーローはみんな飛び道具でRXのリボルケインですら遠距離攻撃なのに!
ストリウム光線出せや!
タッグ戦では画面上に「T」の文字が流れてくることがある。
これに触ることが出来れば控えのヒーローと交代。
タッグ戦はどちらか1人倒せば勝利なので
相手の体力を削った状態で交代できれば圧倒的有利。
しかしジャンプ中で頂点に達したタイミングでもう一度B+上ボタンという入力で
2段ジャンプを出さないといけないし、このタイミングがかなりシビアだ。
「T」の文字は移動していて、相手に取られることもあるので難しいぜ。
試合終了後の絵がイイ。
ゲームとしてはキャラの動きが遅く、
攻撃を充てるたびにヒットストップで止まるのがややテンポ悪し。
まあ、当時のゲームボーイは液晶の問題で残像が激しく、
残像対策でゲームスピードがゆったりしたゲームも多かったので、
動きに関してはしょうがないかなあ。
いや、「SD戦国伝 国盗り物語」とかサクサク動くアクションも沢山あったけども!
バーサスヒーローに関しては格闘ゲームとしてキャラの大きさと細かい動き、
そして一撃の重さをしっかり表現するための仕様だと前向きに考えたい。
それにしても攻撃の硬直が長すぎる気はするが……。
SDキャラなのでリーチが短く、
どうしてもキック連発になりがちなこともあって大味かつ地味な内容であるんだが、
強力な必殺技を2段ジャンプで避けたり、「T」の奪い合いをしたり、
間合いを図って着実に攻撃を当てる読み合いの面白さはあるし、
タイミングが難しいだけにギリギリで交代出来た時の逆転感はなかなか。
慣れてくると結構面白いような気がしてくる。
まあ、モードは対戦のみで難易度選択も無く、
セーブもオプションも無いから1人だと割とすぐ飽きちゃうけどね……。
スタッフロール?そんなものは無い!
ヒーローが色んな格闘技で戦う!という題材の割りに地味過ぎる内容だが、
当時のキャラゲーとしては飛びぬけて酷いデキというわけではないと思うし、
キャラは大きくてグラフィックの書き込みはまずまず。読み合いの楽しさも無くは無い。
でも面白いゲームかと言われるとかなり厳しいぜ。
もう一押し、何かあればなぁ……って1本だった。