絶対SIMPLE主義

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3DS「超高層建造計画ビルディンガー」レビュー!正義の建築で月を目指せ!コミカルなノリは楽しい物理演算パズル!

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【超高層建造計画 ビルディンガー】公式サイト

超高層建造計画ビルディンガーのレビュー行くぜ!

発売当時に買ってそのままレビューしてなかったのでね。


メーカー:ジースタイル

機種:3DSダウンロード専用ソフト

ジャンル:落ち物バランスパズル

発売日:2012年10月31日

価格:600円(税込)


上から降ってくる物を積み上げてビルを建てていく物理演算を使ったパズルゲームで、

4人の改造人間がビルを建てていく特撮っぽいノリもある内容だ。

もう2012年の作品ということに小さくないショックを受けているぜ!

雰囲気やアイデアは面白そうだけど内容が伴っていないゲーム作りに定評のあるジースタイル開発で、

これもやっぱりそんな感じの内容です。

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悪の建築組織「手抜社」によって

それぞれ腕をノコギリ、ハンマー、カンナ、ドリルに改造されてしまった4人の若者たち!

脳改造を受ける前に脱走した彼らは春野建築有限会社に就職。

正義の建築を学んだ4人は月まで届く建造物を建てる「超高層建造計画」に挑む。

このゲームは4人の改造人間が、ビルディンガーとして建築の自由と平和の為に戦う物語である!

というようなノリです。大工の源さんを思い出す雰囲気だなあ。

みんなひどいけど片腕がカンナになっているのは特に使い辛いそうだ……。

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モードは全50ステージをストーリーモードと、1度クリアすると出現するエンドレスモードの2種類。

登場キャラのプロフィールを確認出来るギャラリーやチュートリアルもある。

このメインメニューでゲームスタートが御見積書、チュートリアルが契約書になってる芸の細かさ!

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ゲームルールは非常に単純。

上からタンス、椅子、机、バイク、パイロン、車、鉄アレイなど様々な「モノ」が降ってくるので、

崩れないようにどんどん積み上げていくだけだ。

物理演算を使っているので上手くバランスを取らないとグラッと倒れてしまう。

「モノ」を画面外に落としてしまうと近隣からの苦情ゲージが上昇していき、

これがMAXになるとゲームオーバー。

とはいえ、バイクや車を6台くらい落としたくらいでは余裕のバランス。

近隣住民、心が広い……。

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積む度に溜まるBLDポイントを一定以上にして、

画面上部のラインまでオブジェを積み上げるとゲームクリアだ。

このように4人のビルディンガーが登場して詰みあがったオブジェを元に建築を行い……。

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立派な建物が完成するぞ!

いやこれ違法建築なのでは!?

まあ、ビルディンガーは凄い力を持った改造人間だから

素材の問題や耐震基準もしっかりクリアしてるんだろう……!

落下してくる「モノ」はなんと100種類以上。

最初は机とかタンスとか常識的なものだったのが、

ゲームを進めると天ぷらとか電柱とかピラミッドとか戦闘機とかどんどんおかしくなっていく。

進んでも進んでも新しいオブジェが出てくるし、

オブジェは積んだ時の効果音がそれぞれ違う凝りっぷり。

バイクだとエンジン音だったり、楽器だと鳴らした音だったりね。

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ストーリーモードは全10話、各5ステージで構成されていて、

各シナリオのラストではボスキャラとして手抜社の刺客が登場!

「暗雲 立子(あんうん たちこ)」に「隙間風 吹蔵(すきまかぜ ふくぞう)」など、

様々な悪の改造社員が正義の建築を妨害してくるのだ!

ギャラリーではこういった敵キャラも含めたキャラの詳細なプロフィールが確認出来るのも面白いところ。

身長体重に好きな物、嫌いな物、座右の銘、本編では語られていない設定なども。

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こいつは最初に戦う悪の改造社員である「山積 倒(やまづみ たおす)」だ。

プロフィールを読むと……。

「病気の母を養うために給料の良い手抜社へと入社した。

特技も無く不器用な彼は今日も一生懸命に手抜き工事でビルを作る。」

くぅ~!泣かせる話じゃねぇか……!

これからもガンガン手抜き工事してお母さんを大事にしてやれよ!

とでも言うと思ったがクソ野郎が!

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そんなノリが大変楽しい作品で、

ゲームを進めると3DSの2画面ぶち抜きのビルが建っていくところなども好きなんだけど、

肝心のゲームルールの練り込みが甘すぎてパズルゲームとしてはガタガタ。

「モノ」の種類が多いのは評価できるんけどゲーム自体は単調でただ沢山積むだけ。

崩れにくい積み方は簡単に見切れるので後は作業。

沢山「モノ」を積むとクリア評価が上がって次のステージが楽になる仕様もあって、

最初から最後まで端から端へ淡々と詰んでいくだけになるのでテンポも悪い。

単純で面白い!のではなく単調なだけだ。

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加えて、ゲームを進める度にギミックが登場。

接触すると「モノ」がコントロール不可能になってそのまま落下する雷雲や鳥、

「モノ」を押し流す強風などで、この隙間を縫うようにして操作しないといけない。

接触した「モノ」を違う種類の「モノ」に変化させるギミックなど面白いものもあるんだけど、

基本的にプレイヤーを妨害するギミックしかない。

後半になってくると妨害ギミックで上画面が埋まる状態で理不尽さしか感じないぜ。

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更にボス戦ではこれに加えて一定時間「モノ」が回転不可能になるとか、

落下スピードがアップするなどの攻撃が挟まるので更にストレス。

単調なゲーム性を誤魔化すために妨害ギミックをひたすら増やしてバランスを取っている作りで、

遊んでると非常に疲れる。

それぞれ違う能力を持ったビルディンガーが4人もいるんだから、

ゲーム中に特殊能力を使用可能にして一気に「モノ」を積めるようなシステムにするとか、

高得点を狙えるようなシステムにするとか、色々やりようはあったと思うんだけどなあ。

根本的にゲームルールの練り込みが足りてないぜ。

ギミック無しで進むほど落下スピードが上がるエンドレスモードは多少面白いんだが……。

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細かいところも含めたグラフィックの凝りっぷりやバカバカしいノリはよく出来ていて、

ゲームとしてイマイチな以外は結構好きな作品なんだけどそこが致命的だ!

やはりゲーム作りも建築も、土台がしっかりしてないとダメってことね。