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夕陽が寄り添うジュブナイルホラーノベル『夕鬼 零 -Yuoni: ゼロ-』レビュー!【Switch】

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Nintendo Switch|ダウンロード購入|夕鬼 零 -Yuoni: ゼロ-

 

Steam:夕鬼 零 Yuoni: Rises

 

『夕鬼 零 -Yuoni: ゼロ-』のレビュー行くぜ!

 


メーカー :トライコア

機種:Switch

ジャンル:追体験型ノベルゲーム

発売日:2020/02/06

価格(税込):1280円


 

PCのVRタイトルとして配信されたホラーノベルのSwitch版だ。

こちらはVR非対応で、ジャイロ操作を活用した構成となっているぞ。

 

今後発売予定である3Dホラーアクションの前日譚という位置づけらしいが、

1時間ほどで終わる短編作品として綺麗にまとまっているし、雰囲気も凄く良い。

ただ、Switchへの最適化があんまり上手くいっていないところがあって、

そこが勿体なかったね。

 

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舞台は90年代中盤の田舎町。

とある二人の小学生の恐怖の体験と成長を描いたストーリーだ。

 

ストーリー分岐や選択肢は無く、ただ読み進めていくだけだが、そこはVRノベル。

夕陽が差し込む教室で、画面中央に表示されたスケッチブックを読む……という、

スタイルでゲーム進めていくことになるぞ。

 

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移動は出来ないがジャイロ操作で視点を動かすことは可能。

教室に人が出現したり、色合いが変わったり、ビックリ演出が差し込まれたりと、

この形式だからこその臨場感が出ているぜ。

 

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口裂け女、ガシャポン、駄菓子屋などなど。

当時の都市伝説や流行りなどを交えた小学生たちの日常会話の中で、

「ツン」という存在に纏わる怪談話が持ち上り、

そこから夕日差し込む教室での恐怖体験へと繋がっていく。

 

「教室の中でスケッチブックを読む」

というゲームスタイルにマッチしたストーリーになっているし、

引っ越しを間近に控えているのにそれを誰にも言っていないシュウジと、

真面目な学級委員長のナミという、2人の小学生による等身大の視点だからこそ、

日常の合間に突然顔を出す異常事態の不気味さが際立っているね。

「おはようおじさん」の色んな意味での生々しさとかいい。

 

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ホラーではあるんだけど、家庭の事情に悩むメインキャラ2人の内面や成長が中心。

この2人の色々な意味での距離感の描き方が上手く、読んでいて引き込まれたぜ。

終わり方に関しては今後発売予定の本編に続くなら気になるし、

ここで終わってもそれはそれで余韻があっていい……くらいに思ったかな。

 

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ただ、ジャイロ操作が強制かつ感度調整が出来ないため、

手の動きでカメラが動きやすく、集中がそがれるのが辛い所。

一応スケッチブックに視点を合わせれば軽く固定されるし、

携帯モードならば大分遊びやすくなるんだが、

それでもふいに手が動いた時に視点がズレる時があるし、

周りも見渡し辛いから集中が削がれるぜ。

 

また、プロコンやジョイコンを分割しての手持ちでプレイすると、

ジャイロ操作が異常な跳ね回り方をするのでゲームにならない。

コントローラーをしっかり握って動かさないように意識したしても、

ほんの数ミリの動きで画面が傾きまくるからまともに遊べないので要注意だ。

グリップと携帯モード以外でもテストプレイしてくれよ!

 

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分岐無しでクリアまで1時間掛からないくらい。

VRで遊んでいたらもっと面白かっただろう……という感想になってしまうかなぁ。

冷たくも暖かい夕陽が寄り添う中で物語を追体験する構成。切ないBGM。

短篇ジュブナイルホラーとしてなかなか良かっただけに惜しかった。

 

悪いゲームではないので、興味があればグリップか携帯モードで遊んでくれ!