Watch Dogs - ウォッチドッグス | _ABOUT | Ubisoft
レギオンの予習として遊んだ初代『ウォッチドッグス』のレビュー行くぜ!
メーカー:UBIソフト
機種:PS3/PS4/360/ONE/WiiU/PC
ジャンル:オープンワールドアクション
発売日:2014年
凄腕ハッカーとなり、ハッキング能力を駆使して
陰謀や巨悪に挑むオープンワールドアクションゲームだ。
もう6年前のタイトルなんだなぁ。
内容は荒削りなものの、コンセプトで大ヒットとなったタイトル。
主人公のエイデン・ピアースは凄腕のハッカーだったが、
ある仕事をきっかけに殺し屋の襲撃を受ける。
一命はとりとめたものの、居合わせた姪を失い、その復讐を決意。
事件を追っていくうちに、大きな陰謀が明らかになる……というストーリーだ。
この姪が死ぬきっかけになった「襲撃の実行犯」はゲーム冒頭で確保。
そこから黒幕をひたすら探る構成なのが独特。
舞台は「ctOS」と呼ばれるOSでインフラが管理されている2013年のシカゴ。
広大なシカゴの街を歩き回りながら、
メインミッションを追うも良し、寄り道して細かなサイドミッションをこなすのも良しだ。
特殊なスマホをちょちょいと操作するだけで、
ネットワークに繋がったあらゆるものに干渉出来るゲームだ。
スマホ一つで車も簡単に泥棒できちゃう。
ミッションでは監視カメラから監視カメラへのハッキングを繰り返して、
肉眼で見えない場所や目的の場所を把握したり。
スチームパイプや配電盤を爆破して敵を吹っ飛ばしたりと、
ハッキングを駆使して潜入や戦闘を上手くクリアしていくのが楽しいぜ。
背後からの攻撃を決めると一撃で敵を倒せるため、
通信妨害で気を引くのも大事。
カーチェイスになったら信号機へのアクセスや、
辺り一面の停電などで敵車を妨害したり、
車止めを上げて敵をぶっ飛ばしたりが可能。
ネットワークに繋がったあらゆるものを味方に出来るのだ。
ただ、スマホからのハッキングも万能というわけではなく、
包囲網を掻い潜って、物理的に端末に接触しないと情報が入手できない場面も多い。
いつの時代も、最後はアナログのハッキングが一番強いってわけだね。
街を歩いてる通行人のプロフィールを閲覧することも可能で、
割とヤバい経歴の奴が歩いてたり、
くそしょうもない事やってたりで延々と見ていたくなる。
一部の通行人からは銀行口座をハッキングして金を巻き上げることも出来る。
ハッキングでメールや映像データなどを盗み出来る場面が沢山あり、
ストーリーに絡むものから、完全にプライベートなものまで様々。
こういうところも含めてローカライズはバッチリだ。
ストーリーはたらい回しの展開が多くて、
姪の仇を探してるはずだったのに、気が付いたら地元のマフィア全部やっつけてる!
みたいなノリではあるんだが、
ハッキングを駆使して刑務所へ侵入するなど展開はワクワクさせてくれる。
請負人としてエイデンと協力ジョルディ・チンや、
「ctOS」を設計した天才ハッカーのT・ボーンなど。脇役も存在感あるぜ。
難点はミッションで似たようなカーチェイスや、
エイデンは体力が低くてすぐ死ぬのに正面からの銃撃戦が多い点。
2014年のゲームということもあるが、ファストトラベル出来る場所が少なく不便。
回路を繋げていくミニゲームのハッキングパズルが面倒。
サブミッションが取ってつけたようなものばかりなどなど。
都市に点在するctOSタワーをハッキングすることで、
付近のマップやファストトラベルが解放される仕様なんだけど、
「どうすれば端末まで移動できるのか?」
を考えるゼルダっぽい謎解きになっていて、これもちょっと面倒だったなぁ。
一作目だけあってかなり荒削りではあるんだけど、
ステルスが基本のオープンワールドゲームに、
ハッキング要素を加えて一捻りしたところは面白かったし、
皮肉が効いた舞台設定もいい。
エイデンの行動で街の住人の反応が変わるなど、
2以降ではオミットされた要素もある。
エイデン、普通にかなりダメなヤツではあるんだが、
ダークヒーロー的なカッコ良さはあるしエンディングは印象的。
今から遊ぶなら2からでいいと思うけど、初代もこれはこれで魅力あったぜ。