『ポイポイ!どうぶつパーク』のレビュー行くぜ!
メーカー:トムクリエイト
機種:Switch
ジャンル:アクション
発売日:2021/4/15
価格(税込):500円
ゲームセンターにあるコインプッシャーをモチーフにした、どうぶつ落としゲームだ。
台に乗ったどうぶつを受け皿に落としてどんどんゲットしていく。
スマホアプリだとこういうゲームは多いがSwitchだと珍しいね。
開発・販売はトムクリエイト。
『SDガンダム Gジェネレーション』シリーズの開発元として有名だが、
完全オリジナルのダウンロードゲームを定期的に出すところでもある。
昔から馴染みのあるメーカーの新作なので買ってみたが、
ちょっとコメントし辛い内容だったな!
モードは時間制限の無いまったりモードと、時間制限があるせかせかモード。
二人プレイで得点を競うふたりでせかせかモードの3つだ。
こちらがゲーム画面。
台の上に乗せられた無数のどうぶつたちが、
ひっくり返って四肢を痙攣させていて不気味である。
可愛くファンシーなゲーム画面を目指したのだろうが、
悪い魔女が仕切ってる築地みたいな光景だ。
手持ちのどうぶつを発射して台の上に落としていき、
台から溢れたどうぶつが下の受け皿に入るとゲットになる。
受け皿の中央に入ったどうぶつはストックとなって発射可能。
これを繰り返して発射できるどうぶつが無くなるか、
制限時間が無くなったらゲーム終了だ。
特別なアイテムを受け皿に入れたり、
一定スコアでレベルアップする度に色々とラッキーなことが起こる。
虹色のたまごを落とすと新しいどうぶつが降ってくるので、
これを活用して全種類のどうぶつをゲットするのが最終目標かな。
パークではどうぶつずかんが閲覧可能。
ゲットしたどうぶつの種類や累計が確認できる。
これはネコ……ネコ?
システム自体はコインプッシャー系のゲームとしてオーソドックスなんだが、
「同じどうぶつに当てるとどうぶつが大きくなる」「違うどうぶつだと小さくなる」
という、仕組みの時点でピンと来ない独自システムがかなり失敗してる。
デカくしたどうぶつを受け皿に落とすと、
普通のどうぶつよりストックが多く増えるとか、
最大サイズがずかんに記録されるなどの捻りは入れてあるんだが……。
台に色んな種類のどうぶつがひしめいてるゲームだから、
デカくする面白さより狙いに制限が掛かるストレスの方が大きい。
一定時間どうぶつを発射し放題のフィーバータイムも、
このシステムのせいで爽快感がめっちゃ削がれてる。
フィーバーだーーー!って投げまくるとどうぶつがどんどん小さくなっていく……。
「同じどうぶつをぶつけると増える!」「違うどうぶつだと特に何も起こらない!」
とかにした方が良かったんじゃないか。
アイテム効果が上手くハマって台の上がどうぶつで埋まって、
それをザーーーッと回収できた時はまあ気持ち良いんだけど、
カジュアルにしたいのかテクニカルにしたいのか中途半端。
スコアアタックっぽい作りだけど運の要素強いし、
延々とレベルを上げて行くのが気持ち良いようなインフレ要素も無い。
もっと何も考えずに物量とやり込みを楽しむゲームにするとか、
逆にどうぶつ毎に違う能力があってそれを活用するゲームにするとか、
やりようはあったと思うなぁ。
似たようなコンセプトだと2016年にスマホからNew3DSに移植された
『ひよこまみれ』の方がずっとよく出来てた。
こっちも「コインを生物に置き換えたコインプッシャー」なのに、
まずビジュアルの可愛さから全然違う!
台の上でうごめくどうぶつたちの姿を見た時が盛り上がりのピークだったかも。
定価500円だし、
どうしてもSwitchでコインプッシャー系のゲームやりたい人ならまあ……ってとこかな!