ラチェット&クランク THE GAME | プレイステーション
新作の予習で遊んだ『ラチェット&クランク THE GAME』レビュー行くぜ!
発売日に買ったのに遊ぶまで随分と時が経ってしまった。
メーカー:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
機種:PS4
ジャンル:アクション
発売日:2016/8/9
価格(税込):5292円
2002年にPS2で発売され、
現在に至るまでシリーズが続いている『ラチェット&クランク』。
その1作目をPS4でリメイクした作品となっているぞ。
近いストーリーになっているフルCG映画
『ラチェット&クランク THE MOVIE』も同時期に公開。
映画のBDを同梱した限定版も発売された。
だから『THE GAME』なんてタイトルになってるわけね。
知らずに見ると「元からゲームだろ!」ってなる。
本作自体が既に5年前の作品になっているが、
グラフィック、アクションの気持ち良さ共に申し分無し。
ストーリーは物足りなかったが、今遊んでも良いゲームだったぜ!
ちなみに俺のラチェクラ経験値はリメイク元である1作目のみ。
しかも遊んだのが昔過ぎて内容ほとんど覚えてなかったりする……。
ストーリーはとある囚人が収監されるシーンから始まる。
獄中で会ったのはかつての英雄キャプテン・クォーク。
彼ほどの男が何故ここにいるのか?囚人番号117の質問に、
クォークは自らが歩んだ物語を語り出すのだった……という洒落た導入。
クォークが知らない間に自分が出演するゲームの発売が決まっていて、
映画だけだと思っていたと嘆いたり。微妙にメタっぽいやり取りもある。
本編の主役はラチェット。
銀河を守るガラクチックレンジャーに憧れるも、
素行の悪さで入隊出来なかった少年だ。
ある日、空から落ちてきた不良品ロボットのクランクと共に、
銀河の存亡を賭けた大冒険に出ることになる。
王道の3Dアクションシューティング。
様々な惑星を巡ってメインストーリーを追いつつ、
サブストーリーや探索をこなして武器やアイテムの収集もしていく。
本作のウリは何と言っても豊富な「ガラメカ」!
ラチェットの基本武器はでっかいレンチだが、サブウェポンとして様々なメカを使える。
その数は全15種類!オーソドックスな銃や爆弾もあれば、
ミサイルランチャーにショットガン、火炎放射器、小型のノコギリを連続発射するもの、
敵を躍らせて無力化されるものや、援護射撃してくれるロボットを出すものまで様々。
使うガラメカは瞬時に切り替えが可能。
大量の敵相手にバンバンぶっ放して、弾切れになった次のガラメカへ!
とにかく派手で気持ち良いし、補助系のガラメカを他と併用すれば敵を圧倒出来る。
ノリノリのセリフと共に援護射撃してくれるミスターズーコンが頼もしい。
ずっと愛用していたぜ。
弾切れだからあんまり使ってない武器使うか……これも面白いな!
なんて気づきもまた楽しいね。
敵を倒した時などに手に入るネジで新しいガラメカを買ったり、
各地で見つかるラリタリウムで、ガラメカのアップグレードも可能だ。
どんどん武器が増えてどんどん強くなる。
新作の前に2016年に出たリメイクやってるけど、こっちも爽快で楽しい #PS5Share, #ラチェット&クランクTHEGAME pic.twitter.com/w0LyyEMasJ
— ラー油/Vゲームブロガーらあゆちゃん (@daikai6) June 13, 2021
効果音や敵の吹っ飛びっぷり、エフェクトも本当によく出来てて、
撃って気持ち良くなきゃアクションシューティングじゃない!という意気込みを感じる。
こっちのガラメカに合わせて敵が違うセリフを喋るのも凝ってるところ。
メインストーリーも敵の大部隊を食い止めたり、砲台で敵戦闘機を落としたり、
戦闘機で戦ったり、レールの上を高速で走りながら戦ったりと、
これぞアクションゲーム!という展開盛りだくさんで満足。
1つ1つの惑星はそこまで広くないんだけど、
個性付けがしっかりしているし、
ジェットで自在に飛び回れるところもあるから探索が楽しかった。
丁度良いサイズ感。
難易度はノーマルでもそこそこ歯応えある作りだ。
基本的にはサクサク進むんだけど、敵集団との撃ち合いになると結構手強い。
撃ち合いながら、武器の切替を適切に行って、
地形を活用し、ヤバくなったら回復アイテムを探す。これが大事。
ボスも強い敵が多い。俺が一番好きなのはマダムズーコン戦かな。
ジェットで飛び回りながらバリアを破壊する必要がある。
攻撃チャンス時に全力で火力を集中する総力戦っぷりに燃えた。
ちょっと惑星の数が少ないのと、
クランクが単独行動する時のパズルがテンポ悪いのが気になるくらいで
良いゲームなんだが、ストーリーは不満。
登場人物が多い割に掘り下げが足りてないし、
キャプテン・クォークがやたら出張ってくるところも好きじゃなかった。
ウザ絡みしてくるキャラだし、肝心のラチェットとクランクの会話が少ないんだよね。
ムービーも映画の映像を流用してるせいで、
話の流れがブツ切りで、説明不足な点が目立った。
その映画も映画で大筋は一緒だし、
ガラメカを使ったアクションが少なかったりで、こっちも不完全燃焼。
1作目のリメイクではあるんだけど、
あちこちの設定やラスボスが変わっていたりするのでかなり別物だ。
個人的にはクランクの設定が変わったせいで、
マザーコンピューターと会話するシーンが無くなっていたのが残念だったなぁ。
あれ一番好きなシーンだったので。
とはいえ、クランクの
「自分を責めるのと、ちゃんと責任をとるのはまったくの別物っすよ」
「ちゃんと責任を取りたいのなら、次の任務こそ成功させるっす」
なんかは好きなセリフ。
キャラの細やかな表情も、
さすがプレイステーションの看板タイトルの1つという作り込みだったね。
地に足の着いた王道の3Dアクションシューティングとして、
今遊んでも大安定の面白さだった。
お子様でも安心して楽しめるゲームとしてオススメしたい。
最新作の『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』は、
そこから更に大進化していたんだが、それはまた次回!