国立新美術館で開催中の『庵野秀明展』に行ってきたぜ!
開催が12月19日までなので終わる前に足を運んだ。
「庵野秀明をつくったもの 庵野秀明がつくったもの そして、これからつくるもの」
を展示した催しとなっているぞ。
国立新美術館に行くのは初めてだ。
12月13日11時30分からの回で入場したが、かなり並んでいて賑わっていたぞ。
入り口には仮面ライダー旧1号のコスプレをする若き日の庵野秀明のパネル!
会場は庵野秀明という人物を時系列順で追っている5部構成。
一部を除いて撮影OKだったため、みんな撮りまくっていたぞ。
入ってすぐが「庵野秀明をつくったもの」ということで、
いきなり特撮関連のミニチュアやスーツ、プロップがズラリ!
メカゴジラ2のスーツがドーンと目に飛び込んできて感動したわ。
生で見ると表面の情報量で息を呑む。
歴代ウルトラシリーズの防衛メカやサンダーバード2号などの模型が盛り沢山。
ウルトラマンタロウのスカイホエール、
ラピッドパンダ、コンドル1号が並んでるの嬉しかったなぁ。
ウルトラマンと帰ってきたウルトラマンのスーツも展示。
帰ってきたウルトラマンは当時の撮影で使われたスーツだ。
浴びた夕日が体に焼き付いている。貴重過ぎるぜ。
他にも膨大なアニメ・特撮の書籍とプロップが所狭しと並び、
巨大モニターでは初代仮面ライダーなど関連作品の映像が流れる。
もう見所が多すぎて困るレベルだった。
庵野秀明が見ていた作品の一覧表も飾られていたんだが、
80年代までだったのが残念。是非とも2021年までの完全版を作って欲しい。
『仮面ライダー555』『仮面ライダーカブト』
『烈車戦隊トッキュウジャー』辺りが入ってるのは間違いないだろう
次は庵野秀明のアマチュア時代のコーナーで、
中学時代の油絵を始めとする様々なものが展示されていた。
スケッチブックや同人誌などなど。
中学時代の賞状に……。
「庵野秀明監督の実家に残っていた私物」として、
ザンボット3のシールやお菓子まで飾られている。
ここまでくると一体何を見せられているんだ……という気持ちになるな!
伝説となっているDAICON FILM版『帰ってきたウルトラマン』に関しても、
大きく展示されていた。
撮影用の大スクリーンで映像の上映されていて、みんな釘付け。
上の写真、ちゃんとカラータイマーが光ってるのが綺麗。
DAICON FILM時代の作品に関する膨大な画コンテや原画が壁に飾られていて、
よくこんな資料残ってたなぁと感心。
『トップをねらえ!』は個人的になじみ深いのでテンション上がったぜ!
こちらも原画や細かい修正、ポスターなど大量展示。
食い入るように見てしまった。
最終話の台本と絵コンテがあったのはさすがに震えた。すげぇ!
こちらはあの「6話」に関する庵野秀明のメッセージ。
平成元年かぁ……。
そこからはいよいよTV版の『新世紀エヴァンゲリオン』。
今見るとちょっと垢抜けてないように感じる当時のポスター!
親の声より聞いた「残酷な天使のテーゼ」が鳴り響き、
やはり膨大な資料が展示されていた。ここはやっぱ特別な感じするなぁ。
この旧劇場版の病んだポスターあまりにも懐かしい……。
途中にあった休憩室への案内もそれっぽいデザイン。
休憩室では株式会社カラーの2009~2021年賀状に、
庵野秀明が特集された雑誌、エヴァをモチーフにしたグッズなどが展示されていたぞ。
隅には初号機の像が置かれていて、
椅子に座って休憩してる来場者に睨みを利かせていた。
再び会場に戻ると『ラブ&ポップ』や『キューティーハニー』など実写作品の展示も。
さすがに『GAMERA1999』は無かったが、関わった作品はほぼ網羅されてるぜ。
そしてまさかの大ヒットとなった『シン・ゴジラ』!
凄まじい物量のシナリオ案に、決定稿の力強い書き文字が印象的。
例の折り紙だ!
ゴジラの皮膚ディテールに「参考ゴーヤ」って書いてあるのが面白い。
ゴジラ各形態のひな型も展示されており、あの第五形態も。
おぞましい……!
本編映像だとかなり観客の想像に任せた出し方で、
「さすがにこれやったらもうゴジラじゃない」のギリギリのラインだよねこれ。
そして新劇場版の展示へ。
劇中で使われた携帯電話なんかもある。
そういえば「破」の頃ってまだガラケーだったんだな……。
圧巻だったのは『シン・エヴァンゲリオン』の第三村ミニチュアセット!
実際に撮影に使用された9m×4mサイズ。
会場のど真ん中にドーン!と鎮座していて凄い迫力だった。
アニメ制作のためにこれを作るって、やっぱりあの映画普通じゃねぇわ!
精密な作りでどこまでも見応えがある。トウジの家だ!
みんなこういうアングルで写真を撮っていたし俺も撮った。
こちらは別に展示されていたケンスケの家。
2022年5月13日に公開が決定し、期待が高まる『シン・ウルトラマン』のコーナー。
まだ公開前ということで情報は少ないが、
プロップやガボラ、ネロンガのデザイン画などが展示されていた。
楽しみだなーって見てたら知らないマスコットがいて動揺した。
なんだコイツは?!
流星マークっぽいから科学特捜隊のマスコットキャラとかだろうか。
最新情報でも発表されてないのでマジで謎のキャラ。
こいつが巨大化して暴れるんじゃなかろうな!どうなんです樋口監督?!
庵野秀明によるデザイン案もあった。足の裏のデザインなかなか細かい。
デザイン案だとキュラソ星人みたいな顔してんな。
2023年とまだ先の『シン・仮面ライダー』も、マスク造形やイメージイラストなどがあったぞ。
手作業で作られ、庵野秀明による細かい修正が入っているマスク造形。
手の跡が見えるなぁ。
出口では「シン」3作品がズラリと並んで来場者を見送った。
これは壮観!『ザ・グレイトバトル』かな?
スペシウム光線のポーズで記念写真撮ってる人がいて、
やっぱり撮りたくなるよな!って思った。
間近で見るシン・仮面ライダーのカッコ良さはたまんなかったぜ……!
そんな『庵野秀明展』でした。
とにかく尋常じゃない情報量で、この記事で紹介したのもほんの一部。
「庵野秀明と周りのスタッフが動かした手」を可能な限り展示していた。
ここから出力される『シン・ウルトラマン』『シン・仮面ライダー』が本当に楽しみだぜ。
国立新美術館での展示は2021年12月19日まで。
その後は全国を巡回するとのことだ。
全国巡回が決定!
- 大分展
会期 : 2022年2月14日(月)〜4月3日(日)
会場 : 大分県立美術館
- 大阪展
会期 : 2022年4月16日(土)~6月19日(日)
会場 : あべのハルカス美術館
- 山口展
会期 : 2022年7月8日(金)~9月4日(日)
会場 : 山口県立美術館
※上記以降も、追加巡回を順次調整中。
スケジュールはこうなっているので要チェック!