絶対SIMPLE主義

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Joy-Con操作の「シンプル」な楽しさがここに!『SIMPLEシリーズ for Nintendo Switch Vol.3 THE バスフィッシング』レビュー!【Switch】

 

 

THE バスフィッシング

 

SIMPLEシリーズ for Nintendo Switch Vol.3 THE バスフィッシング ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

 

Switchで復活したSIMPLEシリーズ3作目!

『SIMPLEシリーズ for Nintendo Switch Vol.3 THE バスフィッシング』のレビュー行くぜ!

 


パブリッシャー:ディースリー・パブリッシャー

機種:Switch

ジャンル:スポーツフィッシング

発売日:2022/6/16

価格(税込):2000円


 

Joy-Con操作で挑むバスフィッシングゲームだ。お値段はSIMPLE2000円。

ローカル通信は8人、オンラインなら12人で釣り大会を開ける機能もある。

同名のタイトルがSIMPLE2000でも出ているが、

そちらとはまったく別のタイトルになっているぞ。

 

株式会社タキオン | ゲームソフトの企画・開発

 

開発は株式会社タキオン。

近年の『REEL FISHING(フィッシュアイズ)』シリーズなど、

釣りゲーを多く手掛けている老舗メーカーである。

 

これまでSwitchで復活したSIMPLEシリーズは

以前出したタイトルの延長っぽいテーブルゲームとトランプの2本だったが、

今回はJoy-Con操作を活用した完全新作だ。

こういう体感操作で思い出すのはWii時代のSIMPLEシリーズ。

当時は体感操作やろうとして失敗してる物が多く……。

 

 

『SIMPLE Wiiシリーズ Vol.2 THE みんなでバス釣り大会』なんかは、

本作に近いWiiリモコンを使った体感操作のバス釣りゲーだったものの、

実際は画面に流れてくる矢印の方向に

リモコンを振るとバスが釣れるだけというシステムで、これを淡々と繰り返す内容。

釣りゲーなのに音ゲーから音ゲーを抜いたようなゲームだったのだ!

 

 

しかも釣れる魚に人面魚が混じっていて、

こいつは釣っても記録にならない完全なハズレ。

ただでさえ釣りゲー部分が釣りゲーになってないのに、

人間でも魚でもない出来損ないが妨害行為をかましてくる。

遊んでいると血管が破裂して

湖が赤く染まりかねないゲームだったのを思い出した。

 

そんな俺の遠い記憶の中に眠る、怒りと悲しみの湖を清めてくれたのが、

今回の『SIMPLEシリーズ for Nintendo Switch Vol.3 THE バスフィッシング』!

ゲームの構成やシステムはシンプルだが簡単ではない。

やるほどに自分の上達が分かる楽しいゲームだった!

 

 

モードは様々なミッションに挑むミッションに、

場所などを自由に選んで遊べるフリーフィッシング。

最大12人の釣り大会を開くことが出来て、

プライベートマッチも可能なオンライン対戦の3つがメインだ。

 

 

案内役のインストラクターは男女2人から選択可能。

女性にすると通りすがりのテリー・ボガードファンみたいな人が登場する。

 

 

最大の特徴は本当にロッドを握るようなJoy-Con操作だ。

右手を振ることでロッドを動かし、左手をグルグルと回すことでリールを巻く!

HD振動も良い塩梅で動かしていて楽しい感覚。

 

 

釣りが始まったら、まず左スティックで左右に移動して、

右スティックで角度を決めてキャストする。

フィールドは左右にしか動けないしそこまで広くない。

ミッションで大会に挑戦する時のみ、他のエリアに移動可能。

 

 

キャストしてからは水中カメラで魚の場所を確認し、ターゲットを探す。

Joy-Con操作で上手くルアーを動かして魚にアピールしていくのだ。

 

 

食いついたらゲージを見ながらの攻防となる。

魚が暴れてゲージMAX状態がしばらく続くとラインが切れて失敗。

逆にゲージ0状態がしばらく続くと針が抜けて失敗だ。

完全に引き寄せられれば成功!

 

 

システム自体は釣りゲーとしてはオーソドックスな作りだが、

右手を魚の向きに合わせることでゲージを抑え、

タイミングを見て左手をグルグル回してリールを巻く!

暴れる魚の動きがHD振動で伝わってくる!

 

という手触りが良く、遊んでいて非常に白熱する作りだ。

大物だと長期戦になるのでHD振動で手が痺れてくるが、これもまた心地良い痺れ。

暴れる魚をロッド越しに手で押さえつけてるような感覚は、Joy-Con操作ならでは!

 

 

大物を釣りあげた時の「でけぇ!」感も喜びを後押ししてくれる。

 

 

釣りゲーとしてはゆるい作りで、

魚を掛けるだけなら基本テクニックと初期ルアーでも楽々。

天候や季節の要素も無いため気楽なバランスだ。

ただ、ミッションだと「このルアーでこの動きをしろ」と毎回指定されるので、

ステージ毎に異なるテクニックが求められるぞ。

 

 

テクニックは8種類。

Joy-Con操作による横振りや、下から上へ掬い上げる振りなどに、

細かいリール操作を組み合わせて魚を狙っていく。

 

 

ルアーの種類とテクニックがピッタリ合っていて、

魚にしっかりアピール出来ていれば画面左下のアイコンがピカピカ光る。

光れば正解!なので非常に分かりやすい。

判定はそこまでシビアではないので、やり方さえあっていれば光るし、

光らないなら操作自体が間違っている。ちゃんとやれば絶対に光るはず!

ダイの大冒険のアバンのしるしみたいなものだ。

 

 

分かりやすい説明イラストを参考に、

ステージ毎に異なるテクニックを覚えてミッションを進めていく。

これが良いアクセントになっていて、

釣りゲーとしては単純だけど単調にはなっていない作り。

ミッションを一つ終える毎に、

自分がアングラーとして高みに近づいているのを感じる。

 

ミッションモード後半はかなり難易度が高く、

水中カメラを駆使して大物を探す能力を鍛えないと苦戦は必死。

そして最後の相手となる「幻の大物」はすべての能力が試される。

キャスティングの時にRボタンを押すことで

飛距離を調整できる「サミング」という操作があり、

これをどれだけマスターしてるかで難易度変わりそう。

悪戦苦闘して全クリアした時の気持ち良さは最高だったぜ……!

幻のぬしに勝ったぞーーーーーーーー!

 

 

オンライン対戦の方では細かいルールを設定して大会を開催可能。

プライベートマッチでは発行される大会IDを使って、

知り合いでのみ入室ができるようになっている。

ゲーム配信して「IDこれだからみんな大会に来い!」とかも出来る。

一戦終わる度に解散になるのが惜しいが遊びやすい作り。

 

 

オンライン大会は基本的には1人プレイと同じ作り。

しかし画面上に3位までの順位が表示されるし、

他のプレイヤーが釣る度に画面右に名前とサイズが表示される。

「あいつ雑魚釣ってるなー」「ヤバい!あいつすごい大物釣ってる!」

などと遊んでいてハラハラ。

こっちが苦戦してる時に10キロとか釣られると、

「あいつだけ別の星で釣りしてるんじゃねーの!?」と焦る。

残り時間1分を切ると表示が消えて、順位が分からなくなる仕様も絶妙だ。

 

 

こちらは俺が実況で遊んで12人フルに埋まった時の様子。

このブログはSIMPLEシリーズを応援する目的で立ち上げて今年で18周年になるが、

オンラインに対応してるSIMPLEシリーズが少なかったり、

俺がゲーム実況始めたのがここ6年くらいだったりで、

SIMPLEシリーズのオン対戦の要素を実況したのはこれが初めて。

それが12人フルに埋まって大盛況だったのは本当に嬉しかった!

夢が一つ叶った気分で、忘れられないSIMPLEシリーズの1本になったね。

 

 

気になった点はルアーごとに3種類ある色の要素。

リアルだと天候や場所に合わせて色を変えたりするが、

このゲームだと「ランダムで指定される色と一致しないと釣れない」

というだけの運要素。

釣りが始まった適当な魚の近くでアピールして、反応無ければ色を変える。

反応があったらその色で最後まで釣る。

という手間が増えているだけなのでいらなかったと思う。

 

 

釣れない時間が長いと「ピコンピコンピコン!」というアラームと共に、

インストラクターがアドバイスを聞くように促してくるんだが、

聞いてもロクなこと言わないので、

お前は壁に向かってバーンナックルでもしてろと言いたくなる。

 

操作はJoy-Conだけでなく、

スティックとボタンのみでの操作にも対応しているんだが、

こっちにすると糸が異常に抜けやすくなり難易度が跳ね上がる。

Joy-Con以外で楽しみたい人には注意が必要だ。

というかスティック&ボタンで大物釣るのほぼ無理じゃないか……!?

 

オンラインは凄く楽しいんだが、

やはり人がいないので野良でやるのは厳しい。

でも一度は体験してもらいたい!

 

 

リアル志向で色々出来る釣りゲーではないが、

Joy-Con操作によるバスとのファイトをメインにした、

シンプルな体感型の釣りゲーとして良作!

水中カメラでフィールドをくまなく探して大物を見つけた時の緊張感と、

臨場感あるバトルを制した時の興奮は格別だ。

 

実績のある開発元に持ち味を活かした低価格ソフトを作ってもらうという、

SIMPLEシリーズ全盛期を思わせるノリも嬉しかったぜ。

まあ、今の時代だと定価2000円はそこまでお買い得に感じないのが難しいが……。

「これがSwitchで復活したSIMPLEシリーズだ」

と胸を張って言える内容にはなっている。

体感タイプのゲームが好きな人は軽く遊んでみてくれ!