アーケードアーカイブス マッピー ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
『アーケードアーカイブス マッピー』のレビュー行くぜ!
パブリッシャー:ハムスター
機種:Switch/PS4
ジャンル:アクション
発売日:2021/10/21
価格(税込):838円
1983年にナムコから発売されたアーケードタイトルの移植。
ファミコンにも移植されて好評を博したレジェンドタイトルだ。
正義のポリス、マッピーを操作して、
盗まれた美術品を回収するアクションゲームとなっているぞ。
昔から知っていたゲームだったんだが、本腰入れて遊ぶのはアケアカ版が初めて。
軽い気持ちで遊び始めたらドハマリしてしまって、
色あせない名作っぷりを痛感したぜ……!
キャラクターは主人公のマッピーと、
敵キャラであるニャームコ、ミューキーズの3名。
ニャームコの屋敷に潜入して盗品を奪還するのだ。
ニャームコが敵の名前ってのが面白い。絶対許さねぇぞニャームコッ!!
マッピーのネーミングはやっぱりマッポから来ているんだろうか……。
敵を避けながらステージ内の美術品をすべて回収すればクリアとなる。
自分も敵も移動にトランポリンを使うのが特徴で、
トランポリンに乗っている時と降りた瞬間は当たり判定が無い。
これを利用して敵を避けたり誘導したりが可能だが、
ずっと乗っているとトランポリンが破れてミスになってしまうのだ。
この駆け引きが熱い作り。
ドアを使って敵を吹っ飛ばす要素があり、
点滅してるパワードアを開いた時は1度だけ衝撃波が飛び出す!
複数の敵をまとめて倒してボーナスが入るぞ。
衝撃波がなんなのかは分からないが、とにかく凄い威力だ。
後のシリーズだと衝撃波が「マイクロウェーブ」になっていて、
それはまたちょっと話が変わってくるんじゃないか!?
基本的に敵はドアが通れないので、あえて開けずにおいたり、
再びドアを閉めて通路を分断したりと色々使える。
ステージが進むとトランポリンの頂点にベルが出現。
叩き落とすと下にいる敵をまとめて倒して高得点だ。
悪を貫く鐘の音!叩き出される高得点!マッポーめいた爽快感があるぞ!
最初は難しく感じるが、敵の行動パターンが掴めて来るとどんどん面白くなってくる。
基本ルールは単純だが、ギミックを活用して移動ルートを探る奥深さがあるし、
同じ美術品を連続で取るとスコア倍率が跳ね上がる仕様もあるため、
ルート選択が重要になってくる。
敵の行動パターンが本当に絶妙なゲームで、
ミューキーズとニャームコの2種類しかいないのに、手に汗握る展開が続く。
ミューキーズは動きが直線的なので読みやすいが、
とにかく数で攻めてきて、ステージが進むごとに増えていく。
場所を把握しないと挟み撃ちに合いやすいが、
数が多ければ得点も稼ぎやすいため、
ハイリスクハイリターンが高まっていく構成がやみつき。
ニャームコはミューキーズの親でありボスでもあるのだが、
「本当は臆病者」という設定通り、マッピーから逃げる動きをするので易しい相手。
ただ、油断してると思わぬところで足を掬われることもあったり。
このゲームで俺が一番気に入っているのは、
プレイヤーの知らないところで敵がドアにぶつかってダウンする仕様。
動きに可愛げがあって、ただの敵ではなくキャラクターとしての個性が感じられる。
こういう点含めてミューキーズとニャームコの挙動は完成度高いぜ。
「アーケードアーカイブス」としての仕様に触れておくと、
自機数や難易度、エクステンドや、2Pプレイ時の画面判定設定などなど。
こだわり設定では起動画面の表示、ゲームスピードを原作に近づける調整、
マイクロウェーブのスコアの再現が可能となっている。
アーケード版の細かい仕様を知らない俺としては、
「一体どういうこだわりなんだ……」と思ってしまったり。
アケアカだとこういうことが割とよくある。
PS4版のトロフィーはスコア8万点を取らないとコンプにならないが、
これは初見だとそこそこハードルが高く、
でも難し過ぎずで狙うと白熱する上手い設定だった。
今遊んでもかなり面白いアクションゲーム。
警察と泥棒というコンセプトながら、
トランポリンやドアを使った『トムとジェリー』的なドタバタは牧歌的な雰囲気がある。
意外と似ているゲームが無く、今の視点で見てもオリジナリティは高いかも。
これを遊ぶと最近の「レトロアーケード風新作ゲーム」のデキの悪いやつは、
NPCの動きの悪さが起因してることがよく分かるね。
まさに色あせない名作でした!