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スーパーなのに知名度が低い理由がよく分かる!『アーケードアーカイブス スーパーパックマン』レビュー【Switch/PS4】

 

アーケードアーカイブス スーパーパックマン ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

 

アーケードアーカイブス スーパーパックマン-PS4

 

アケアカの『スーパーパックマン』のレビュー!

 


パブリッシャー:ハムスター

機種:Switch/PS4

ジャンル:アクション

発売日:2022/1/6

価格(税込):838円


 

1982年に発売されたアーケードタイトルの移植だ。

言わずと知れたレジェンドタイトル『パックマン』から2年後に発売された続編。

パックマンの巨大化や扉の概念など、様々な側面でパワーアップしている。

が、全体としては安易に複雑化した続編という作り。

スーパーを名乗っている割に、微妙に知名度が低いのも納得だった!

 

 

基本ルールはそのまま。初代『パックマン』と同様に、

敵であるゴーストを避けてステージ内の食べ物を全部取ればクリアとなる。

前作は丸いエサを食べるゲームで、たまにボーナスとしてフルーツが登場したが、

今回はスーパーなので食べ物が全部フルーツだ!

続編として頭が悪すぎる!

マリオに例えると続編でコインを全部キノコにするようなものだ。

 

 

パワーエサを食べると一定時間敵を倒せるようになるのは前作同様だが、

更にスーパーになった「スーパーパワーエサ」が登場だ。

これを食べると一定時間巨大化して高速移動が可能になる。

更に2種類のパワーエサを同時に食べるとスーパーパックマンとなってタイトル回収。

高速で動きながら敵を倒せる最強モードになるぞ。

 

冷静に考えると

「パワーエサ」「スーパーパワーエサ」ってネーミングが大分尖ってる。

まあ大分前から「エサ」ではなく「クッキー」に改名されてるが……。

 

 

「カギ」と「ドア」という新要素もあって、

カギを集めることで迷路をふさぐドアが開いていく。

カギは前作だと最後のボーナスアイテムだったが、

役割としてはただの得点アイテム。

本作はそこにカギらしい役割を持たせたというわけだ。

 

そのせいで画面内がカギだらけになり、

「最後のボーナスアイテム」というプレミア感が大暴落しているんだがな!

 

 

見た目からして派手なパワーアップアイテムでステージ内を爆走し、

カギを集めてどんどんドアを開けていくゲームだが、巨大化システムがあまりにも豪快。

カギでドアを開けていくゲームのはずなのに、

巨大化中はカギ無しでドアをぶち破れる無法っぷりな上に……。

 

 

前作で不可侵だった画面中央のゴーストの巣にも侵入できて、

スーパーパックマン状態ならゴーストを食い荒らせる。

もはやスーパーパックマンというより暴虐パックマンだよ!

 

ただ、そのせいでギリギリまで粘ってから巨大化して、

高速移動でステージ内を一筆書きしていくだけになりがち。

ラウンドが進むと巨大化時間がめっちゃ短くなるが、

それはそれで最大の個性が薄れてしまうし、カギとドアの関係が不明瞭。

カギを沢山取ると自動でドアが開いていくが、

最初は近くのドアが、ラウンドが進むと遠くのドアが開くようになっていく。

直感的じゃなく、ステージを無駄に複雑にしているだけな印象だ。

うーん、大味! 

 

 

「アーケードアーカイブス」としての仕様にも触れておくと、

自機数やエクステンド設定、デモサウンドなどを選択可能。

 

 

こだわり設定では更に隠し難易度などを選べるようになっているぞ。

 

 

初代の発売から2年後の続編としては安易な作りが目立ち、

シリーズでも知名度低めなのが納得できてしまう内容だ。

 

ただ、1作目の基本仕様をぶっ壊しまくったエネルギッシュな構成や、

スーパーパックマンでドアをぶち破りながら敵を食べるスピード感などは面白く、

この頭の悪いインフレ感は評価したい点。

大量のパックマンとゴーストが登場するコーヒーブレイクも賑やかで良し。

「パックマンが巨大化する」というネタはこれ以降も度々出てくるので、

後のシリーズに与えた影響はそれなりに大きいのかもしれない。

ここ10年くらいで移植の機会も増えてきたので、

改めてスーパーなパックマンに触れてみよう!