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さかだちで世界が変わるパズルアクション!『さかだちの街』レビュー!【Switch/PC】

 

 

Steam:さかだちの街 (Invercity)

 

さかだちの街 ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

 

『さかだちの街』のレビュー行くぜ!

 


パブリッシャー:フライハイワークス

機種:Switch/PC

ジャンル:重力反転パズルアクションゲーム

発売日:2022/11/10(PC)2023/4/27(Switch)

価格(税込):1480円


 

インディー・同人ゲーム開発チームである丸ダイスが手掛けたパズルアクション。

重力を反転させる「さかだち」と「サカサマ放送」の力を活用して、

ゴールを目指していく内容だ。

分かりやすくて見た目的にもキャッチーなギミックだし、

ルールは単純だけど悩ませられる。それでいて難易度はほどほど。

物足りない人向けの裏ステージは辛口難易度。

パズルアクションとしてしっかりまとまった1本だったぜ。

 

 

モノが空に落ちていくサカダチ現象の謎を探るために、

レポーターであるウララちゃんが街に繰り出すというストーリー。

会話シーンでは放送スタジオから司会のマイクが呼びかけて進行していく、

TV番組仕立ての構成だ。

 

 

基本はブロックを押して道を作ってゴールを目指すゲーム。

道をふさいでどうにもならないブロックがあるが、ここで「さかだち」をすると……。

 

 

重力が反転してモノが空に落ちていく!

ただし「さかだち」しながらジャンプは出来ないので、

そこを考慮しながら行ったり来たりだ。

 

 

特定のスイッチを押すと発動する「サカサマ放送」は、

放送してる映像が上下逆になり、ウララちゃん自身も含めたすべての重力が逆になる。

 

「さかだち」だとウララちゃんの視点で重力の方向が決まる。

「サカサマ放送」だとスタジオのマイクの視点で重力の方向が決まる。

「誰かの視点で重力の方向が決まるゲーム」ってわけだ。

 

 

そして「さかだち」した状態で「サカサマ放送」を発動させると、

さっきまで地面だった天井にぶら下がれる。これを活用して進む場面もあるぞ。

ウララちゃん、なんというパワー……!

アクションゲームの主人公はこのくらい腕の力が強くないと面接で落とされる。

 

 

画面をひっくり返しながら頭を捻るシステムは単純ながら楽しいし、

ベルトコンベアとコンテナを活用する工場や、

落下したら即死の水が登場するまったく心休まらないリゾート地。

クレーンなどを活用していく工事現場などなど。

ステージ毎に用意された仕掛けも個性がある。

何よりこの明るく色鮮やかなグラフィックが良いね。

新しいステージに行く度にワクワクするし、

終盤ステージの背景の凝りっぷりも見所だ。

 

 

道中で出会うことになるキャラ達との掛け合いも楽しい作り。

リゾード地で出会う関西弁人魚とか……。

 

 

めっちゃシンギュラリティ起こしてるAIとかみんな賑やかだ。

 

 

ワンボタンでリトライできるようになっているのも、

この手のゲームとしてありがたい点だね。

 

 

本編と同じ数だけ用意された裏ステージは序盤からかなりの難易度。

単にゴールするだけでなく、リモコンを回収するやり込み要素まであるので手強いぜ。

頭に血が上る血液沸騰パズルを楽しめるぞ。

 

 

表ステージをクリアしてエンディングを見るだけなら3時間ほど。

裏ステージ制覇まで目指すと倍以上は掛かると思う。

単純に重力操作を活用したパズルアクションは結構あるが、

それを「さかだち」と「サカサマ放送」という形に落とし込んだ新鮮さと、

演出とグラフィックのキャッチーさで独自の魅力を出している1本だ。

パズルアクション好きならオススメ!