世界の中心で回る ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
Save 30% on World Spin on Steam
『世界の中心で回る』のレビュー行くぜ!
俺がプレイしたのはSwitch版ね。
パブリッシャー:SAT-BOX
機種:Nintendo Switch/PC
ジャンル:脳トレアクションパズル
発売日:2023/8/10
価格(税込):500円
SAT-BOXの最新作。
数年前に発売されたスマホ版の移植で、
画面構成を変更して4人プレイモードを追加するなどの変更点がある。
画面をクルクル回してボールをゴールまで運ぶという単純なゲームだが、
それなりにバラエティに富んだステージが200以上というボリュームだ。
500円のゲームとしてはなかなかお買い得感ある。
SAT-BOXは似たような消しゴムくんゲームや、
似たようなコロコロ風ミニゲーム集や、似たようなTPSばかり出してるイメージあるが、
これはなかなか独自性があったので珍しく発売日に買ってみたぞ。
ワンアイデアのゲームとしてはまずまずのデキで途中までは楽しいんだが、
途中から突き抜けたクソステージが増えてきて
そこの攻略にプレイ時間の大半を使うことになり、
そこまで悪いゲームではないんだけど全体の印象が最悪になる。
低価格のDLゲームにたまにある作りだったぜ……!
本当に単純な作りでLボタンとRボタンが画面全体を回し、
ボールでゴールスイッチを押せばクリア。それ以外の操作は無し!
ボタン一発でギブアップできるのでやり直しも容易。
リトライする度にBGMと画面の色合いが変化するので、
少し気分転換になるのは気が効いてる仕様だ。
スイッチをブロックが塞いでいるので、
一回横に傾けてブロックを動かしてからスイッチを押す……とか、
物理演算を使ったギミックが満載だ。
ゆっくり進めた方がいいステージもあるし、
逆に物理演算をぶん回して勢い任せにした方が簡単なステージもある。
1ステージは数十秒のボリューム。
一見難しそうでも割とゴリ押しが効いたり、
攻略方法が分かると2秒でクリア出来たりと、
わんこそば感覚で次々に物理演算パズルに挑む構成は遊んでいて楽しいぜ。
しかし……中盤以降からあまりにシビア過ぎるステージが急増!
物理演算のブレ、止まり辛く跳ねやすいボールの挙動でひたすらに苦戦させられる。
ひらめきではなく、うまい具合に跳ねるまでひたすら試行回数を費やすだけの作業になる。
かと思うと初見でも5秒でクリアできるステージが終盤でも出てきたり。
難易度のムラがすごい。
特にステージ200の難易度は気が狂ってるレベル!
物理演算でポンポン動くボールを精密操作して、
四角いステージの外周を沿わせてゴールまで運ばせるとか正気か!?
ここまで全部クリアしてきた俺だが、
このゲームにまともに付き合う気が無くなったぞ!
スマホ版のストアレビューにステージ200クリアして気が狂った人がいて面白かった。
その後も「200亜種」みたいな外周沿わせるステージがちょいちょい出てきて、
遊び始めた頃の楽しかった気持ちは遠い郷愁の彼方へと消えていく。
ステージはある程度スキップできるようになっているので、
こういう遊んでいて脳へのダメージを感じるステージは飛ばせるのが救い。
やり込みとしてはプレイしてると溜まるポイントでボールをアンロックする要素がある。
数は多いがちょっと色の組み合わせを変えただけだったり、
別のゲームの流用っぽかったりするものが多く、SAT-BOX魂を強く感じる。
見た目とエフェクトが変わるだけで性能差は無いが、
高いボールだとポイントボーナスが付くのでそれ一択になるのは、
あんまり良くない仕様かな。
見た目が変わるだけなら、見た目変わるだけを貫いて欲しかった。
全240ステージ中230ステージをクリアしたところでゲームを終わりにした。
脳トレアクションパズルを名乗っているが、
後半は苦行染みた物理演算根性アクションが続いていく。
これを遊んだら脳トレの川島教授も激怒だろ……。
川島教授は鬼トレだと鬼教授になってたけど、多分このゲームを遊んだら
鬼を越えて目が6つあって角が3本あって口から硫酸を吐く教授に変身すると思う。
とはいえ、手を抜いたゲームではなく、
どのステージもコンセプトが見える構成にはなっているし、
定価500円、発売記念セール300円のゲームとしては普通に遊べる1本ではある。
イラッと来たステージをスキップしながら遊ぶ分には悪くないぜ!