絶対SIMPLE主義

Switch/PS4のダウンロード専用ソフトを中心に全方位でゲーム紹介するブログ。SIMPLEシリーズも応援中。

3DSで復刻された「スーパーファミコン版 クレヨンしんちゃん」のデキをチェックだゾ!

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なんか最近小中学生向けのゲームばかり買っている気がする……。

いや……気のせいだろう。

発売されたばかりの3DS「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ カスカベ映画スターズ!」を買ってきたぜ!

歴代クレヨンしんちゃん映画をモチーフにしたミニゲーム集。

開発はインティクリエイツで、登場する数十人の映画キャラとの会話はすべてフルボイスだし、

グラフィックもアニメそのまんま動いてるし、システム面やエリアの移動も快適至極。

ミニゲームも「全力でタマをつかまれて死ぬほど冷や汗を出すアクション仮面」とか

「正義の味方がクソなどもらすか!」とかのシーンがミニゲーム化されててもう面白過ぎる。

ミニゲームをわざと失敗してクソをもらすことも可能!これがインタラクティブである!

ぶりぶりざえもんもライブラリ使用で塩沢兼人さんの声で喋るしなかなかゴージャスな内容だぜ。

まあ、本編はクリアしてからじっくり紹介するとして、

今回は初回封入特典としてDLコードが付いてくる

スーパーファミコンソフト「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ園児」の紹介をするぞ!

3DSのクレヨンしんちゃん新作を買うと懐かしのスーファミ版クレヨンしんちゃんも遊べるのだ!

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まずタイトル画面から秘密のコマンド入力画面に移動。

ここで「ABBA→→←」のコマンドを入力するとDL用コードの入力画面に切り替わるので、

入力するとネット接続してダウンロードがはじまってスーファミ版が遊べるようになるのだ。

「ABBA→→←」って「映画 クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望」のあのコマンドじゃねーか?!

なんなの?!この変なファンサービス!

DL用コードと言っても容量は2ブロックしか使わないのでただのアンロックですな。

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以後はタイトル画面からスーファミ版の起動が可能になる。

オリジナルには無かった「かんたんモード」が追加されていて、

これを選択すると残り人数が9人からスタートする。

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メタ発言はやめろよみさえ。

肝心の移植としてのデキだが……かなり微妙。

キーコンフィグ無し。画面比率の変更無し。セーブ機能無し。中断機能無し。

本当にスーファミ版をそのまま突っ込んだだけの仕様。

しかも敵が沢山出てくる場面などでオリジナルには無かった処理落ちが発生するようになり、

これでBGMのテンポが頻繁に狂う。

スロットマシンのミニゲームなんて絵柄が動いてるだけでBGMが処理落ちをはじめる。

唯一の追加要素である残り人数が9人スタートのかんたんモードだが、

一度ゲームオーバーになってコンティニューをするとデフォルトの2人に戻ってしまう雑な仕様。

そもそも残り人数じゃなくてノーヒントのステージ2とか、

クリアしないと先に進めない上に変に難しいミニゲームとかをかんたんにしろや!

本当に「おまけ」レベルの移植度だね……。

ロストヒーローズ同梱のSDヒーロー総決戦の移植担当はエムツー!充実のオプション!

以前バンナムが3DSのロストヒーローズで同じようにDLコードでファミコンソフトの復刻をやった時は

開発がこの手の移植モノで定評のあるエムツーが担当して大満足の移植度だったんだが

3DS「Jレジェンド列伝」レビュー!志の低いやっつけ詰め合わせ移植! : 絶対SIMPLE主義

その後に3DSで出したジャンプゲーの詰め合わせ移植はかなりやっつけな内容になってて、

今回のクレヨンしんちゃんでは更にセーブ機能すらついてない内容と……。

どんどんデキが悪くなっていってるじゃねーか!

版権の関係でバーチャルコンソールなどで復刻し辛いキャラクターモノのレトロゲームを

新作のオマケにつけたりパッケージでまとめ売りしたりするのはアリだとは思ってるんだけど、

せめてバーチャルコンソールに合わせてキーコンフィグと中断機能くらいは標準搭載して欲しいもんだぜ。

スーファミ版クレヨンしんちゃん目当てに本作を買う人間はそこまで多く無さそうだけども。

まあ、せっかくなので移植度の話は置いておいてゲーム内容の紹介もしておくぜ!

「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ園児」は1993年にスーパーファミコンで発売されたソフトだ。

クレヨンしんちゃんのアニメが開始してから1年ちょっとの時期で、

同じ年に最初の劇場版であるアクション仮面VSハイグレ魔王も公開されている。

クレしん人気に火が付いても燃え上がっていた真っ只中の作品と言っていいかな。

俺も当時親に買ってもらった楽しんだソフト。

ジャンルは2Dのアクションゲーム。

しんのすけの友人が大量に分裂して町中を歩き回って、

しんのすけを見つけると抹殺しようと攻撃を仕掛けてくる内容。

簡単に言うとクレヨンしんちゃん無双ですね。

しんのすけ風に表現するなら「視界に入るものはすべて敵だゾ」といったところか。

でんぐり返し攻撃とジャンプしての踏みつけ攻撃が使えるが、

でんぐり返し攻撃はスキだらけなので一部の狭い場所以外で使うとカウンターで殺される。

基本は全員踏め!

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楽しそうな画面に見えるがしんのすけ以外のキャラはすべて敵キャラ!

ネネちゃんやボーちゃんももちろん敵!

しかも倒しても倒しても同じキャラが無限に湧き出してきたり、

同じキャラが当たり前のように2人同時に出てきたりするぞ!

ステージ1と4がカスカベ。ステージ2が肝試し会場、ステージ3がブラックメケメケ団のアジト。

基本的にはクリアアイテムを見つけるか、クリアアイテムを見つけて出口に行けばクリアとなる。

ステージ1のカスカベだったらそこら辺の家に入って情報を集めたりね。

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「マサオちゃんが ようちえんで まっているって いってたわよ」

このセリフだけ見ると幼稚園に行ってマサオくんと会話するイベントを起こしてゲームが進むとか

そういう流れを予想するかもしれないが……。

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実際は幼稚園に行くとマサオくんが無言でサッカーボールを投げてこっちを殺そうとしてくるので

倒してアイテムを奪い返してクリアとかそんな展開です。

映画で「裏切りオニギリ」とあだ名を付けられたり、

近年は裏切りモノキャラが定着しつつあるマサオくんだが、

このゲームではずっと敵なので安心してもらいたい。

操作性が微妙に悪くて当たり判定も分かり辛く、ゲーム難易度は地味に高い。

ステージ2の肝試しでは、

出口が開くためのアイテムを持っている敵がノーヒントだったり、

マップとマップの移動がランダムで迷いやすかったりもする。

ステージ3はアクション仮面をお助けするためにブラックメケメケ団と戦う構成だが、

ボスであるチンパン提督モンキッキが難関。

5箇所のポイントにランダムにワープする上に0.5秒くらいしか実体化しない。

ワープして出現する間隔がまちまちなので予想がつかない上にザコ敵が無限湧き。

先読みしてジャンプしないと絶対倒せないのに先読みがほぼ不可能という運ゲーである。

久々にプレイしたけど「こんな難しかったか?!」って驚愕したわ!

9種類のミニゲームが存在するが、前述の通り一部のミニゲームはクリアしないと先に進めない。

しかもそういうゲームはクリア出来ないと残り人数を1人減らされ、

ゲームオーバーになると前のステージからやり直しという厳しさ。

特にチンパン提督モンキッキの次に待ち受ける神経衰弱のミニゲームはマジできつい。

1人でプレイする普通の神経衰弱なんだが、お手つきの回数がランダムなので

運が悪いとお手つき1回だけですべてのカードを揃えろ!とかのムリゲーを投げられる。

ゲームオーバーになったらもちろんモンキッキからやり直し!

そして最終ステージ後に待ち受ける実質ラスボスのスライドパズル。

子供の頃は血を吐きながらプレイしたぜ……。

とまあ、アクションゲームとしてはなかなかひどいんだが、

グラフィックはアニメの絵柄そのまま動いてるって感じだし、

ボイス演出も豊富で当時のキャラゲーとしてはかなりハイレベル。

なんだかんだで当時は楽しんで遊んだ思い出の1本だ。

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特に会話デモは原作そのままのノリで今見ても面白い。

この「あるくワイルドショー」ってキャッチフレーズは今も忘れられないぜ。

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「ひとづまこぞうのおじさん」って言い回しが面白過ぎる。

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どっからどう見ても既につかまってるアクション仮面。

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会話テキストで凄いのはミニゲーム。特にこのとうちゃんのセリフはあまりにも怖い……。

「よくきけよ」って…夏のホラー回にはまだ早いぜひろし!

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このカード探しゲームはカンタムロボのデザインが適当過ぎて

今のユーザーが遊ぶとここで詰みかねなかったり、

チョコビがチョコビーだったりと時代を感じさせる描写が多い。

「カスカベ防衛隊!」とか「野原一家ファイアー!」とかのセリフが生まれるずっと前の作品だからねえ。

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それにしてもミニゲームで当たり前に出てくる「のこりのしんちゃん」って表現はホント怖いぜ。

闇のゲームじゃねーか!ワーッハッハッハ!

会話デモの作り自体は丁寧なだけに怖い。

子供でも分かりやすい表現を心がけた結果がこれだ。

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なんでみんなそんなにしんのすけを減らしたがるんだよ!

組長が言うとシャレになってないゾ!

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ミニゲームの会話テキストでは「しんちゃんをさがせゲーム」が一番ヤバいですね。

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こんな内容のゲームなのに3DS版公式では「今でも色あせない名作」と紹介してて、

大人って大変だなあと思いました

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