ファミコンで一世を風靡した「トランスフォーマー コンボイの謎」!
それがスマホアプリとなって現在に帰って来たぞ!
その名も「キュートランスフォーマー 帰って来たコンボイの謎」だ!
iOSで本日配信開始!
Androidでは今月の7日から配信開始していたんだが、
iOS版はアップルから偽者疑惑をかけられてリジェクトされるという、
既にネタとしてかなり美味し過ぎるトラブルを起こしたせいで遅れていたのだ。
まず「キュートランスフォーマー」という、
チョロQとトランスフォーマーのコラボによるSDガンダムのようなデフォルメ版トランスフォーマーが今年発表。
そのメディアミックス展開の一環としてこのアプリが配信されたというわけだ。
アニメ版も予定されていて、そちらのタイトルも「キュートランスフォーマー 帰って来たコンボイの謎」になっている。
ファミコン版経験者としては遊ばねばなるまいッ!
本作はファミコン版コンボイの謎とSEやBGMこそ同じでグラフィックも似ているが……。
操作キャラは自動で右に進み、自動で弾を連射。
プレイヤーは変形とジャンプ操作のみを行うという、
スマホではポピュラーなラン&ジャンプ系のアクションになっていてオリジナルとは完全にベツモノ。
ボス戦もジャンプで足場を乗り継ぎながら
画面右に逃げるボスを追撃し続けるという構成になっている。
キャラはオプティマスプライム、バンブルビー、隠しキャラの3名。
コンボイの謎なのに主人公がコンボイなのおかしいんじゃないの?!
隠しキャラはオプティマスプライムのウルトラマグナスカラーverとのことでそこは一応原作オマージュか。
難易度は高めで、1度でも攻撃を受けたら即死。
ゲーム開始直後からかなりギリギリの敵配置が続くので
最初は10秒以上生き残るだけでも一苦労だ。
攻撃が自動だから敵を狙い撃ちするのが非常にやり辛いし、
分岐した道を間違えると絶対に死ぬなどの初見殺しもある。
ファミコンのコンボイの謎をモチーフにした
敵や落とし穴をジャンプと変形で避け続ける単純なアクションゲームってとこだが、
本作は「即死ゲームなのにスタミナ制」という信じられない仕様になっている!
オリジナルが発売された1986年には存在しなかったクソ要素を新たに搭載ッ!
1プレイの度にエネルギーを1個使用。
エネルギーは5分で1個回復でストックは最大8個まで。
すぐに続きを遊びたかったら課金アイテムを使って回復させないといけない。
チェックポイントを通ればコンティニューは可能だが、これも課金アイテムを1個消費。
こんな初見殺し満載の即死ゲーでスタミナ課金とかありえないだろ?!
すぐ死ぬのに待たないといけないから全然連続プレイできない!
個人的に一番許せないのがステージ構成。
公式では「あの理不尽さを完全再現!」などと謳っているが、
ゲームジャンルも違うしステージ構成も完全にベツモノ。
「ゲーム開始1秒後に弾を撃つザコ敵が突進してくる」って構成も消滅している。
完全再現とか言っておきながらコンボイの謎で一番有名なここを再現しないとかふざけてんのかよ!
オリジナルとその人気をまったく理解してない作り。
開始直後に穴があるので落ちれば即死だが、そういうことじゃない。
オリジナルのコンボイの謎は最初のザコやループステージなんかは理不尽だが、
そこら辺を除けば、少なくとも当時のファミコンゲームとしては飛びぬけて低クオリティというほどではなかったと思う。
しかし今回の帰ってきたコンボイの謎は
スタミナ課金という最新のクソ要素に加えてステージも改変しており、
まったくコンボイの謎っぽさが出ていないしゲームとしてもダメ。
せめてスタミナ課金じゃなければ
即死のラン&ジャンプゲーとしてこれはこれで楽しめたかもしれないんだが……。
話題性だけでやる気が感じられない内容。
オリジナルのコンボイの謎はこんなにクソじゃなかったぞ!と声を大にして言いたい!
最初にアップルが弾いたのはそれが理由だったのかもしれないな……。
オリジナルのコンボイの謎はWiiのバーチャルコンソールで514円で配信されているので、
懐かしくなった人はこちらをプレイしよう。
ちなみにバーチャルコンソールでコンボイの謎が配信された当時のタカラトミーの公式の記事がこちら。
色々とひどすぎる……。