スプラトゥーンのレビュー行くぜ!
スプラトゥーンは2015年5月28日に任天堂から5700円で発売されたWiiU専用ソフトだ!
人間とイカの2形態に変身可能なイカしたキャラ「インクリング」たちを操作してインクを撃ち合うアクションシューティング!
最初に言っておくがこのゲームにはレビューなど必要ないかもしれない。
公式サイトを見て「楽しそう!」と思えたら即買えば「楽しい!」となるはず!
楽しそう!→楽しい!→スプラトゥーン!それがすべてだ!
また、このゲームは新マップや新武器などが定期的にアップデートで追加されていく形式である。
このレビューは2015年7月13日現在のゲーム内容を元にしているということも覚えておいてくれよ。
ゲームを起動するといきなりのダサイカ扱いである。
チュートリアルを行って基本操作を学びながら、ナウいイカ達が集うハイカラシティを目指すのだ。
以後、ゲームを起動するとオンラインロビーでもあるこのハイカラシティからスタートし、
1人用モードもその中にある専用の入り口から移動するという任天堂のゲームとしては非常に珍しい構成。
街を歩いているイカたちはすべて他のプレイヤーで、
ミーバースへの投稿がそのままフキダシで表示されるし、
投稿や投稿につける共感もゲーム内から直接!出来る。
ミーバースは普通に使うと起動が遅いからこれはありがたい。
この仕様のせいかミーバースのスプラトゥーンコミュは他の人気コミュとは比べ物にならないくらい活気がある。
人気の投稿はカベにラクガキ風に表示されるという洒落た作り。
街の雰囲気に自然に溶け込んでいて実にイイ。
やられた時に他のプレイヤーによるクッパへの罵倒などが表示されるという、
かなりアレな使い方だったWiiUロンチのマリオを体感していると身としては、この自然かつ楽しい使い方は感慨深い。
モードは4vs4のオンライン対戦がメイン。
基本ルールは「インクを発射して地面を沢山塗った方が勝ち!」というシンプルさだ。
制限時間終了時に沢山塗っていたチームが勝ち。
操作方法はLスティックで移動。
Rスティックとゲームパッドのジャイロ操作で狙いを付けてZRボタンでインク発射。
Rボタンで武器ごとのサブウェポン。
ZLを押してる間はイカ形態に変身して塗ったインクの中を高速移動可能。
ジャイロ操作はOFFにも出来るが、ジャイロ操作の方が圧倒的に精密な動きが可能なので、
最初は慣れなくてもジャイロ操作推奨だ。慣れるとスティックだけより快適だぞ。
ルールは単純だが、インクの塗りあいとイカ形態による攻防がとにかくアツい。
インクでフィールドを自分色に塗り替えていく。
イカに変身して塗ったインクの中を高速移動する。
ゲームパッドで味方のいる場所にタッチすればその場所にひとっとび。
自分のチームの塗った場所なら床だろうが壁だろうがイカ形態で潜むことが出来るし、
壁を塗って高台に上ったりも自由自在なので戦略性が極めて高い。
操作に慣れてくると、ジャンプとイカ変身とインク潜りを組み合わせて
とんでもなくアクロバティックな動きもスイスイできるようになる。
一定量塗ってゲージを溜めることで発動可能なスペシャルウェポンもあり、こいつも強力。
ゲームパッドをタッチした場所に竜巻を発生させるトルネードとか、
一定時間無敵のダイオウイカに変身するとかね。
ゲームパッドに表示されたマップには両チームの塗った場所が常に表示されているので戦況が一目瞭然。
手薄な場所を攻めてもいいし、戦闘中の味方を助けに行ってもいい。
多く塗った方が勝ちだが、敵に倒されると敵と同じ色のインクを撒き散らして破裂する上に、
スタート地点に戻されて復活まで数秒かかる。
戦線に復帰するまで時間を食うので、負けるとチームが不利になるぜ。
ゲージもリセットされるからスペシャルウェポンを使わないままやられると泣きたくなる。
敵にインクを撃ち込んでる時の感触や、味方のところに大ジャンプする時のアングル、
インクの中をイカでつっ走ってる時のバシャバシャ感など。
とにかく動かしていて気持ちいい手触りになっていて、
1試合3分で敵の攻撃を数発喰らうと即死というスピード感とあいまって麻薬的な面白さ。
それでいて、「とにかく塗る!」が起点になっているから初心者でも入りやすいのが凄い。
塗られていない場所をとりあえず塗っていくだけでもチームに貢献できるからね。
ボイスチャットの類は無く、味方に送れるのは「カモン!」「ナイス!」の2種類のボイスのみと、
インターネット対戦が初めての人も安心な仕様。
フレンドに合流することは可能だが、基本的には一期一会な作りだから初めての人もどんどん暴れよう!
バトル4vs4だけど、最初に8人集まって1戦ごとにシャッフルされる仕様がまた面白い。
さっきは頼れる味方だったヤツが次は敵に!さっきは足手まといだったヤツが次はカモに!
イカなのにカモ!的な楽しさがある。
オーソドックスな銃タイプの「シューター」。
射程の長いスナイパーライフルタイプの「チャージャー」。
塗りと接近戦に特化した「ローラー」。
武器はこの3種類を軸に豊富な種類が揃っていて、シューターだけど射程が長いとか、
動きが重いけど攻撃範囲がハンパ無いローラーなんかも存在。
武器ごとについているサブウェポンとスペシャルウェポンの組み合わせも違うので、
プレイスタイルや戦うマップによって有効な武器は変わってくるぜ。
通常のナワバリバトルは買っても負けてもランクが上がっていくが、
勝敗によってランクが上下するガチマッチルールも存在。
こちらはヤグラを奪い取って押し込むガチヤグラや、
ステージ内の一部のエリアだけを奪い合うガチエリアなど。
より高度で激しいバトルが展開されるぜ。
こっちに慣れるとナワバリバトルが平和に感じられてしまう。
特にガチヤグラはヤバいくらい脳汁が出る狂気のお祭り騒ぎ。ヤグラの奪い合いがハンパなく白熱するぜ。
完全オフラインでプレイする1人用のヒーローモードも存在。
ボスステージ含めて30ステージ以上が用意されており、
各ステージに1つずつシークレットアイテムも隠されているぜ。
こちらはザコ敵やここだけにしかないギミックも登場する、いかにも王道任天堂アクションといったステージ構成。
リフトに乗って上に進む場面で、
逆にリフトの下に進んでみると隠しアイテムがあったりするあたりで「やっぱりな!」ってなる。
ボス戦もしっかりあってこれ単体で1本作りこんで欲しいくらいには面白いし、
通信でヒントを丁寧に教えてもらえることもあり、オンラインの前のチュートリアルとしても良く出来てる。
ラスボス戦の演出やスタッフロールも凄い。センスの塊としか言いようが無い素晴らしさ。
シークレットアイテムを集めることで世界観が徐々に明らかになったりも。
1つ1つについたイラストの凝りっぷりがまたステキ。
このオフラインモード目当てで買うとやや物足りなさはあるが、
オンラインとは別のモードとして考えれば十分なボリュームだぜ。
ラスボス戦、演出以外は賛否分かれてるけど個人的にはあの長さも含めてめっちゃ楽しかった。
こちらはゲーム中でお知らせなどナビゲーション役を務めるアイドル2人組のシオカラーズ。
左がアオリで右がホタル。
最初見た時は「なんか濃いのが出てきたなー」くらいにしか思って無かったが、
ゲーム中の仕草と声がめっちゃ可愛くてやられちまったぜ。俺はホタル派ですね。
欠点としてはゲームパッドに特化したシステムなので
オフラインでの対戦プレイが不可能(オマケ程度のミニゲームはある)なことか。
ここはまあしょうがないんだが、パッケージにオンラインプレイがメインとは書いても良かったかも。
オンラインの人数分散を防ぐために、マップとルールは数時間での入れ替え製&ランダム。
気軽さではあるんだが、やっぱ遊びたいステージや遊びたいルールがなかなか出ない時があるし、
アプデでステージがルールがどんどん増えているので今後どうなるかが気になるところだな。
アミーボ買わないと魅力的なミニゲームやコスチュームが解禁されないのもちょっとね。
アミーボ売ってないからもう普通にDLCで販売してくれよ!
WiiUゲームパッドの機能を最大限に生かした戦略性の高いバトルに、
この手のゲームを遊んだことが無い人でも入りやすいルール。
ミーバースへの投稿がネオンやラクガキとなって街を彩る演出。
ハズレナシと断言できる名曲揃いのBGM。細かい部分までセンスの塊の背景美術とキャラ
「WiiUだからこそ出来た10年に1度の傑作」と断言していい。
で、ここまでの文章全部すっ飛ばして「楽しい!」の一言だけで済ませたくなるくらい、
分かりやすくて、単純で、シンプルに面白くて、可愛くてカッコ良くてやめられなくなるゲーム。
オンラインでの目標はランクを上げるくらいだけど、
沢山の個性的な武器とステージで遊ぶのが楽しくて、ただ楽しいから、何度も遊びたくなる。
「公式見た?面白そうだろう!やろうぜ!」とだけ言っておくぜ。
スプラトゥーンはアップデートで武器やステージがどんどん追加されているし、
お題に沿った2つの勢力に分かれて競いあるオンラインイベントのフェスも定期的に開催。
8月には大型アップデートが控えているしと、切れ目無く話題を提供していてまだまだ進化は続きそう。
俺は今後も追いかけていくぞ。