動物戦隊ジュウオウジャー バトルキューブパズル | バンダイナムコエンターテインメント公式サイト
ジュウオウジャー3DSのレビュー、派手に行くぜ！
メーカー：バンダイナムコエンターテイメント
機種：3DSダウンロードソフト
ジャンル：パズルバトル
発売日：2016年9月7日
価格：800円
現在放送中のスーパー戦隊40作目「動物戦隊ジュウオウジャー」をゲーム化した作品だ。
去年の手裏剣戦隊ニンニンジャーのゲームに続いて低価格のダウンロード専用ソフトでの発売。
仮面ライダーに比べるとスーパー戦隊のゲームは昔から扱い悪いよなぁ……。
開発はグルーブボックスジャパンだ。
公式サイトでは本編のキメセリフである「この星をなめるなよ！！」をもじった
「このゲームをなめるなよ！！」の文字が踊り、気合は十分。
実際の内容は……なめていいんじゃね？
ジニスを楽しませるために唐突にクバルとアザルドが開いた武闘大会に
招待されたジュウオウジャー達。
ワナかもしれないけど全部やっつければいいんだよ精神で大会に参加！
やっぱりワナだったけど敵を全部やっつけたので勝利！
ジュウオウジャーの闘いはまだまだ続く！完！
というゲームオリジナルストーリーで送るパズルゲームだ。ストーリー全部書いちゃった。
ジュウオウジャー本編とはあまりにも違う力押しのストーリーである！
会話デモはほとんど無く、
あっても当たり障りのないセリフばかりでキャラの持ち味が出せているとは言い難い。
モードは全15ステージのストーリーモードがメインで、
あとは3つの難易度から選んで体力がゼロになるまで戦うサバイバルモードと、
誰が早く敵を倒せるかを最大6人で競えるパズルバトルモードの2種類がある。
ゲームはオーソドックスな3マッチ制のパズルゲーム。
タッチ操作で色とりどりのキューブを1つだけ動かし、3つ以上揃えると消える。
一定ターン毎にジュウオウジャーと敵の攻撃が挟まり、消したキューブの数に応じて敵にダメージ。
敵の攻撃でダメージを受けてこちらの体力がゼロになったらゲームオーバーだ。その前に倒そう。
ちょっとパズドラっぽい構成。
同じ色のキューブを4つ以上揃えると出現する野生解放キューブや、
ランダムで登場する必殺キューブをタッチすると
必殺技演出が挟まってキューブを一気に消せる。
更に、これらの特殊キューブを使って消し続けると溜まるゲージがMAXになるとジュウオウタイムが発動。
一定時間、ターン経過無しでキューブを消しまくれる。
大ダメージを与えられるので、これを発動させればほとんどクリアしたも同然だ。
ストーリーモードはクリア時にランクが表示されるのと、
ステージ毎にミッションが用意されているのでそれがやり込み要素か。
キャラを成長させて攻撃力を上げることが出来るのと、
オプションでゲーム中のナビ音声をジュウオウジャー6人から選べるのも特徴。
ただ、パズルゲームということもあってボイスの種類はそこまで多くない。
（ジュウオウシャーク、原作より胸がでかい……！？）
オーソドックスな3マッチ制のパズルゲームでオリジナリティは無く、
全15ステージのストーリーモードはあっという間に終わってしまう。
会話デモが少ないし薄いからキャラゲーとして盛り上がらない。
3Dモデルを使った必殺技演出は質が高いとは言い難いし、
効果音やボイスの音量や使い方も微妙にハズしててどうにもキマらない。
ボイスがジュウオウジャー6人にしかなく、
クバルとアザルドは無言で殴ってくるだけなのも寂しい。
ロボの合体シーンが1画面なのが一番ガックリ来た。
DSの海賊戦隊ゴーカイジャーから3DSの手裏剣戦隊ニンニンジャーまで。
DS系列の戦隊ゲーではロボの登場演出は2画面ぶち抜きなのがお約束だったのに……！
ロボ戦も通常バトルとルールは同じ。
しかしバグなのか分からないが、攻撃の際の効果音が鳴らないので通常バトルよりしょっぱい！
低予算ニセジュウオウジャー。
2016年9月11日にスーパー戦隊放送2000回を記念して放送された、
海賊戦隊ゴーカイジャーとのコラボ回でもある「王者の中の王者」で登場したばかりの
ジュウオウホエールが出てくるのは評価できる点ではある。
まあ、ヌッと出てきて殴るだけの演出だけどね。
一般的な3マッチパズルのルールを捻りなく使っているのでつまらなくは無いが、
それだけのゲーム。ジュウオウジャーが出ていれば満足という本当に小さな子供向けの1本。
定価800円のキャラゲーということを考慮してもなかなか厳しい内容だ。
去年のニンニンジャー3DSは定価1000円でも
気合の入った必殺技演出とかそれっぽい会話デモとかもっと頑張ってたぞ！
この制作スタッフの少なさだけで色々と察せてしまう。
絶対に許さねぇぞ八手三郎！
