CAPCOM:ULTRA STREET FIGHTER II The Final Challengers 公式サイト
ウルIIのレビュー行くぜ!
メーカー:カプコン
機種:Nintendo Switch パッケージソフト
ジャンル:対戦格闘
発売日:2017年5月26日
価格:税込5389円
ストリートファイター30周年記念作品!
格闘ゲームの金字塔である「ストリートファイターII」シリーズの決定版だった
「スーパーストリートファイターII X」に、
リファインされたHDグラフィックや様々な新モード、新キャラを追加した新作だ!
もちろんオンライン対戦にも対応!
まあ…グラフィックなどは数年前に日本以外で配信された
「Super Street Fighter II Turbo HD Remix」がベースなんだけども……!
追加要素あるとはいえストIIに5000円かーと思いつつ、
いざ遊び始めると止まらないさすがの名作だったぜ。
モードは1人を選んで勝ち抜くアーケードモードに2vs1でCPUと戦うバディファイト、
ジョイコンを使ってベガの手下と戦う体感ゲームの放て!波Do拳、
トレーニングモードに膨大な資料を閲覧できるギャラリーモード、
使用キャラの色を変えられるカラーエデットなどなど盛り沢山。
アーケードモードを遊びながら、
オンライン対戦のマッチングを待てる待ち受け機能ももちろん搭載だ。
グラフィックをHD版として新しく描き直した物か、昔のドットにするかも選べる。
音楽&ボイスも今風にするかクラシックスタイルにするか選択可能となっているぜ。
アーケードモードのエンディングも手が入っていて新しくなっている
使えるキャラはスーパーストリートファイターII Xの17人に、
「殺意の波動に目覚めたリュウ」と「洗脳されたケン」を加えた19人。
追加キャラは2人とも攻撃力特化で強力!
特に洗脳されたケンは高速ステップ移動の羅刹脚を持っているため、
1人だけ移動スピードがおかしいことになっている。
自分で使っても面白いし、敵だったら小キックで上手く止めてカウンター叩き込むのも楽しい。
洗脳ケンはエンディングで洗脳が解けた瞬間に人種が変わるのが面白かった。
ストIIをしっかりやるの久しぶりだけど、
ここ数年の格闘ゲームと比べてシステムがシンプルだから、
この手のジャンル苦手な俺でも遊びやすいね。
ダメージが大きくて1戦が短いこともあってついつい何度も遊んでしまうし、
読み合いの熱さは今遊んでも色褪せない。
待ちガイルのウザさとかそうそうこんなだった!
オンもマッチングが早くてサクサク。
ロビー機能が無いのが惜しかったが、
自分と同じくらいの実力のフレンドと戦うのがめっちゃ楽しいぜ!
俺と同じくらい強くて適度に勝たせてくれる奴らに会いに行く!
操作性はさすがにSwitchの初期コントローラーだとやや遊び辛く感じるが、
まあ慣れればなんとかなるし、
ボタンやタッチパネルに必殺技を割り振れるLite操作も存在するので
初心者でも遊びやすい。
こういう部分やゲーム自体は面白いんだけど
新要素や追加モードなどは作りが甘いところが目立つかな。
描き直されたHDグラフィックはやや顔が濃いし、背景のモブキャラの画風にも違和感ある
グラフィックをクラシックにしてもエンディングは変わらなかったり、
UIが色んなシリーズのゴチ混ぜだったりと、演出含めて色んなところがチグハグだ。
まあ、HDグラフィックでモブキャラが表情までしっかり描きこまれたことで、
個性が出て賑やかになったのは確かだし、
単純にキャラがデカくて迫力あるから普通に遊ぶ時はHDグラでやってる。
これはこれで良い。
キャミィケツ比較。
オリジナルの白いドット1点のみで胸の光沢を表現する職人芸スゴい。
笑顔がハッキリ描かれたHDグラの振り向き顔も可愛い!
「放て!波Do拳」モードは波動拳、昇竜拳、竜巻旋風脚を使い分けて
ベガ親衛隊やベガと戦う3D体感アクション。
ジョイコンを持った両手を前に突き出して波動拳!
ジョイコンを持った片手を上に突き上げて昇竜拳!
ジョイコンを持った両腕を旋回させて竜巻旋風脚だ!
それは竜巻旋風脚ではなくダブルラリアットでは?!
ゲージを溜めて真空波動拳を繰り出せば敵をまとめて倒せる。
ガードも交えた使い分けが重要だ。
とにかく波動拳を打ちっぱなしのモードなのでARMSとかの比じゃないくらい疲れる!
完全な一発ネタモードなんだが、
ボスとして登場するベガと戦う時は
ジャンプして踏みつけ攻撃してくるところを昇竜拳で打ち落とすとか、
原作そのまんまの戦い方が出来るところはお気に入り。
バディファイトモードはタッグで強敵と戦うモード。
2PかCPUを選んで相棒にして殺意リュウ、洗脳ケン、ベガ、豪鬼に挑む!
初回特典DLCを使えばBGMが
「恋しさと せつなさと 心強さと (May'n ver)」に変化したりと、
1994年に大ヒットした
「劇場版 ストリートファイターII」をモチーフにした内容なのは分かるんだが……。
背景が4戦ともタイステージ固定だったり、
ベガ倒した後に何事も無かったように豪鬼が出てきたり
特にエンディングも無かったりとやっつけな作りだ。
「恋しさと せつなさと 心強さと」って歌詞はストIIと微塵も関係ないけど、
劇場版のデキとイントロや伴奏のカッコ良さで
なんか凄く合ってるように感じるし流れるとテンション上がっちゃう。
こういうの、アニメのタイアップ曲だとたまによくあるよね。そばかすとか。
ギャラリーでは書籍「ストリートファイターアートワークス覇」から厳選した、
1400点以上のイラストを高解像度で閲覧可能。
ただ、目次は無いしページ数は多いけど一度ギャラリーを閉じると最初からだし、
本当に「一応読めるだけ」と思うべきだなこれは。
新モードは取って付けた感があるし、演出面もややチグハグなところがある。
ベースがスーパーストリートファイターII Xなこともあって
どうしても定価だと割高感があるものの、実際にプレイすると
「やっぱおもしれー!買ってよかった!オンも楽しい!」ってなるからずるい。
汚いな、さすが茶リュウ汚い。
これは2017年に、Nintendo Switchという対戦プレイに最高な据え置き機で、
パッケージソフトとして発売された所まで含めて意義がある作品かな。
やはり「色褪せない名作」だわ