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Switch/Steam『Ape Out』レビュー!最高のゴリラセンスに震えろ!爽快バイオレンスゴリラアクション降臨!

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Nintendo Switch|ダウンロード購入|Ape Out

 

『APE OUT』のレビュー行くぜ!

 


メーカー:Devolver Digital

機種:Switchダウンロードソフト/Steam

ジャンル:アクションゲーム

発売日:2019/02/28

価格(税込):1500円


 

捕まったゴリラを操作して、

人間を蹴散らしながら脱出を目指すアクションゲームだ。

 

 

PVのセンスに惹かれて一発買い。当たりだったぜ……!

 

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システムは方向スティックで移動、ZRボタンで攻撃、ZLボタンで掴み。

これだけだ。

 

檻をぶち破って脱走し、人間をゴリラパンチで吹っ飛ばし、

横長のステージを駆け抜けてゴールに辿り着けばステージクリア。

基本的に3回攻撃を受けたらゲームオーバーだが、

ステージの最初から瞬時に再開出来る。

 

人間は銃で武装しており、マシンガン、ショットガンや火炎放射器、

グレネードランチャーと徐々に手強くなっていくぞ

 

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人間はパンチで壁に叩きつければ即死。

掴むことで盾にすることも出来るし、

掴んだ瞬間に一回だけ銃を発射させて他の敵を倒すことも出来る、

そのまま投げて他の人間にぶつけて倒しても良し。

いやあ、人間には使い道が沢山あるな!

 

見た目は『ホットラインマイアミ』『Mr.シフティ』辺りに似ているが、

ゲームとしては大分違うね。

 

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炸裂するゴリラパンチで人間を破裂させるたびに、

シンバルのような効果音が高らかに鳴り響くのが爽快!

静かなジャズ調のBGMが、

ゴリラパンチで人間が破裂した瞬間に一気に盛り上がるという、

映像と音がシンクロした演出がたまらんぜ。

 

ビルステージで窓ガラスに人間を叩きつけるとそのまま落下するとか、

粉砕した人間の派手な血痕が残るとか、

暴力の気持ち良さを前面に押し出した作り。

操作も軽快で、人間をパンチで吹っ飛ばして別の人間にぶつけて2キル!3キル!

みたいなのがバシバシ決まる。

 

吹っ飛んだ人間がバラバラになって血が噴き出す描写はなかなかえぐいが、

シンプルな線と色使いでスタイリッシュに仕上げてある。

 

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操作は単純ながら立ち回りが面白いバランス。

敵がこちらに気づいてから発砲するまでには隙があるので、

そこにゴリラパンチをぶち込んで瞬殺!

人間よりゴリラの方が速い!

 

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火炎放射器を持った敵は

気づかれてしまうと広範囲に広がる炎のカウンターを喰らうが、

射程が短いし足も遅いのでヤバいと思ったら無視してしまえば良い。

このゲームの目的はゴールまでたどり着くことなのだ。

人間は走りでゴリラに追い付けない!

 

ゴールは1つだがルートは複数あるので、敵の様子を伺いながら走り抜けるのだ!

 

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遮蔽物を使えば敵の攻撃は防げるので、

部屋から部屋へ、物陰から物陰に移動して銃での追撃を防いだり、

曲がり角で待ち伏せして追ってきた敵をパンチで瞬殺したり、

追ってきた敵グループを柱の陰に誘導し、グルッと回って背後から強襲したりと、

戦い方が分かってくると楽しい。

武器に頼り切った人間よりゴリラの方が賢い!

 

後半でてくるグレネードランチャーは喰らうと一撃死なので苦戦したが、

これも遮蔽物を上手く使うことで防ぐことが出来る。

難易度は高めといえば高めだが、

1ステージが短く理不尽ではないし、すぐリトライ出来るのでなんとかなるかな。

 

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グラフィックのセンスも圧巻。

ステージ開始時にリズムに合わせて表示されるステージ名も

演出として組み込まれているし雰囲気にマッチした日本語フォントもお見事。

 

体力ゲージなど余計なものが一切ない画面レイアウトも美しい。

残り体力はゴリラから滴る血の量で分かる作りだ。

 

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ゲームオーバーになるとカメラがガン!ガン!ガン!と引いていき、

全体マップと死ぬまでのルートが表示される演出がまたカッコいい。

こういった節々のセンスのキレ味が凄すぎて、

このゲームは人間ではなくゴリラが作ったんだろうなと思わせられる。

森の賢者が作ったという説得力に溢れている。

 

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ステージセレクト画面がレコードのジャケット風になっていて、

数ステージ毎に「A面」「B面」に分かれているところもイイ。

つまりこのゲームはゴリラと人間のジャムセッション。

アクションゲームであり、音楽でもあるということなのだ。

人間は叩かれる打楽器役だけどな!

とにかく音の使い方に拘りを感じるぜ。

 

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クリアまでは2時間くらいで、収集要素や高評価を狙うやり込み要素などは無い。

クリア後に高難易度モードや、

制限時間付きで同じステージを遊ぶアーケードモードがあるくらいかな。

とはいえ、短くスパッとまとまっていて、ステージ毎の演出も見応えがあり、

遊んでいて飽きさせない濃密さなのでこれで良いと思った。

 

不満点は細かいステージセレクトが無いくらい。

何度も遊びたいステージがあったのでね。

 

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圧倒的センスで最初から最後までブレずに駆け抜けた

ハイセンス・バイオレンス・ゴリラ・アクションゲーム。

ゴリラが人間を蹴散らして逃げるだけの内容なのに、

めちゃくちゃカッコ良くてクリアした時は震えた。

このゴリラから放たれた強烈な一撃、是非受け止めてもらいたい!