大繁盛!まんぷくマルシェ(Nintendo Switch) | フライハイワークス
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『大繁盛!まんぷくマルシェ』のレビュー行くぜ!
メーカー:フライハイワークス
機種:Switch
ジャンル:ほのぼの経営シミュレーション
発売日:2019/02/28
価格(税込):1200円
スマホで配信されていた基本無料タイトルを
売り切りにリニューアルして移植したものだ。
開発は3DSに移植された『王国の道具屋さん』と同じアソボックス。
そちらがお気に入りのタイトルだったので、即購入したぞ。
システムが単純なので物足りなさもあったが、
キャラはみんな良い味出してるし出てくる料理も面白い。
ゲーム進行もサクサクだし、遊んでいて楽しい1本だったかな。
とある国の王子様が悪の企業の陰謀で借金5000000Gを背負うことになり、
国が誇る「世界樹のマルシェ」が差し押さえの大ピンチ!
そこで王宮の料理アドバイザーである主人公のランチが
マルシェを守るために仲間と共に借金返済に立ち上がる!というストーリーだ。
2つの素材を組み合わせて料理を作り、お店に並べていく。
料理は時間経過でどんどん売れていくシステムで、
同じ料理を出し続けると売れにくくなる要素はあるものの、
基本的にはとりあえず並べればとりあえず売れていく簡単な作り。
素材は森や洞窟、平原や花園、ビーチなどに出かけて調達!
謎の生き物「ぷにょん」に料理を渡して手伝ってもらえる。
稀に挟まる単純なミニゲームをクリアすると素材が倍増!
基本的にAボタンを押すだけで進むのでこちらも簡単だ。
数十個の素材がザクザク集まっていくのは見ていて気持ち良いぜ。
しかし最初の森でうどんが山ほど取れるんだが、一体どんな森なんだ……。
恐怖!自生するうどん!
料理は主人公のランチの発想から生まれた「ネオ料理」。
単にビジュアルがヤバいだけのものから、味の組み合わせがヤバいものまで様々。
見つけよう君だけのベストマッチ料理。
ヒントを元に2つの素材を組み合わせて新しい料理を作っていくシステムだが、
作れる料理はシェフとの仲良し度で完全に決まっている。
仲良し度が2ならこの4つが新しく作れる、みたいにね。
ヒント無しで自由に組み合わせることも出来るが、
レシピを知っていても現在のレベルを超えた先の料理は作れないのだ。
逆にヒントはかなり分かりやすく、説明文をちゃんと読めば完成するバランス。
数十種類ある料理すべてに対応したシェフのコメント付きなのが楽しい。
こちらは……「朝摘みいちごおにぎり」だッ!大丈夫なんです?!
ヒント無しで一度作った料理をもう一度作成すると、
このシェフのコメントももう一度見れるので、
自由作成はそのための要素って感じだね。
「B級グルメ」の「B級」の意味を間違えたと思われる料理。
世界樹のマルシェに集うシェフは6名。
おにぎりや和菓子、洋菓子、シーフードなどそれぞれ作る料理のジャンルが異なり、
お店や看板のデザインも個性的だ。そしてみんなキャラ立ちまくり。
無限の胃袋を持つぽっちゃりパン屋さんのユーカリ(真ん中)に、
肉料理を得意とするギャル系の魔法使いマジョラム(右)。
米料理が専門で、男性が苦手だけど
白馬に乗った王子様と結婚するのが夢の箱入り娘ミツバ(左)と、みんな可愛い。
女性陣だとユーカリさんが好きかなあ。
こちらは毎日店に女の子が大量に押し寄せるパティシテのフェンネル。
色々と秘密を抱えたイケメンである。
辺境の島からやってきた、魔王を目指して頑張るブーケガルニ。
見たまんまのボケ担当である。
彼が対勇者用に考案した、恐怖の作戦の数々は震えあがるぞ……!
和菓子職人で、真面目過ぎて周りとズレたことを言うことが多いリンドウ。
本作で一番あざといキャラだと思う。
彼らと一緒に素材集めに行くことで会話イベントを見ることが出来、
段階を踏むことで夢に向かって頑張る姿や、
隠された秘密をどんどん知る事が出来るのだ。
イベントによっては他のキャラも加わってのドタバタが展開されたり、
いきなり重い展開が差し込まれてたりと見逃せない。
一度見た会話イベントはメニューから見直せるのがまた嬉しいぜ。
『王国の道具屋さん』もこれ欲しかったなあ。
元々基本無料ソフトだった名残で
時間経過で溜まるスタミナを消費して素材集めに出かけるシステムになっているが、
すぐに回復するので普通に遊んでいて困ることはまずないし、
簡単なミッションをクリアすることで、
スタミナを回復するアイテムもザクザク手に入るぞ。
まあ、ゲーム進行が速くてお金がすぐに溜まるせいで、
シェフとの会話イベントをあんまり見てないのに、
メインシナリオがどんどん進行してしまうという難点もあるが……。
会話イベントの数が多いにも関わらず
素材集めに出かけないと新しいイベントが発生しないので、
最終的に「素材集めに出かける→イベントを1つ見る→素材集めに出かける」を、
何十回も繰り返さないといけなくなるのは大分作業的でだるかったな。
別にメインシナリオを終わらせるだけならそんなことしなくて良いんだけど、
やっぱ全員分の仲良し度を最大にして、
一通りのエピソードと個別エンディング見たいじゃん!
嫌な奴かと思ったら色々と同情出来るエピソードがあったり、
可愛いかと思いきや割とナチュラルに性格悪かったり。
めっちゃ頭の悪い連作エピソードが飛び出したり、会話イベントはどれも楽しかったぜ
というわけで料理作成も素材集めもお手軽な作りで、
経営ゲームというよりは、ADVに近いね。
簡単過ぎる素材集めなど物足りない点もあったが、
すべてに個別のイラストとコメント付きなネオ料理の気合の入りっぷりや、
シェフとのイベントの数々で満足。だらだらと遊び続けちゃう。
雰囲気が気に入った人にはオススメだぜ。
ちなみにスマホでは3まで出ているらしいので、
フライハイワークスとアソボックスはそちらの移植もよろしくな!