Nintendo Switch|ダウンロード購入|ゼノン ヴァルキリー プラス
『ゼノンヴァルキリープラス』のレビュー行くぜ!
メーカー:レイニーフロッグ
機種:Switch
ジャンル:ドット系2Dアクションゲーム
発売日:2019/04/04
価格(税抜):999円
邪悪な魔女を撃破するために様々なステージに挑むアクションRPGだ。
ステージは毎回自動生成され、一度やられたらレベル1になって最初からとなる。
90年代風のメインビジュアルと、PVがなかなか良い感じだったので買ってみたが、
グラフィックと音楽以外に褒めるとこがほぼ無い作品だったよ……。
拠点から3人のキャラから1人を選んで出発する。
それぞれ爆弾が無限に使える、ハイジャンプ出来る、高性能レーダーが使えるという
特徴がありステータスも多少違うぞ。
縦長のステージを下へ下を進み、ゴールへたどり着いたら次のステージに移動だ。
出来るアクション、剣攻撃、弾薬制限のある銃攻撃、ジャンプ、壁キック。
ザコ敵を倒すことでレベルアップすることが出来るし、
お金を集めて買い物することも可能。
ランダムで出現する中型の敵を倒すとカギを入手でき、
ランダムで出現する大型宝箱を開けることで武器が入手可能。
武器はこれでしか入手できないが、
剣と銃、それぞれ1つずつしか持っていくことが出来ないし、
グラフィックやエフェクトは変わるものの、
攻撃力以外に性能差は無いという単純な仕様だ。
一応、エフェクトによって当たり判定が微妙に違うような気はするが……。
ちなみに回復アイテムを持ち歩くことも出来ない。
ステージとステージの間には基本的に休憩ポイントが挟まり、
ここでNPCとの会話や、品ぞろえがランダムで変わるショップでの買い物、
レベルアップで溜まったスキルポイントを使ってステータスの強化などが可能。
ステータスば守備力から上げると安定するかな。
やられたらステータスがすべてリセットされて最初からとなるが、
ボス撃破などで手に入り、新しい武器のアンロックなどに使える特殊な通貨や、
お金を払って解放したショートカット、
一部のクリアしたイベントは引き継がれるので、まったく無駄ではない。
ショートカットを使うとスキルボーナスでステータスを強化できるので、
いきなり終盤のステージに飛んでもちゃんと戦えるようになっているバランス。
あと、中盤くらいの休憩ポイントで発生する
ロボットを地上に送り届けるイベントをクリアすると、
スタート地点で3体の強力な仲間ロボットを買うことが出来るようになるので、
これをやるかやらないかで難易度がガラリと変わってくるぞ。
そんなゲームだが自動生成された地形がデコボコしているだけで移動し辛く、
通れる場所と通れない場所が分かりにくいこともあり、
1マスに隙間に引っかかったり引っかからなかったりしたり、
ハイジャンプが使えないキャラのジャンプ力が低すぎたり、
落下スピードが異常に早くて敵やトラップにぶつかりやすかったり、
そんな仕様なのに薄暗くて敵が見辛いステージがあったりとストレス溜まる。
アクションもメインで使わないといけない剣攻撃の射程が短すぎるので、
普通に戦ってるだけでかなりじれったいし、
銃攻撃は連射は強いけど弾数に制限がある上に左右にしか撃てない。
敵はお構いなしに射撃攻撃してくるし、大量に弾をばら撒く敵や、
ナパーム弾で爆発攻撃してくる敵もいるし、
終盤はバッタみたいに飛び跳ねて体当たりしてくる敵が大量に登場してイライラ。
「床に生えているトゲは上から踏むとダメージで、横から踏んだ場合は平気」
というルールがあるんだが、
終盤はそのトゲに擬態して弾を撃ってくる敵が出てくるという嫌がらせみたいな仕様。
雑な自動生成のデコボコ地形と、
プレイヤーキャラの性能と、敵の挙動が最悪の喰い合わせになっていて、
最初は楽しいんだけど繰り返し遊べば遊ぶほどストレスが溜まってくる。
アクションRPGだから、
ザコ敵の退治と金の回収は嫌でもやらないといけないのだ……。
一回やられたら最初からで、回復アイテムの入手も運の要素が強いのに、
事故でダメージを喰らう場面が多すぎるのがつらい。
爆弾で地形を削る要素もあるんだが、
ショップで買わないといけないとか爆風が小さくてほとんど削れないとか、
爆弾を無限に使えるキャラはいるけど連続設置出来ないので、
ちょっと穴を空けるだけでやたら時間掛かるとか。
そもそもキャラの機動力が低いせいで削った地形を生かすような動きがし辛いとか。
まったく活かせていない。
『ブロフォース』や『アガルタS』みたいにサクサク地形を削って
それを活かした立ち回りが出来るゲームなら面白かったんだろうが……。
3人いるプレイヤーキャラは攻撃モーションは全部同じで、
武器も剣と銃の2種類だけで特殊なスキルが付いた武器などは無い。
それでいて武器がかなり入手し辛いので、装備アイテムを集めまくる楽しさも薄い。
ボスもグラフィックの描き込みはなかなか良いんだけど、
単調なビーム攻撃やばら撒き弾ばかりで遊んでいて楽しくはないな……。
まあ、一回やられたら終わりのこのゲームで、
あんまり凝ったボス戦にされるとそれはそれで辛いので丁度良いかもしれんが。
パターンが単純なので慣れるとザコ戦より圧倒的に楽。
そんな内容なのにショートカットを使うとバッドエンド確定とか、
複数のキャラで通しプレイしてクリアしないと真エンド見れないとか、
もううんざりだわ……。5回クリアしたので真エンドはもういい。
使っている素材に良いものはあるけどルーが腐ってるカレーライスみたいな1本。
グラフィックの描きこみはかなり評価できるし音楽も良い。
ゲーム中はほとんど見えないしセリフもほぼ無いけど
キャラのイラストはまあ可愛い。
が、そこ以外は能動的に評価できるところがまるで無い。
セールで安かったとしてもまったくオススメ出来ないゲームでした。