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シリーズの凸凹っぷりを堪能しつつの原点回帰!そして新たなる一歩!『忍者じゃじゃ丸コレクション』レビュー!【Switch/PS4】

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忍者じゃじゃ丸 コレクション 公式サイト

 

『忍者じゃじゃ丸 コレクション』のレビュー行くぜ!

 


メーカー:シティコネクション

機種:Switch/PS4

ジャンル:オムニバス(アクション、RPG、アクションRPG)

発売日:2019/12/12(Switch)

価格(税込):4620円

備考:PS4版は発売延期して現在は発売日未定


 

かつてジャレコから誕生した『忍者じゃじゃ丸』シリーズの最新作だ。

新作の『じゃじゃ丸の妖怪大決戦』に加えて、

ファミコンで発売されたシリーズ5作品や、様々な資料なども収録した豪華版。

 

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メインメニューではシリーズのメインビジュアルがズラリ!

『忍者じゃじゃ丸くん』『じゃじゃ丸の大冒険』『じゃじゃ丸忍法帳』

『じゃじゃ丸撃魔伝』『忍者じゃじゃ丸〜銀河大作戦〜』と、

ファミコンで発売されたシリーズはすべて収録している。

 

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こちらが記念すべきシリーズ1作目の『忍者じゃじゃ丸くん』だ。

今遊んでもなかなか面白いしBGMや効果音も耳に残るぜ。

俺がシリーズで一番プレイしたのはこれかワンダースワン版かなぁ。

 

元々はUPLの『忍者くん』というアーケードタイトルがあり、

ファミコン版の移植をジャレコが担当。その流れでジャレコが

「忍者くんの弟であるじゃじゃ丸くん」というオリジナルキャラを作り、

ジャレコ独自のシリーズとして展開していったのが『忍者じゃじゃ丸』となる。

 

ここら辺の設定はまだ生きていて、

今回の新作でもじゃじゃ丸くんはしっかり「忍者くんの弟」と記載されているぞ。

 

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ファミコン5タイトルはセーブとロードに対応しており、

オプションでBGMとSE音量の調整、振動のON/OFF、壁紙の切り替えもある。

セーブは1つだけでキーコンフィグや画面モードの変更は無し。

 

スタートボタンとセレクトボタンがZボタンとRボタンで、

セーブとロードがZLとZRボタンに振られている。

セーブ&ロード機能自体は嬉しいんだけど、

キーコンフィグが無いからロードの暴発が怖いぜ……。

押した瞬間に即ロードだからな!

 

元々セーブ機能のあった『じゃじゃ丸撃魔伝』に関しては、

ゲーム内のセーブ機能は使用不可能。

コレクション側のセーブとロードで遊んでくれという仕様になっている。

 

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横長のステージ内で戦う1作目から横スクロールアクションの2作目。

いきなりドラクエ風のRPG化した3作目に、モロにゼルダ過ぎる4作目。

宇宙が舞台のアクションゲームでもはや初代の面影が無い5作目。すべて収録!

1作目が100万本売れた勢いを武器にひたすらブームに乗って、

ファミコン時代を駆け抜けたじゃじゃ丸くんの凸凹っぷりを堪能できる内容だ。

 

ファミコン後のシリーズ展開はワンダースワン版などの移植を除くと……。

 

1997年 PS/SS 忍者じゃじゃ丸くん 鬼斬忍法帖
2004年 GBA じゃじゃ丸Jr.伝承記〜ジャレコレもあり候〜
2011年 携帯アプリ 忍者じゃじゃ丸くん
2013年 3DS 忍者じゃじゃ丸くん さくら姫と火竜のひみつ
2019年 Switch/PS4 忍者じゃじゃ丸 コレクション

 

こんな感じだったので、

本当に忘れたころに墓から這い出して来るシリーズである!

忍法、仮死状態の術!

 

GBA版で登場してそれっきり消息不明になっているじゃじゃ丸くんの息子とか、

続編に続くオチだったけど未だに出てない3DS版など凸凹は続いているし、

この他にも舞台化とかピコカセット(発売中止)とか映画化(未だに未公開)とか、

妙な企画が色々あったな……!

 

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そして満を持しての登場となったのが新作『じゃじゃ丸の妖怪大決戦』である。

最初の『忍者じゃじゃ丸くん』をベースにしたアクションゲームで、

多数のキャラクターが使用可能なお祭り的な構成となっているぞ。

 

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3つのチャプターに20以上のステージがあり、

各ステージ毎にノーダメージクリアや

ボーナスステージを出現させてクリアなどのチェックマークも付いている。

ただ、ステージによって相当に運が絡むのでフルコンプ目指すと茨の道……!

 

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ゲームは次々に湧いてくる敵をすべて倒せばステージクリアというルール。

ステージは縦長だったり横長だったり様々だ。

 

基本操作は移動、ジャンプ、左右への手裏剣攻撃のみと、

ファミコン版譲りのシンプルになっているが、

ライフ制になったことで難易度は下がっているし、

ジャンプ中にキャラを動かせるなど操作性も向上しているぞ。

敵を連続で倒すとどんどんスコアが上がっていくコンボ要素も。

 

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敵弾は手裏剣で打ち消せる。

敵弾に当たるとダメージとなるが、敵に当たってもミスにはならない。

色の違う床は下から突き上げることで破壊可能で、

敵を巻き込むと気絶させて一時的に動きを止められる。

時には敵と正面から撃ち合い、時には段差を活用して敵を不意打ちする!

この判断の見極めが面白いところだ。

 

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床を破壊することで回復アイテムや画面内の敵を痺れさせるアイテム、

一定時間無敵になるアイテムなどが出現することもあるし、

金色の床を破壊すると確定で強力なパワーアップアイテムが出現するので、

中ボスが出てくるステージはこれを温存するのも大事だ。

 

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たまに画面内に登場するジャレコマークを取ると、

「ジャレコォ!」のボイスと共に歴代ジャレコキャラに変身!

一定時間無敵で強力な攻撃を撃ち放題となる。

これは燃えプロの選手!殺人バントで妖怪を葬っていくぞ!

妖怪共!あの世行きのバントでホームランを喰らいな!

 

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なんとスーチーパイにも変身!圧倒的攻撃範囲で最強キャラである。

他にもシティコネクションのクラリスカーなんかがいたりする。

クラリスカー、方向転換の癖の強さが原作に近いのでかなり難しいぜ!

 

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敵を倒すことでばら撒かれるジャレコを集めていくと、

新しいキャラやおまけの資料がアンロックされていく。

こちらはそのコインが投入されていく「JAJABANK」だが……。

デザインは「じゃじゃ丸ポップコーン」の筐体を模してあるという細かさだ。

 

 

「じゃじゃ丸くんポップコーン」は

80年代に販売された業務用のポップコーン自販機で、

駄菓子屋などでは今も現役で稼働してるところがある。

2014年のバディファイトのCMにもチラッと映ってたり。

 

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コインを溜めると使えるキャラは総勢24人。

色が異なるじゃじゃ丸くんファミリーやシリーズのザコキャラ達など。

人気の高い「おゆき」も使えるぜ。

 

キャラはすべて性能が異なり、手裏剣を上にも打てて壁も貫通する、

武器がブーメランのような軌道を描く、跳ね回る豆を発射できる、

コインを自動回収できる、常にケンケンで移動するなど多彩。

 

かなり性能差が激しいが、どんどん増えていくキャラを片っ端から使って

「こいつどうやって使うんだよ?!」「こいつチート性能では?!」

とか一喜一憂するのが非常に楽しい。

やられても手に入ったコインはそのままなのも嬉しい仕様だ。 

 

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特定条件を満たすと埋まっていく「功績」というやり込みリストも140項目ある。

一つ一つにセリフや過去作ネタが付いていたりと凝ってるし、

条件も特定のキャラで特定のアクションをさせるものが多く、

色んなキャラで幅広く楽しんでもらいたいという意思を感じさせる。

 

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気になった点は終盤に入ると敵の物量と弾幕が物凄いことになってきて、

一部の強キャラを使わないと難易度が一気に跳ね上がる辺りかなぁ。

画面外から弾がバシバシ飛んでくるからやや理不尽に感じた。

まあ、1ステージ毎に区切られていてリトライしやすいから、

ファミコン時代のゲームに比べれば格段に楽ではあるけどね。

あえて弱いキャラで挑んでみる楽しみもある。

 

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全ステージクリアして、その後に稼ぎプレイでコイン貯めて

全キャラ&全資料アンロックするまで遊んで4時間ほど。

 

ステージ毎に異なる地形を上手く味方につけ、敵の隙を突いて一網打尽!

ファミコン版ではありえなかった物量で攻めてくる妖怪共を、

手裏剣やパワーアップでバリバリ倒していく爽快アクションだ。

やや大味だが、敵を倒していく感触が気持ち良く、

派手な要素もある現代風のアレンジとしてはなかなか良く出来てる1本。

シャレオツでノリノリなBGMの数々も素晴らしいし、

BGMをレトロに切り替え可能なのが細かいね。

 

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コインを集めるとアンロックされている資料は

ファミコン5作品の説明書とパッケージ画像の収録はもちろん。

当時のチラシや広告、ノート、ポストカード、テレホンカード、

開発資料、最強パスワードなどに加えて、

「じゃじゃ丸くんポップコーン」の説明書まで収録してるのがスゴい。

世代じゃなくても見ていて面白い。

 

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当時のおおらかな空気も味わえるぞ!

 

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そんな 『忍者じゃじゃ丸コレクション』。

少々詰めの甘いところはあったものの、新作は面白かったし盛り沢山な作り。

紆余曲折あり過ぎたシリーズの原点回帰であり、

要素の詰め込みっぷりやメインテーマである名曲

『「忍者じゃじゃ丸 コレクション」~新たなる君のストーリー~ 』から、

今後のシリーズへの意気込みと気合も伝わってくる。

「じゃじゃ丸ここにあり」を示す生命力に溢れた内容になっていたぜ。

 

シリーズに興味ある人やファンなら是非!