『シティコネクション・ロケット』のレビュー行くぜ!
メーカー:ジー・モード
機種:Switch
ジャンル:アクション
発売日:2021/4/28
価格(税込):500円
ガラケーの作品を広く復刻する『G-MODEアーカイブス+』の1本。
2004年にジャレコが運営していたジャレコギャレッソで配信されていたタイトルだ。
国連から派遣されたエージェントであるクラリスを操作して、
愛車であるクラリスカーで悪の秘密結社と戦う内容になっている。
アーケードやファミコンで好評を博した『シティコネクション』を、
ガラケーにアレンジ移植した作品……ではなく、紛れもない「正統続編」!
脳みそホエホエ氏による新しいクラリスのイラストも可愛いし、
新要素が爽快で遊んでて楽しかったぜ。
オリジナルは1985年の作品で、
主人公である青髪の美少女クラリスが理想の彼氏を探すために
パトカーを破壊しながら世界中を爆走するという、
当時のアーケードらしい気の狂ったストーリーになっていた。
今回では国連に派遣されたエージェントだから立派になったもんだ……。
すっかり政府の犬になっちまったな!
襲い来る敵を倒しながら、ステージ内にあるアタッシュケースをすべて取ればクリア。
空中でも発動可能なロケットダッシュで自在に飛び回れるし、
拾ったオイル缶をミサイルのように発射する攻撃もある。
クラリスカーの圧倒的な機動力と戦闘力で敵をなぎ倒すのだ!
オイルでスピンさせた敵に体当たりをすれば倒せるし、
アイテムのホーミングオイルを取れば、オイル缶が煙を吹いて敵を追いかけていく。
ロケットダッシュは連続使用は出来ないものの、
敵を倒すのにも移動にも使えるので、使いこなせるようになるとスイスイ進めるぞ。
しかしステージ内に登場するネコは倒すことが出来ないし、
ぶつかったら「ねこふんじゃった」のメロディが流れてミス!
ネコの命を粗末にしたら、死をもって償わなければいけない……。
それが前作から続く『シティコネクション』のルールなのだ!
特定ステージでは戦車ボスも登場。
地形を利用して上手く回り込み、しっかりオイル缶を当てないといけないぞ。
ステージクリア時にはこのようにクラリスのイラストが表示される。
可愛いし種類も豊富!
ステージ間やボス戦前ではゆるい会話演出も。
ちゃんとオリジナルの展開を踏まえた会話もあるのも嬉しいね。
オリジナルは「すべての道を走って色を変えるとステージクリア」
というルールで、細かい塗り残しで苦労するゲームだったが、
今回は入り組んだ地形を駆け抜けながらアタッシュケースを探すゲーム。
ロケットなどの新アクションでスピーディにしつつ、探索要素を強めにした構成だね。
会話デモやイラストが追加されてるし、
かなりクセが強かったクラリスカーも動かしやすくなってる。
次々に出てくる敵を捌きながら、
地形を覚えて少しずつアタッシュケースを探していくのが実に楽しいぜ。
ステージには隠しキャラで歴代ジャレコ作品のキャラがいることも。
あなたは『燃えろプロ野球』でホームランを打った人!
他にもじゃじゃ丸くんがいたりして嬉しい。
隠しキャラやステージにある機密書類は取ると記録されて後で確認できるし、
進め方によってルートが分岐して見れる会話イベントも変化する。
やり込み要素が色々あるから、1回クリアしただけでは終わらないぞ。
良いゲームなんだが、ネコの出現がオリジナル以上に嫌らしくなっていて、
パラシュートで降下してきたりとやりたい放題。
アイテムと重なって出現する時もあるから鬼畜!ここはちょっと理不尽だったな。
まあ、かなり離れてから戻ると消えているので、これを利用すればなんとか。
2004年の携帯アプリだからしょうがないんだけど、
効果音が無いのは寂しいところだね。
そこを差し引いても面白いし、BGMは良い感じ。
正統続編の名に恥じない完成度で、復刻してくれて本当にありがたかった!
500円のゲームとして今遊んでもよく出来ていて、
オリジナルを知らなくても楽しく遊べる1本。
今はアーケードアーカイブスでアーケード版が、
『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』でファミコン版が遊べるから、
進化っぷりを比べてみるのも面白いね。オススメだ!