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— m o t i j a n (@motijann) June 19, 2025
『MAHOUTEQ!(マホテク)』のレビュー行くぜ!
パブリッシャー:SHRIMP POND
機種:PC
ジャンル:アドベンチャー
発売日:2025/9/13
価格(税込):235円
個人製作者であるmotijan(いめ44)氏が手掛ける一本道のアドベンチャーゲーム。
海外タイトルで、今年1月にアップデートで日本語が追加されたぞ。

主人公は失業中の女の子である月(ルナ)。
大好きな魔法少女アニメの限定フィギュアが欲しくて職探し中に、なんと魔法少女チームの求人を発見。これはと応募して即採用されたものの、待っていたのは肉体労働だった!クセの強い同僚たちとがんばれルナ!というストーリーである。
MSペイントで描かれた豊富なグラフィック、不器用ながら懸命に生きる登場人物たち、イカれた展開とテンポの良い掛け合い、最初から最後までイカしたBGMに良質な翻訳と、短編ながら満足度高し!

「この物語は別世界の日本が舞台です。登場人物と出来事はすべて架空で、地球は平面です。」
から始まるのがもう面白い。

魔法少女の面接を受けに会社へ!死ぬほどたらい回しにされて、フラフラで社長室にたどり着いたら社長がネコ!巻物みたいな契約書にサインよろ!という冒頭からスピード感が溢れている。

いざ就職したら無骨な作業着を支給され、仕事は魔法の力でのゴミ掃除。思っていた魔法少女と全然違う!理想と現実の差に耐えながら、フィギュアを買うためのお金を貯めるのだ。

魔法の杖が電車の遮断機みたいな見た目で、名前が「反・苦難・処理・鉄筋」「略してハクション」なのが凄まじいセンス。日本語翻訳が冴えわたる!ふざけた名前だけど、取り扱いを一手間違えるだけで死にそうになる。作業用の道具らしい。
「ハクション」って説明する度に「お大事に」っていうギャグとか、魔法少女の変身シーンのBGMが『Go Go Power Rangers』のパロな辺りが海外のセンスで好きだなあ。

主人公のルナは引きこもりで社会性が無いし、班のリーダーである稲子は吃音があって
家族を養うために必死の生活。

同僚の綾はギターを買う金を溜めているが、すぐ暴力に走るので上手く行かない。
この3人がどうにか仕事しつつ、ヤバい失敗やトラブルに巻き込まれる姿をコミカルに描いているのが笑えて胸にしみる。ナンセンスギャグの連発なんだけど、労働の喜びもちゃんと書いてるんだよなぁ。キャラがちゃんと生きてる。

ビジュアルはラフだけど差分が非常に豊富。展開に合わせてアニメのように目まぐるしく切り替わり、BGMや効果音とも合わせてあるのが遊んでいて気持ち良い。ビジュアルノベルしてる!

魔法の杖を活用した戦闘パートもあるぞ。
コマンドは攻撃と防御の2択!防御を連発して様子を伺うのが勝利のカギだ!
ミスするとそこら辺のゴミに負けて死んだりするので、ファミコンの『チャイルズクエスト』みたいだ……。

本編終了後のエピソードを描くエクストラも収録!
こういう会話がずっと続く穏やかな日常編です。

1本道のビジュアルノベルであり、エクストラ含めても1時間30分くらいのボリューム。
可愛いキャラたちの暴力的かつ生活感溢れる会話の応酬。ダウナーでスピード感に満ちたシナリオがたまらなかった。もっとコイツらの話が見たい!と思えたね。
BGMとOPムービーも素晴らしく、そこだけでも余裕で235円の元は取れるぜ。
テキストに切れ味のある短編のギャグ作品としてオススメ!