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市松人形+スペースシャトル!斬新過ぎるが内容はC級!『呪いのスペースシャトル』レビュー!【Switch】

 

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呪いのスペースシャトル ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

 

『呪いのスペースシャトル』のレビュー行くぜ!

 


メーカー:ナウプロダクション

機種:Switch

ジャンル:アクション

発売日2020/11/26

価格(税込):400円


 

来年1月まで半額セール中!

ナウプロダクションが突如Switchで配信開始した完全新作3本のうちの1つだ。

市松人形の呪いで、市松人形にされてしまった宇宙飛行士が、

スペースシャトルからの脱出を目指すという色々と盛り過ぎな内容!

スペースシャトルを舞台にした和風ホラーとかあまりに斬新。

このタイトルだけで絶対に買わねばとなる。

 

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■あらすじ

ある日、主人公の宇宙飛行士は

宇宙へ飛び立つためスペースシャトルに乗り込もうとしていた。

その道中に、ふと「市松人形」が落ちていることに気が付く。

可哀そうに思った宇宙飛行士は人形を拾い、宇宙へ向かうことにした。

しかし、宇宙を進む最中に人形が呪いを振りまき、

仲間たち共々人形にされてしまった。

このままじゃ怪異に取り込まれ戻れなくなってしまう…。

手遅れになる前に早く脱出しなければ。

 

まずこのあらすじが荒唐無稽にもほどがあるぜ……。

ツッコミどころが多すぎるわ!

 

ゲーム内だとこのストーリー説明が全く無く、

なんでプレイヤーが市松人形を操作するのか全然分からないのが勿体ない。

いや、あらすじ読んでてもよく分からないけども!

 

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市松人形にされた宇宙飛行士がドン!と表示されたタイトル画面がまたスゴい。

この時点で大分お腹いっぱいだが、肝心のゲームとしては……。

かなり呪いが炸裂してる完成度だったな!

 

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こちらが主人公の市松人形(宇宙飛行士)です。

ポリゴンモデルからもすごい怨念を感じるぜ。

 

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ステージクリア型の脱出アクション。

どこかにあるお札を手に入れて出口を開き、中に入ればクリアだ。

お札は誰が持ち込んだんだろう……。

 

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室内のスイッチを動かすことで重力の向きを変えられる。

スイッチ一つで天井が地面に、壁が天井に。はたまた地面が天井に。

現在位置と札の位置、足場の場所など。空間把握能力が試される作りだ。

 

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ジャンプ台や動かせる箱といったギミックも存在するぞ。

うまく使って札までの道を繋げていくのだ。このホラー感の無さよ……。

 

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ゲームとしてはかなり厳しいデキ。

重力が切り替わる方向が感覚的に分かりにくいため、

狙った場所に行き辛いのが非常にストレス溜まる。

制限時間がゼロになるとゲームオーバーだ。

 

最初にスイッチを動かしまくってお札までの道を確認し、

そこから逆算して箱などのギミックを動かしていくとかなり遊びやすくなるかな。

 

しかし、ギミックの数が少ない上に面白みがないし、

市松人形なので移動スピードもジャンプも遅い。カメラワークも悪い。

 

当たり判定などの挙動もおかしく、変なところで引っかかりまくるし、

ギミックをほとんどスルーしてクリア出来ちゃったりが頻発するため、

「俺は本当に正規ルートでクリアしているのか……?」

というモヤモヤ感が常に付きまとう。

そのままゲームクリアまで進むので後味が悪い。

 

「後味の悪いホラー」というのはジャンルとしてあるけど、

そういう後味の悪さは困る……。

 

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宇宙食を集めるオマケ要素があるのはちょっと好き。

 

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市松人形に作らせたんですか?と言いたくなる完成度の低さ。 

特に会話やイベントなどもなく、

薄味で挙動がガタガタの重力パズルを淡々とこなしていくだけだ。

市松人形化した他の乗員がそこら辺で死んでたりするんだが、会話などは出来ない。

不条理ホラー……というよりは、単に散漫で意味不明なだけの作りだなぁ。

 

遊んでいてストレスが溜まる作りなので、

安価な一発ネタとして流しづらいのが最大の難点だ。

ストレスが溜まるゲームとか安くてもやりたくないもんね。

ありそうでなかったセンスは大好きなんだが厳しかったぜ。

 

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これでナウプロのSwitch新作3作品はすべてレビューしたな。

どれも学生作品をそのまま製品化したような荒々し過ぎる内容だった。

 

3本とも独自性はあって、

毎週似たようなゲームを見かけるSwitchのニンテンドーeショップでも存在感あったし、

こういう安価なワンアイデアのゲームは好き。

次があるならまた付き合うので、もうちょっと完成度を高めてくれよな!