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俺が穴になる!家を飲み込む愉悦!『Donut County』 レビュー!【PS4/Switch/Xbox One/PC】

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ドーナツ カウンティ『Donut County』 ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

 

Donut County PSstore

 

Donut County on Steam

 

Donut County を購入 - Microsoft Store ja-JP

 

 『Donut County(ドーナツカウンティ)』のレビュー行くぜ!

 


メーカー:Annapurna Interactive

機種:PS4/Switch/Xbox One/PC

ジャンル:パズルアクションゲーム

発売日:2018/08/28(PC)2018/12/28(PC)2020/04/30(Xbox)

価格:1320~1500円


 

穴を操作して色んなものを飲み込んでいくパズルアクションゲームだ。

物を飲み込むたびにデカくなる穴でどんどん大きいものをのみ込む楽しさと、

登場する動物たちのセリフ回しが見所。

 

前から気になっていたゲームでやっとプレイ。

『塊魂』的なスケールのインフレを楽しむアクション……ではなく、

ストーリーがメインの短編アドベンチャー的な作りだが面白かった!

 

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舞台は動物たちが楽しく暮らす街。

主人公はドーナツショップで働くアライグマのBKと、

その親友であるMIRAの2人だ。

BKは「穴」を操作できるアプリを持っており、

ドーナツの注文が来ると「穴」を送り込んで客の家を飲み込んでいく。

 

BKが何故そんなことをするのか。

そして飲み込まれた家や人はどうなっていくのか。

それは物語が進むたびに明らかになっていくぞ。

 

ドーナツ注文したら穴がやってきて家が飲まれるとか、

スーパー戦隊の悪役がやりそうな作戦だな……。

 

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ゲームとしては非常に単純。

地面にぽっかりと空いた穴を操作して、

画面内の物を全部飲み込めばステージクリアだ。

穴は物を飲み込むたびに少しずつ大きくなるため、

ゴミや草といった小さいものから初めて、

箱や看板とステップアップしていき、最終的に家まで飲み込む!

 

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そのままだと飲み込むことが出来ないオブジェがあった時は、

周りの物を上手く利用することで飲み込めるようになる。軽い謎解き要素だね。

ゲームが進むと一度吸い込んだものを発射できるカタパルトも搭載されるぞ。

 

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火を吸い込むことで出せる煙を活用したり、

花火を発射して高い所にあるものを落とす、

小物が乗ったテーブルを倒して地面に小さいものをばら撒く……などなど。

ステージによってやり方は様々だ。

と言っても難易度は低いので、謎解きで迷うところはほとんど無いかな。

 

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被害者である住人のリアクションも見所。

家の中に隠れて「なんか変なのが来てる……」ってチラ見してたり、

穴に気づかずに日常生活を送ってたりと様々で微笑ましい。

そんな住人たちの住居を気持ち良く破壊していくのだから、

これは悪い笑いが出るってもんよ!

 

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個人的にお気に入りは渋滞ステージで1人だけ小さい車に乗ってるネズミ。

屋根の上にコーヒー乗せてるのがいい味出してるわ。

1人だけ小さい車……つまりこいつから飲み込めってことなんだがな!

 

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ステージが進むごとにどんどんスケールアップしていく吸い込み描写がたまらない。

狭いながらも作り込まれたステージのゴチャゴチャ感と、

それを簡単操作で一掃する気持ち良さが実に素晴らしいぜ。

渋滞ステージが特に良かったのでこういうのもっと欲しかったなぁ。

 

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すべて飲み込んだら今回の被害者が表示されるリザルト画面へ。

穴の大きさがリセットされてまた次の獲物の元へと向かうのだ。

 

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吸い込んだ小物の一覧を見ることも出来て、

すべてにちょっと捻りを効かせた説明テキストがついてるのが良い。

後から一覧で見て「こんなの吸い込んでたんだ!」って気づかされたり。

 

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BKとMIRAの憎まれ口まみれのやり取りや、

吸い込まれた住人たちのキャラの濃さも見所だ。

性格に問題のあるイカれた動物が次々に出てくる。

アライグマのBK大分ひどいやつだな!ってなるけど、

斜め上の方向に進んでいく展開と、

洒落たスタッフロールで上手くまとめるシナリオだった。

 

翻訳はフォントの使い方や、

たまに「ちょっと軽すぎない?」って言い回しが出るのが気になったが、

全体的にはジョークも含めて上手く雰囲気にあったテキストになってるね

 

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クリアまで2時間掛からないくらい。

原始的な動かす楽しさを軸にしたシステムと、

不条理なストーリーでグイグイ引っ張る短編だ。手軽に遊べて面白かった。

 

ステージ毎に大きさがリセットされるせいもあって割と淡々と進むのと、

ほぼ詰まるところが無く、一度クリアしたら終わりなのは好み分かれそう。

パズルやアクションというより、デジタル絵本みたいな感覚で買った方がいいソフトかも。

 

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