『G-MODEアーカイブス+ 怒首領蜂大往生DX』のレビュー行くぜ!
メーカー:ジー・モード
機種:Switch
ジャンル:縦スクロールシューティングゲーム
発売日:2021/5/20
価格(税込):500円
2005年にケイブから配信されていたガラケー作品の移植だ。
2002年にアーケードで稼働した『怒首領蜂大往生』を、
ガラケー向けにアレンジ移植した内容となっている。
新たにオンラインランキングにも対応した。
『怒首領蜂大往生』は、
所謂「弾幕シューティング」の走りとして一世を風靡した
『首領蜂』『怒首領蜂』に続くシリーズ3作目。
地獄の高難易度となる2周目や、
その時に表示される「死ぬがよい」というメッセージが有名だが、
並木学が手掛けた熱くも哀愁漂うBGMやバランス調整の巧みさも注目点。
この2002年のアーケード作品をガラケーに落とし込むわけだから
相当ムチャな内容になるところだが、
ガラケー後期にケイブ自ら手掛けた作品だけあって作り込みは圧巻。
今遊んでも色あせない内容だ。
「ガラケー移植に興味がある人ならアリ」とかではなく、ストレートに
「500円で買える弾幕シューティングを求めるならこれを買え!」
と言える完成度になっていたぜ。
全5ステージ構成のシューティングで、
アーケード版と違ってコンティニューが無い代わりに、
自由なステージから開始出来る。
難易度はEASY/NORMAL/HARD/SPECIALの4つだ。
隠しコマンドを入力することでボスラッシュモードも解禁される。
攻撃範囲の異なる2つの攻撃タイプと、
攻撃力が変化する3人のエレメンタルドールを組み合わせてゲームスタートだ。
俺が好きなのはレーザー強化型でボムが増えるレイニャン。
攻撃範囲の広い通常ショットと、
ボタン長押しで出るごんぶとのレーザーを使い分け、
危なくなったらボムで敵を一掃しながら突き進む内容だ。
攻撃やステージに埋まった蜂アイテムを拾うことでゲージが上昇。
MAXになるとハイパーアイテムが出現する。
取ってボムボタンを押せばハイパー化が発動だ。
発動時に周りの弾をかき消せるし、一定時間攻撃力が大幅アップとなる。
ただし無敵では無いから被弾すると死ぬぞ!
次から次へと飛び込んでくる敵編隊を薙ぎ払う。
早く倒さないとヤバい堅い敵にはレーザーをゴリゴリ当てて着実にぶっ潰す。
ボスが放つ多種多様な弾幕のパターンを読み切って打ち勝つ。
敵を破壊する気持ち良さと、
パターン構築の面白さの両方が高いレベルでまとまっているゲームだ。
オリジナルのグラフィックや激しい弾幕も、
しっかりガラケーに落とし込んでいて驚いた。
さすがにアーケード版からステージがかなり短くなって、
1周が20分程度と半分くらいで終わるようになったが、
雰囲気はそのまんまだし、サクッと遊べてこれはこれで程良いバランス。
BGMはかなりチープになっているがこれはこれで味があるし、
軽快さが強調された効果音も遊んでて気持ち良い。
古いガラケーのゲームだと効果音が無いものもあるけど、本作はそこもバッチリだ。
1周が短くなって難易度もかなり下がっているので、
アーケード版はノーコンティニューで4面が精いっぱいだった俺もクリア出来た。
難易度EASYならシューティング苦手な人でも結構遊びやすいと思う。
とはいえ、難易度NORMALにすると結構歯応えがあるし、
最高難易度のSPECIALにすると普通にめっちゃ鬼畜な弾幕ゲームになる。
ガラケーをこれ作る方も凄いし、
ガラケーのキーで遊んでた当時のユーザーも猛者過ぎるだろ!
と、両方に感服するしかないね。
大変良いゲームなんだが、やっぱりキーコンフィグは欲しくなっちゃうかなぁ。
まあ、G-MODEアーカイブスは基本キーコンフィグが付いてないし、
当時のガラケーと比べたら、そりゃ格段に遊びやすいんだけどね。
こんな凄いアレンジ移植がガラケーにあったんだなと。
感心しながら堪能させてもらったぜ。
ワンコインかつ総合的な完成度が高いので、
下手なダウンロード専用のシューティング買うより断然本作だね。
「下手なダウンロード専用のシューティング」がどういうゲームを指すのか……。
という話は長くなるのでまた別の機会に。シリーズ未プレイの人にもオススメです。
ちなみにオリジナルの『怒首領蜂大往生』に関しては、
2009年のXbox360版を最後に移植されていない。
オリジナルも現行ハードに移植して欲しいが、まあそれは他のメーカーに頼もう。
最近ケイブシューの移植をしてるシティコネクションかLive Wire辺りに頼みたい。
どうかお願いします!