おすそわける メイド イン ワリオ | Nintendo Switch | 任天堂
『おすそわけるメイドインワリオ』のレビュー行くぜ!
1人プレイのみでストーリーモード全ステージ「たつじん」以上を取って、
全キャラを社長以上に育ててのレビューとなるぞ。
パブリッシャー:任天堂
機種:Switch
ジャンル:プチゲーム集
発売日:2021/9/10
価格(税込):5478円
GBAの1作目から続く『メイドインワリオ』シリーズ最新作だ!
1本が数秒で終わるプチゲームを、わんこそば感覚で次々にクリアしていく内容。
今回はワリオとその仲間たちを直接操作するという形式に変更されている。
タイトル通りSwitchでのおすそわけプレイに対応しているが、
1人でも問題なく遊べるようにはなっているぞ。
□3DS「メイドインワリオ ゴージャス」レビュー!シリーズ集大成!任天堂が世界に誇るバカゲーの1本を見よ! - 絶対SIMPLE主義
2018年に発売された『メイドインワリオ ゴージャス』以来の新作。
あちらは歴代シリーズの人気ゲーム大集合!な総集編だったが、
今回は従来の素晴らしいバカゲーノリはそのままに、
シリーズとして新しい内容を目指しているぞ。
とはいえ、バランス悪いところがあったり、
シリーズファンとして物足りない部分があったりと、
面白いんだけど粗さも感じる1本だったかな。
物語は『Pyoro』というゲームが大ヒットするシーンから始まる。
シリーズのお約束ではあるんだが、GBA時代から毎回大ヒットとか息長すぎる!
まあ、任天堂の主要タイトルも大体そんな感じか……。
一方そのころワリオたちもヒットを狙う新作ゲームを完成させるが、
バグによってゲームの中に吸い込まれてしまう。
ワリオはバラバラになった仲間たちを探しながら脱出を目指す……というストーリーだ。
しかしワリオカンパニーも大所帯になったなぁ。
新作出る度に女性陣が可愛くというか幼くなってる気がする。
特にファイブワットさんな!
今回、「実は幽体離脱できるという新説が採用されている。
遊ぶことになるプチゲームはどれも単純。
画面に表示されたお題を瞬時に判断して、数秒以内にクリアしていく。
成功しても失敗しても次のプチゲームが始まるし、
ゲームスピードと難易度もどんどんアップしていくから大忙し!
失敗する度にライフが減ってゼロになったらゲームオーバー。
ストーリーモードは一定以上進むと出現するボスゲームをクリアすれば終了。
それ以外のモードは基本的にエンドレスで、
定期的に登場するボスゲームをクリアすればライフが回復するぞ。
プチゲームは子供のラクガキみたいなものから、
マンガ風、リアル風、アート風などなどバラエティ豊か。
1本が数秒で終わるからこそインパクトが大事!
という気概が感じられるカオスで愉快なものばかりだ。見ていて飽きさせない。
任天堂ネタが次々に飛び出す「ニンテンドー」というジャンルもあるぞ!
シリーズでお馴染みのジャンル!
『ゼルダの伝説 ブレスオブワイルド』『スプラトゥーン2』など最近のネタも収録。
ワリオ新作出る度にここの作品が新しくなってくの、毎回楽しみなんだよね。
これまではゲームによって操作が変化していたが、
今回は「方向スティック+ワンボタン」でキャラを動かす操作になっている。
性能はキャラ毎に異なり、ワリオだったら方向スティックで移動、ボタンでタックル。
モナだったら常に動き続けていて、
方向スティックで方向転換、ボタン押してる間はブーメランを自在に操る。
そもそも普通に歩けないキャラから、自在に空を飛べるキャラまで様々で、
操作するキャラによって同じゲームでも印象がガラッと変わる。
キャラの相性で完全にゲームぶっ壊れる #おすそわけるメイドインワリオ #メイドインワリオ #NintendoSwitch pic.twitter.com/r6FicMZyKb
— ゲームブロガー双葉ラー油 (@daikai6) September 12, 2021
ステージ相性によっては完全にゲームが崩壊するのも面白い。
オービュロンで『スーパーマリオブラザーズ』のステージに挑むと
クッパの乱獲が始まるぜ!
『スーパーマリオブラザーズ35』という、
万単位でクッパが抹殺される地獄を乗り越えたクッパに新たな試練が迫る!
脳をフル回転させながら、次々に出てくるシュールなお題を高速でクリアしていく。
『メイドインワリオ』シリーズお馴染みの密度とスピード感はそのままに、
キャラ毎の性能差によってゲーム部分がより奥深くなっている。
200以上のプチゲームを、
性能の異なる18以上のキャラでクリア出来るように作ってある上に、
2人プレイの時はステージ構成も変化する。相当な力の入れっぷりだ。
水を発射できるキャラだと、
「水を飲ませろ」「水で火を消せ」みたいなプチゲームをすぐクリア出来るなど。
繰り返し遊ぶことでの発見もあって凝ってるぜ。
ゲームで稼いだポイントを使ってアイテムを購入し、キャラを育成する要素もある。
アイテムをプレゼントすることで役職が上がっていき、
カラーチェンジやギャラリーなどが解禁されていくぞ。
ギャラリーではキャラデザを担当している竹内高さんによるイラストが閲覧可能。
1キャラに付き5枚という大ボリュームで素敵なイラストばかり!
育成すると役職が「社長」「地元の権力者」「知事」「大統領」「人類代表」と、
どんどんエスカレートしていくのも笑える。
アシュリーが地元の権力者になるだけで大分ずるい。
世界一!皆の人気者!地元の権力者アシュリー!
今回も様々な条件をこなすと埋まっていくミッションがあるため、
やり込むと果てしないボリューム。
まあ、むっちゃ難易度高いものもあるから無理にコンプ目指すと地獄だがな……!
今回も面白い内容ではあるんだが……。
良くも悪くも操作が複雑化していて、手軽さが薄れているのは好みが分かれるところ。
基本的に複数のキャラを選択して遊ぶことになるので、
操作方法がランダムでコロコロ変わるし、
全キャラを使わないといけないステージもある。
キャラ性能差もかなり激しく、使い辛いキャラを引くとミスする確率が跳ね上がる。
多分マルチプレイでワイワイ遊ぶ時のことや、
1人プレイでやり込む時での緊張感のために、あえてやってるんだろうが……。
それにしても常に動き続けて止まれないキャラとか、
水を発射した反動で反対方向に動くキャラとか、クセ強いキャラは本当にクセ強い。
特にナインボルトの使い辛さと来たら!
こいつ任天堂マニアなのに、なんで任天堂に人権奪われてるの?
ってレベルで使い辛いぜ!
ガチャコロンによるオマケが完全カットされたのも残念。
過去作はポイントでガチャを回して、
山のような小ネタやミニゲームを楽しむ仕様で、回すのが本当に楽しかったんだけど、
今回は育成用のプレゼントアイテムが出るだけだ。
本編から独立したミニゲームが10あるものの、半分以上は2人プレイ以上専用。
残りも1人プレイだとあんまり面白くないので、ほとんど対戦専用だなぁ。
一枚絵の質は高い。
こういう『メイドインワリオ』シリーズのスタッフの趣味丸出しみたいなイラスト大好き。
一度も「おすそわける」ことなかった人間によるレビューだが、
1人プレイでも十分面白かったし、
「ミニゲーム集ならぬプチゲーム集」という独自の魅力はそのままだった。
ただ、良くも悪くもシリーズの分かりやすい単純さは薄れている。
ストーリーモードが過去作と比べてもあっさりした作りで、
せっかく前作で日本語ボイスが付いたのにフルボイスじゃないのも気になるところ。
前作が総集編だったのでこの路線自体はアリだし、
時代に合わせた新作を模索するスタイルや、
ステージの凝りっぷりは高く評価したいが、全体的にはマルチプレイ寄りの作りかも。
シリーズ未経験なら細かいところは気にならないと思うし、
ゲーム部分と、毎週お題が配信される
ワリオカップで長く楽しめるようにはなってるから、
キャラに振り回されながらのんびり楽しむには良いかな。
とりあえず、配信中の体験版で感触を確かめてみて欲しい!