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既視感すごいけど楽しいお祭りアクション!『ツクールシリーズ オマツリアドベンチャー』レビュー!【Switch/PC】

 

ツクールシリーズ オマツリアドベンチャー ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

 

Steam:ツクールシリーズ オマツリアドベンチャー

 

『オマツリアドベンチャー』のレビュー行くぜ!

 


パブリッシャー:Gotcha Gotcha Games

機種:Switch

ジャンル:アクション

発売日:2022/4/14(Switch/PC)

価格(税込):600円


 

『アクションゲームツクールMV』で製作されたゲームを広く展開する

ツクールシリーズの1本。王道の2Dジャンプアクションだ!

 

元々は30日でゲームを作る「日刊アクツク」という企画のサンプル作品。

『OMA2RI BROS.』という既視感が強すぎる題名を

『オマツリアドベンチャー』に改題。

新たにタイムアタック機能を搭載してのリリースだ。

内容の既視感はそのままだが、お祭りなので問題ないだろう!

的屋みたいなものだ!

 

ツクールシリーズは奇祭や血祭りが少なくないが、

これはちゃんとお祭りしていた良いアクションだったぜ。

開発が『魔女と66のキノコ』を手掛けたドットゾーゲームズだけのことはある。

 

 

タイムアタックモードが基本の作りで、画面左には常にタイムが表示されている。

ステージセレクトを使った場合は練習モードだ。

ワープゾーンを使ってショートカットした場合のクリアタイムと、

使わずに全ステージ駆け抜けた場合のクリアタイムが別に保存されるので、

それぞれで最速を目指せる構成になっているぞ。

 

 

主人公のポップくんが、

魔王にさらわれたモモちゃんを助けに向かうストーリー。

1-1から8-4までの全32ステージに挑む構成だ。

簡単操作のジャンプアクションで、

敵を踏み付けたり、ブロックを叩いてアイテムを出したり、

小銭を100枚集めて1UPしたり、土管の中に入ったりして進んでいく。

 

 

敵のカタツムリを踏んづけて残った殻を蹴っ飛ばすと、

他の敵をまとめて倒せるギミックなどもあるぞ。

このお祭り、物凄く実家の味がするな……。

 

 

「スーパー油揚げ」を取るとパワーアップ。

敵に一度ぶつかっても平気になるし、

手からポップコーンを出して攻撃も出来るぞ。

どう見ても目が付いた黄色い星にしか見えないが、

スーパー油揚げなので我々の常識を超えた存在なのである。

力技が過ぎる!

 

 

標準で二段ジャンプを搭載していて移動スピードも速いので、

本家よりも機動性が高いのは特徴と言えるか。

各ステージにいる66体のお地蔵様にすべて触れると、

古文書がゲットできるやり込み要素も有る。

 

 

ジャンプアクションとしては安定感のある作り。

動きが早いので元ネタの感覚で遊ぶと死にまくったりはするが、

配置が考えられていて遊んでいて楽しいし、ドットや背景もしっかりしてる。

ボスを倒すと化けていた狸が一斉に出てきて逃げるモーション好き。

オマツリ要素は和風の雰囲気と、チェックポイントが太鼓になってる辺りかな。

 


通常背景とゴール前の黒背景をギザギザで区切ってるのは……3要素ですね!

 

 

空中に浮いてる水の塊に突っ込んで泳ぎながら進むとか、

色々なシリーズからオマージュしてる!

突っ込みたくはなるがバラエティ豊かで良い。

 

低価格のジャンプアクションって似たようなステージが続いたり、

1ステージがやたら長いものが少なくないけど、

本作はどっちも問題なくて丁寧な作り。

謎解きなどは無い純粋なジャンプアクションかつ

スピード感ある作りなので、

なるほどタイムアタックしたくなるなと思えるね。

これをちゃんと32ステージ構成で作ってあるの偉い!

 

 

溶岩から飛び出すヤキトリが異常に美味そうなのも見所。

 

 

気になったのはやり込み要素である66体の地蔵探し。

ゴール前のコケシの数とカラーリングで、

見落としが無いかチェックできるんだけど、

ゴール前に見落としに気づいても戻れない時があるし、

たまにコケシ自体が分かりにくい場所にあって見落とすこともしばしば。

全部集めたかどうか分からないまま進む場面が多くてモヤッとした。

 

 

全体的にステージ構成は丁寧なんだが、

ドッス……じゃなくて……えーと……。

上から落ちてくる石の人?の位置が

ちょいちょい分かり辛かったのも気になったかな。

 

BGMは8bit風フリー音源サイトで有名な「PANICPUMPKIN」のものを使っていて、

質は高いけどもうちょっとオマツリ感のあるオリジナルBGMが聞きたかった。

まあ、ここに関しては贅沢な要望か。

 

 

色んな意味でサンプルゲームらしいオーソドックスな作りだが、

600円で手軽に遊ぶジャンプアクションとしてはバランス良い1本。

ちょっと難しいステージもあるが、残機30機でスタートするし、

ステージセレクトで練習もできるので慣れればサクサク進む作りだ。

 

SwitchでこれやるならNintendo Switch Onlineで

『スーパーマリオブラザーズ』遊べばいいんじゃないかという

身も蓋もない気持ちもあるが、それはそれ!これはこれ!

安価で手軽な王道アクションがやりたければ、

変なゲームを買うよりこっちをオススメするぞ!