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不完全燃焼の2.5D消防士ゲーム!『Firegirl: Hack 'n Splash Rescue DX』レビュー!

 

 

PS4 Firegirl: Hack 'n Splash Rescue DX

 

PS5 Firegirl: Hack 'n Splash Rescue DX

 

Steam で 50% オフ:Firegirl: Hack 'n Splash Rescue DX

 

Firegirl: Hack 'n Splash Rescue DX ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

 

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『Firegirl: Hack 'n Splash Rescue DX』のレビュー行くぜ!

俺が遊んだのはPS5版ね。

 


パブリッシャー:Thunderful

機種:PS4/PS5/Switch/Xbox/PC

ジャンル:アクションゲーム

発売日:2022/6/23

価格(税込):1800~2200円


 

新人レスキュー隊員のファイアガールとなって、

様々な火災現場に挑む消火アクションゲームだ。

オリジナルは2021年12月に発売されたSteam版。

それをパワーアップしてコンシューマに移植したのが今回の「DX」だ。

 

発売に合わせてSteam版もDXにアップデートされている。

なので、Steamに投稿されている過去のレビューとは、

だいぶ異なるゲームになっていることを最初に言っておこう。

例えばレビューで指摘されてる

「水切れがシビア過ぎる」などの欠点は解消されてる。

 

とにかくPVの面白そうなオーラが凄いゲームで、

「これ絶対面白いやつだろ!」と、

ウキウキして買ったら全然面白くなかった!

このブログではたまによくある現象です。

 

過去のレビューを調べて比較してみると、

今回の「DX」でゲームバランスはかなり改善されてるっぽいんだけど、

それを考慮しても本当に面白くなかった……。

煮ても焼いても食えないゲームってわけだ!

 

 

物語は主人公のファイアガールが消防署に着任したとこから始まる。

来たらなんか消防署が燃えてるので、挨拶もそこそこに最初の任務スタートだ!

話が早くて助かるぜ!

 

 

背景が3Dで表現された2Dのアクションゲーム。

制限時間以内に逃げ遅れた人々を救出し、出口まで辿り着けばクリアだ。

ただの炎ではなくモンスターが燃やしている設定で、

体当たりや火炎弾で攻撃をしてくる。

放水や障害物を破壊できる斧を活用し、消火活動をしながら進んでいくのだ。

炎モンスターを消すと制限時間がちょっと増える。

 

 

ジャンプ中に放水をすると大ジャンプ出来るので、

これで縦長の通路などを景気良くかっ飛ばしていく作りだ。

「ジャンプの頂点で放水」ではなく、

「ジャンプした瞬間に放水」じゃないと高く飛ばないので注意が必要。

 

水を使うと左上のゲージが減っていき、

ゼロになると水があまり飛ばなくなるが、

まったく水が出ないわけじゃないので何とかなる。

 

 

水は壊れたトイレなどの水場で補充可能だ。

トイレから溢れる水を顔面で受けてゲージを回復させろ!

その他、水タンクや回復アイテムなどもあちこちに散らばっているぞ。

 


発見した救助者は触るとノリノリのポーズやダンスをキメるだけで

その場に立ち続ける。「こいつ……炎への恐怖で頭が……」ってなるけど

ちゃんと救助した扱いになっているので、安心して次に行こう!

 

 

クリアすると任務成功で市からの資金をゲット。

犠牲者ゼロでクリアすると、更に一定確率でファンからの募金が入る。

市からの資金はハナクソみたいな額なので、ファンの力を頼るしかない!

広告収入よりスーパーチャットの方が稼ぎがデカいみたいな話だね。

 

ファン数は人命救助や逃げ遅れたペットの救出で少しずつ増えていくが、

人間よりネコちゃんを助けた時の方がグッと増えるぞ。

現実でもそういうところあるかもな……!

 

 

拠点では稼いだお金でパワーアップが可能。

放水の強化や自動回復能力の追加、新しい斧や装備の購入などなど……。

パワーアップすると分かりやすく強くなるのは好きな点だね。

 

 

と、そういうゲームで3D背景ならでは奥行きや、

美しいエフェクトによる臨場感。キャラの細やかなドットは文句無しだ。

雰囲気作りは本当に素晴らしいゲーム。

 

しかし、ステージが自動生成なのでかなり単調!

似たようなステージで、淡々と火を消しながら探索。

この繰り返しでボス戦も1回だけ。

新しいアクションが増えるとかそういう要素も無し。

 

炎モンスターの原因である魔導書を拾うとメインストーリーが進行する構成で、

救助者を見つけた後に出口をスルーして進むと出現する……時もある!

ステージはビル、電車、森などあるんだけど、次がどこかはランダム。

魔導書が出ないステージもあるので、

慣れてくると出るステージが来るまでやり直した方が早い。

火災現場のリセマラだ!

 

 

立体的な背景のせいで敵の攻撃が見辛いし、

影に救助者やアイテムが隠れてしまうことも多い。

画面奥から倒せない敵が火炎弾を飛ばしてくるとか、

画面が見辛いのに穴に落下すると即死でステージ失敗になるとか、

アクションゲームとして絶妙にイラッとする要素が多い。

 

 

ストーリーも炎モンスターや魔法に関連した陰謀と、

まったく喋らない主人公の父親に関する話がメイン。

救助した人間とのイベントなどは一切無く、

メインキャラが勝手に盛り上がるだけのシナリオになってる。

そんなファイアーファンタジーな話とは思わなかった……。

「新人としてやってきたらなんか消防署が燃えてる!」

とかのコミカルなシーンも最初だけ。暗い話が続く。なんだかなぁ。

 

 

序盤は難しく感じるけど、パワーアップしていけばすぐに楽になるバランス。

致命的にダメな欠点は無いんだけど、

構成してる要素の1つ1つが練り込み不足かつ噛み合っておらず、

同じことの繰り返しで心がどんどん冷えていく。

現場は大火事でこんなにあったけぇのに……。

大分ガッカリな1本でした!