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酔っ払いの拳と尿でゾンビを粉砕せよ!『ドランク・フィスト2:ゾンビ・ハングオーバー 』レビュー!【PS4/PS5/Switch/Xbox/PC】

 

 

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ドランク・フィスト2:ゾンビ・ハングオーバー PS4 & PS5

 

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『ドランク・フィスト2:ゾンビ・ハングオーバー 』のレビュー行くぜ!

 


パブリッシャー:eastasiasoft

機種:PS4/PS5/Switch/Xbox/PC

ジャンル:アクションゲーム

発売日:2022/6/22(PS4/PS5/Xbox/PC)2022/6/2(Switch)

価格(税込):800~930円


 

酔っ払いのロックンローラーを操作して、

ゾンビをぶん殴っていくアクションゲームだ。

以前発売された『ドランクフィスト』の続編となっているぞ。

あれの続編を誰が望んでいたんだよ!?

 

飲まなきゃやってられない雑アルコールバトル!『ドランクフィスト』レビュー!【PS4/Switch/Xbox One/PC】 - 絶対SIMPLE主義

 

前作はフラフラの酔っ払いを操作して、

フラフラの酔っ払いを退治するという

この世の終わりみたいな酒カスアクションだった。

 

作りが雑でアセットを使った一発ネタゲーの域を出ず、

作ったやつもローカライズしたeastasiasoftも酒を飲んでいたのか?

と言いたくなる内容だったが、今回は大幅にパワーアップ。

酔っ払いがゾンビを倒すゲームに変更され、

アクションゲームとしても格段に面白くなったぞ。

 

ただ、良くも悪くも真面目になり過ぎて、個性が薄くなっていた。

色々悩ましい続編だったぜ。

 

 

今回はオープニングが存在する。

一か月の暴飲暴食の後に目が覚めたロックンローラーが……。

 


「ゾンビだと……!?関係ねえ!俺は酔っぱらいたいんだ!!」

と叫んで街を繰り出していく!この2ページで終わりだ!

ロックンローラーらしくていいですね。

 

 

前作は酔っ払っているので常にフラフラしていてすぐ倒れるとか、

酒を飲み続けないと死ぬ(多分現実に耐えられないんだと思う)とかの

独自要素があったが、今回はどちらもカット。

LRとの同時押しで様々な攻撃を出せるシステムも簡略化された。

 

移動するだけで一苦労だった前作から格段に遊びやすくなったし、

方向スティックとの組み合わせで

様々な攻撃を出せるようにはなっている。

「意外とアクションが多彩」という前作の良さは引き継いでいるぞ。

 

 

ほぼ一本道の街を進みながらゴールを目指すステージクリア型の3Dアクション。

規定数のゾンビを倒してゴールに辿り着けばクリアの単純な作りだ。

面倒なクリア条件は無し!ゾンビを殴って殴って殴りまくれ!

 

こっちの攻撃でゾンビの体が景気良くバラバラになるし、

トドメを刺すとスロー演出が挟まるのでなかなか気持ち良い。

足払いで複数のゾンビを捌いたり、

「銃を持ってるゾンビの腕を破壊して銃撃を防ぐ」なんて立ち回りも重要。

素早いゾンビ相手なら、バックステップを使ったフェイントが効果的だ

ゾンビ相手のアクションとしてちゃんとしてる!

製作スタッフどうしたんだ。酒が抜けたんですか?

 

動きがちょっと重いのは酔っ払いが主人公という設定で納得できるし、

当たった時の爽快さにも繋がっている。

 

 

鉄パイプやバットを拾えば武器攻撃が可能!

強力で素手じゃキツいゾンビも瞬殺出来る。

すぐ壊れてしまうので、強いゾンビがいる場所まで温存する手も使えるぞ。

アクションゲームとしてちゃんとしてるな……。

 

 

ステージはそんなに広くないが、

あちこちに回復アイテムである酒が落ちている。

ゾンビとの殴り合いに疲れたら一気飲みで気合を入れ直すってわけよ。

 

そして移動してると尿意ゲージが溜まっていき、

MAXになるとどんどんダメージを受けて行くのは前作と同じ。

膀胱が破裂しそうになっているのだろうか……?

 

 

くたばる前にボタン一つで放尿だ!生きるために放尿せよ!

おしっこでゾンビを転ばせることが出来るので、

相手との間合いを図って放尿すれば戦いが有利になる。

これが環境利用闘法である!

「任意での放尿」という生命力に溢れた行為で

生ける屍であるゾンビに対抗するのだ!

 

 

ゲームが進むと放射能ゲロを発射するゾンビが出てくるので、

「酔っ払いの放尿vsゾンビの放射能ゲロ」という、

史上最低の決戦が開幕するぞ。勝手に戦え!

 

 

そんなわけでアクションゲームとしてはパワーアップしてるんだが、

良くも悪くもシステムがまともになったせいで、

前作のバカゲー感はかなり薄れてる。

自分も敵も酔っ払いで、

グダグダになりながらの殴り合いが味わい深かった前作からすると、

割と普通のゲームになっちゃった印象だ。

 


大量の死体袋とか座ったまま死んでる死体とか、

割と真面目にゾンビモノっぽい雰囲気やろうとしていて、

細かい背景を見ていくと結構面白い。

これはこれで嫌いじゃないんだが、

もっとこう、ゾンビと酒を奪い合うようなアホなノリが見たかったかな。

 

 

酔っ払いとゾンビと肉片とゲロと放尿と酒で構成された汚すぎるゲーム。

後半ちょっと苦戦してクリアまで3時間くらい。

ボス戦が無かったりステージが単調だったりと、

色々チープなので800円出して買うほどじゃないが、

買ったらなんだかんだ楽しいアクションにはなってる。

 

演出やグラフィックも格段に向上。

バカゲー感が薄れたとは書いたが、

ちゃんと面白くしようと試行錯誤してる点は評価したいし、

謎の清々しさがあるエンディングも結構好きだ。

3作目があるなら作る時に酒をガブ飲みして、

再びバカ方面に振り切って欲しいね。

 

3作目あるのか……?