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俺がやりたかった時間停止アクションがこれだッ!『Touhou Luna Nights』レビュー!【Switch/Xbox/PC】

 

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『Touhou Luna Nights』のレビュー行くぜ!

俺がプレイしたのはSwitch版ね。

 


パブリッシャー:WSS playground/Phoenixx/PLAYISM/

機種:Switch/Xbox/PC

ジャンル:2D探索型アクション

発売日:2019/2/26(PC)2020/9/3(Xbox)2020/12/17(Switch)

価格(税込):1840円


 

『東方Project』二次創作である2D探索型アクションゲームだ。

『東方紅魔郷』の5面ボスが初出である十六夜咲夜が主人公で、

時間停止能力とナイフを使って進む構成になっている。

 

開発はTeam Ladybug。

同じ開発の『DRAINUS -ドレイナス-』が好きなので遡ってこちらもプレイしたが、

時間停止能力を活用するアクションとしても、

『東方Project』の二次創作アクションとしてもよく出来ていてドットも見事!

東方知らなくても十分楽しめる完成度になっていたぜ。

 

 

幻想郷そっくりの「ルナナイツ」の世界に閉じ込めらたメイド長の咲夜が、

脱出を目指して探索をするストーリー。

彼女の主であり、舞台を仕組んだレミリアの真意とは……?

登場キャラやBGMは『東方紅魔郷』が中心になっているぞ。

 


メイン武器であると投げナイフと、時間操作能力、多彩なスキル技を活用して進んでいく。

時間操作はボタン長押しで発動出来て3秒間だけ時間をゆっくりに出来るスネイルと、

画面上のTIMEカウントを消費して発動する時間停止の2種類!

スネイルは3秒経過してもすぐ使えるし、

TIMEもすぐ回復出来るからバンバン時間を操れる。

 

 

時間停止と言ったらこれだろ!という演出がたまらないゲームで、

時間停止中にナイフを投げるとその場にピタッ!と止まり、

時間が動き出すと同時にまとめてすっ飛んでいくぞ。

第3部ラストのDIOじゃねーか!

いや『東方紅魔郷』の5ボス戦で咲夜さん本人がやっていた技ではあるんだが……!

 

 

高速で動き回る敵に時間操作能力で対抗したり、

雨が降っている場面でスローモーションを使うと、

水滴がゆっくり落ちていくのが分かりやすく描写されるなど。

特撮やアニメなどで見るような動きを自分で出来るのがめっちゃ楽しい。

付き合ってやる……10秒間だけな!

 

 

時間操作を使ってスイッチを上手く切り替えたり、

トラップを上手く避けるパズル的な場面も多い。

時間を止めると水が固まって入れなくなるので気を付けないといけない。

スネイルと時間停止の使い分けが重要になってくるぞ。

 

 

探索で様々なスキル技や新アクションが手に入っていき、行動範囲や攻撃手段が増えていく。

二段ジャンプやスライディングなどのいかにもなアクションから……。

 

 

時間停止中に投げたナイフを足場に出来るアクションなんてのもあってシビれる。

 


投げナイフとスキル技にMPを消費するシステムで、MPが切れると攻撃が出来なくなる。

敵や敵弾に素早く接近すると自分にかすらせると「グレイズ」となり、HPとMPとTIMEが回復。

これを活用しながら攻撃を繋いでいくのだ。

時間停止で止まっている敵や敵弾相手でも「グレイズ」は可能だが、

その場合はMPとTIMEが少量しか回復しない。

時間止めてHP回復し放題!とはならないのだ。

とにかく「グレイズ」しまくって攻めるゲームになっているぞ。

 

『東方Project』本編だと得点稼ぎ要素だった「グレイズ」を、

上手く2Dアクションに落とし込めてる。

咲夜さんの当たり判定が小さめで「グレイズ」しやすいのも良い調整だね。

 

 

これらのシステムをフルに活用して挑むボス戦が本作一番の魅力。

弾幕をギリギリで避けながらグレイズで回復していく緊張感と、

時間操作を駆使して敵の隙を突いて数十本のナイフをぶち込む爽快感が格別!

一見回避不可能な攻撃でも時間を操れば隙間が見えてくる。

時間停止能力を活用したアクションとして、

そして東方二次創作のアクションとして秀逸な作りだ。

ボスが攻撃する予兆を見切って時間を止めて、

ナイフを大量に置いてトドメさせた瞬間が最高だぜ……!

こういうのがやりたかったんだよ俺は!紅魔館の門番破れたり!

 

ボスは強敵揃いだけど、

どのボスにも「グレイズでHPを回復させやすい攻撃パターン」が仕込まれてる。

何度も挑むうちに少しずつ糸口が見えてくるバランスが絶妙だ。

キャラのドットやエフェクトもめっちゃ凝ってるし、

ボス倒すととりあえずシューティングゲームの巨大ボスみたいな大爆発するのも頭悪くて大好き。

ZUN帽に火薬でも仕込んでるのかお前ら。

 

 

にとりのメカとかセーブに使う電話とか回復の自販機とか。

とにかく細かいところまでドット凝ってるぜ……!

 

 

敵を倒すことによるレベルアップやショップで回復アイテムを買える要素もあり、

ボス戦中でも買い物が出来るショップチケットもあるので、

どうしても難しければある程度はなんとかなる作り。

まあ、回復アイテムかなり高いのでこれでゴリ押しはキツいバランスではあるが。

 

 

気になった点では中盤から

「時間を止めている間だけ動く仕掛けを使う」という場面が増えるところ。

ギミックとして強引で、それは時間操作能力を活用してると言えるのか……?

という引っかかりがあったな。

それもあってボス戦に比べると道中のザコ戦はやや平坦に感じてしまった。

また、探索アクションというより、

一本道のステージクリア型アクションに近いマップ構造なのも、

分かりやすいけど物足りない人がいそうな点かな。

 

 

とはいえ、トータルでは面白かった!と言える完成度になっているし、

時を操り弾幕の先を見極めるボス戦の密度は絶品。

特に本編クリア後のステージで待ち受ける裏ボス戦が、

このゲームで一番難しくて一番熱いボス戦なのは素晴らしかった。

いいアクションゲームですよコイツは!

 

『東方紅魔郷』を遊んでると裏ステージ突入時に

「満を持してこの曲か!ってことは裏ボスあいつ以外にいないじゃん!」

ってなるのもテンション上がったなぁ。

 

 

裏ボスクリアまで10時間掛からないくらい。

時間停止能力を活用した2Dアクションとして綺麗にまとまっていて、

グラフィックの作り込みも一級品。

東方知らない人でも十分楽しめそうな作りになっていたぜ。

満足!