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150点の恐竜絵画が一堂に会す!「特別展 恐竜図鑑 | 失われた世界の想像/創造」行ってきた!

 

特別展 恐竜図鑑 | 失われた世界の想像/創造

 

上野の森美術館で7月22日まで開催中の『特別展 恐竜図鑑』に行ってきたぞ。

恐竜の化石ではなく「恐竜の絵画」が主役のイベントで、

時代時代の研究によって変化し、

これからも変わっていくであろう恐竜の姿を網羅した展示内容だ。

18世紀から現代まで150点が大集合!

詳しくないけど恐竜は人並みに好きだし面白そうなので行ってみた。

 

 

入口には図鑑の表紙風に装飾された巨大イラストがいくつも並んでお出迎え。

もうワクワクしてくる。

会場内は一部を除いて撮影オーケーだったぞ。

スマホアプリを使った音声ガイドも使用可能だったが、

イヤホンを持ってこなかったので断念した。

 

今回の主役は最初期に化石が発見されたことで多くの絵画が描かれ、

研究によって分かりやすく姿が変わり続けた「イグアノドン」。

 

 

入ってすぐのところにイグアノドンの模型が3種類展示されており、

時代によってガラリと変わった姿が一目瞭然だ。

オリジナル、リメイク、カトキハジメverみたいな感じで並んでる。

オリジナルは鼻の上にツノが生えているが、

これは指の骨をツノと誤認したという有名なエピソードがあったり。

 

 

今回大きく扱われているのが1850年頃に描かれた「ジュラ記の海の生き物」。

海を徘徊する奇怪な生物たちの姿が強烈。

上には翼竜も描かれていて、当時の代表的なイメージが詰まった一枚だ。

 

 

近くには絵の解説と、登場してる恐竜の名前なども書かれているぞ。

 

 

こちらは1837年に描かれた『イグアノドンの国』。

闇の中で乱闘するイグアノドン、メガロサウルス、クロコダイルを描いたものだとか。

原初の恐竜バトルイラストだと思うと胸が高鳴る。

噛まれたヤツがめっちゃビックリしてるの面白い。

 

 

さりげない展示だけど存在感あったのが

「高層住宅に前足をかければ、6階のバルコニーで食事ができたかもしれない」

1886年の書籍『人類誕生以前の世界』の挿絵として描かれたものだ。

題名も高層住宅を覗く恐竜もかわいい。

 

 

今見ても愛嬌があってすごくいいイラスト。

展示側も推してるのか、売店でこれを使ったポストカードやTシャツが売られていたぞ。

ポストカード買っちゃった。

 

 

1877年の「白亜紀の生き物一ニュージャージー」。

白亜紀にこんなリザードマンみたいな生き物がいたのかー!

 

 

真ん中で取っ組み合いしてる2匹と、

「怖…近寄らんとこ……」してる周りの連中が味わい深くて最高。

 

 

やっぱり面白いからか、デカいのが入口にも置かれていたぜ。

 

 

1882年に聖ゲオルギウス礼拝堂で行われたイグアノドンの全身骨格複製の様子。

これは特大サイズで一枚の絵画として見応えあった。

 

 

1950年の「アントロデムス・バレンスとステゴサウルス・ステノプス」だ。

アロサウロスがステゴサウルスの溜め攻撃を警戒してガードしてるようにしか見えない

 


こちらはトリケラトプスやマンモスなど小さめのイラスト色々。

 

 

俺はトリケラトプス好きなので絵があると嬉しくなっちゃう。

 

 

19世紀に島津製作所が作った模型の展示も。

 

 

愛嬌がある顔立ち!

 

 

1950年になって大分マッシブになったイグアノドン氏。

これは強そうだ。

 

 

日本で描かれた画のコーナーだとポップなものも多くなってくる

1966年の「アラモのスフィンクス」。

 

 

2010~2011年に描かれた「ゆりかごから墓場まで」。

腐り落ちる恐竜と女子学生が描かれた現代アートだ。壁一面を埋めるサイズで凄い迫力。

 

 

18世紀から辿ってくると凄く新しく感じる。いや実際新しいんだが。

 

 

ダグラス・ヘンダーソンが1992年に描いた『ティラノサウルス』。

透明感ある奥行きの表現が素晴らしい一枚だ。

 

 

2014年に小田隆が描いた「篠山層群産動植物の生態環境復元図」。

首の長いタンバティタニス・アミキティアエと青空のコントラストが美しい。

左で見上がてる恐竜2体の表情も良い。これぞ恐竜図鑑!って一枚だな。

 

その他、所十三による漫画『 DINO² 』の原稿が展示されてたり、

おもちゃの寄せ集めで恐竜を象った現代アートがあったり、

幅広い展示がされていて飽きなかった。

描かれている恐竜の種類だけでなく、画風やタッチも時代によって千差万別だ。

 

撮影禁止だったので撮れなかったけど

ジョン・ビンドンが1996年に描いた「嵐の最前線」がカッコ良かったなぁ。

ティラノサウルスが嵐の夜を駆け抜けている絵で、

雨を受けて夜に浮かび上がる姿が迫力満点。今回見た中ではトップクラスに好き。

 

 

そして出口ではイグアノドンの巨大な模型がお見送り。

 

 

間違って付けられた鼻の頭のツノもしっかり拝める。

とはいえ、今後の研究次第でそこら辺もまた変わってくるかもしれない。

 

 

さて、100年後には、イグアノドンはどのような姿でイメージされることになるのでしょうね?

と、締めくくられていたぞ。

7月22日までなので興味がある人は足を運んでみてくれ!

 

 

出口の売店で図録が3000円で販売されていたので購入。

 

 

コラムや解説も掲載されていて読み応えあるし、背表紙も高級感あって良すぎる。

これで3000円は高いが安い!

 

 

その他、600円でメインビジュアルを使ったA4イラストと、

先ほども紹介したが150円だったバルコニーザウルスのポストカードだ。

満足!

 

 

そして福井県恐竜博物館監修の恐竜ランドセルなるもののチラシが配布されており、

福井県パネェなって思った。