『G-MODEアーカイブス51 トリオ・ザ・パンチ』のレビュー行くぜ!
パブリッシャー:ジー・モード
機種:Switch
ジャンル:アクション
発売日:2023/11/22
価格:800円
1990年にデータイーストからリリースされたアクションゲームのガラケー移植版だ。2006年にジー・モードから「Get!! プチアプリ」で配信されたリメイク版となる。
『トリオ・ザ・パンチ』やたら濃ゆいキャラを操作して、奇想天外なステージを駆け抜ける2Dアクションゲーム。変なゲームが多いデータイースト作品の中でも指折りの怪作として知られている。
【レビュー】なんだこれは!予測不可能の問題作『アーケードアーカイブス トリオ・ザ・パンチ』【PS4/Switch】 - 絶対SIMPLE主義
アーケードアーカイブスで配信されているオリジナル版をレビューしたので、せっかくだからガラケー版もレビューしとくぜ!
基本的な内容は同じでガラケー版だけのステージなどは無く、細かい調整やカットがある……という作りなので、オリジナル版との比較が中心の記事になるぞ。
タフガイのサントス、忍者のかまくらくん、剣士のローズサブから1人を選んでスタート。短いステージを次々にクリアしていく構成だ。オリジナルから欠員無し!
基本的なゲーム内容は一緒だが、オリジナルには無かったスコアの常時表示があるし、ゲージ類もより見やすくなっている。
こちらがアーケード版。多少調整されてはいるんだろうが、ドットはそのままかな。
まさに本作の「顔」であるサントスの喝も健在だ!
敵の数が減って全体的に難易度が下がっているし、大きく仕様が異なるのはステージクリア時のたからくじ。オリジナルは動きが高速すぎて目押しが難しく、回復やパワーアップがほぼ運任せになっていたが、ガラケー版は速度が遅いので大分優しい。パワーダウンのハズレ枠である「DOWN」の数も減っているぞ。
チンさんがアーケードより優しくなっている……!
「たからくじの当たりで能力がどう変化したか」が表示されるようにもなっている。
アーケード版はサブウェポンの性能と順番にムラがあり、パワーアップしたら逆に弱くなることもあったんだが、ガラケー版は順番が整理されている。ちゃんとパワーアップしたら強いサブウェポンになっていくのだ。
アーケード版が全35ステージに対して本作は全23ステージ。
後半の基地ステージがまるっとカットされたりしているが、元々単調な部分だったし、「羊の呪い」を筆頭に印象的なステージはしっかり収録しているぞ。一度クリアするとステージセレクトが解禁されるのも気が利いてる。
タフガイのサントス、忍者のかまくらくん、剣士のローズサブ。
誰のために、何のために戦うのか…3人の戦いを見届けよ!!
ストアページにこんなことが書いてあるが、見届けた結果「なんだったんだよ!」ってなるエンディングも完全再現です。
明確にパワーダウンしてる点はカクカクした動きとガラケー音源のBGM。
これはこれで味があるんだが、「一度ゲームが始まるとラスボスまでBGMがノンストップ」という仕様が無くなり、普通にステージクリアで途切れるようになるのは惜しい。ガラケーの制約でしょうがない点だが……!
その他、カルノフが爆弾を置いて自爆する動きが無くなっているなど。細かい部分でも色々と違いがあるぞ。
2006年配信だけあって、ガラケー移植として非常に気合が入ってる。
通勤通学の合間に「にょき」「羊の呪い」「よっ日本一」「青い鳥」などを浴びるアプリとして優秀な1本だぜ! ゲームとしてグッと遊びやすくなっているのも好感が持てる。
ただ、今から初見の人間が遊ぶとしたらやっぱりオリジナル版をオススメしたい。元々、ぶっ飛んだ演出を楽しむゲームに近いし、BGMの良さなどもあるからね。
そちらで脳を焼かれた人はこの『G-MODEアーカイブス51 トリオ・ザ・パンチ』も購入して細かい違いを楽しもう!