絶対SIMPLE主義

Switch/PS4のダウンロード専用ソフトを中心に全方位でゲーム紹介するブログ。SIMPLEシリーズも応援中。

3DSDLソフト「VectorRacing」レビュー!このロマンに500円払えるか、という1本

IMG_5316.jpg

ベクターレーシングのレビュー行くぜ!

VectorRacing 公式

アークシステムワークスから2011年8月10日に500円で配信されたレースゲームだ

元になったスマホのゲームがあるようだが……これスマホで遊んでもまったく面白くないと思うぞ!

内容は6種類以上のマシンと12種類以上のコースを収録した3Dのレースゲーム。

モードは4つのコースで連戦をして総合優勝を目指すグランプリ、

好きなコースを選んで順位を競うシングルレース、

プレイヤーだけ走ってベストタイムを目指すストイックなタイムトライアル、

他のプレイヤーと対戦するVSバトルの4つだ。

IMG_5317.jpg

最大の特徴はこのベクタースキャン風のグラフィック。

大昔の3Dゲームのような懐かしい見た目で、立体視にもバッチリ対応している。

IMG_5318.jpg

オプションでは画面のカラーリングも変更可能。

初期状態のRGBだと多少色分けされたグラフィックとなっているが、

ホワイト、レッド、グリーン、ブルー、シアン、イエロー、マゼンダから選択が出来る。

IMG_5323.jpg

レッドにすると画面が赤一色の空間に!

これはまるでバーチャルボーイの新作じゃないか!

サイバー感が強くなるグリーンやレトロ感がより強くなるホワイトもオススメ。

というか全部オススメ。レース中にも色を変えられるのでとっかえひっかえしながら遊ぼう。

IMG_5325.jpg

ベクタースキャン風のグラフィックと立体視のマッチは最高で、

コースも上下に曲がりくねったコースや立体交差のあるコースなどしっかりと生かした構成。

写真だと発色の美しさと立体視感が伝わらないがたまらない雰囲気だぜ。

背景に何故かウシがいるコースもある。

しかしレースゲームとしては物凄く地味。

耐久力がゼロになるとクラッシュする要素以外にアイテムや特殊なシステムなどは一切無く、

道に設置されてる加速マークを逃さず踏んでしっかり加速していくのが最重要とゲーム性までレトロ。

もちろん、コーナリング操作やドリフトも重要ではあるんだけど、

操作はスライドパッドのみなのにアナログ入力に対応しておらず、

入力されているか、されてないかの2段階でしかハンドリングの調節が効かない。

細かいハンドリングがやりにくいわけね。

だったら方向キーでも動かせるようにして欲しかったわ。

ボタン配置のキーコンフィグも欲しかった。

グランプリモードをクリアしていくとバイク型の隠しカーが使えるようになるんだが、

入手した瞬間にゲームクリアになると言ってもいいレベルのチート性能。

テクニックも何も必要ないくらい圧倒的に強い。

このバイクを除いても性能差が極端だったりとバランスが全体的に大味。

BGMも眠くなるような地味な曲が1曲のみと非常に残念。グラフィックはいいのになあ。

ベクタースキャン風グラフィックで立体視に対応したレースゲーム。

「25年前の人間が考えた未来のゲーム」

そのまま実現したようなロマン溢れる内容で、

立体視と見事にマッチしたグラフィックも素晴らしいがレースゲームとして見るべき所はあまりない。

レースゲームとしての基本は押さえてるんだけどそれだけというか……。

まあ、配信されたのが3DSDLソフトがスタートしてから2ヵ月後と

かなり初期のタイトルなんで大目に見たいところではあるし、この雰囲気は唯一無二。

「立体視に完全対応したベクタースキャン風のレースゲーム」というロマンに500円払えるか。

それがすべてのタイトルだ。嫌いになれない一品だぜ。