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凝った8bitテイストと寒いデモ画面が君を待つ!『G-MODEアーカイブス+ トンデモ西ブー記2 パリ・ブタール ラリー』レビュー!【Switch】

 

 

G-MODEアーカイブス+ トンデモ西ブー記2 パリ・ブタール ラリー ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)

 

『トンデモ西ブー記2 パリ・ブタール ラリー』のレビュー行くぜ!

 


パブリッシャー:ジー・モード

機種:Switch

ジャンル:レースアクション

発売日:2021/08/19

価格(税込):500円


 

ガラケーのゲームを現代に復刻するG-MODEアーカイブスの1本。

西遊記をモチーフにした8bit風味のレースアクションゲームで、

2010年にワンナップゲームズから配信されていたタイトルだ。

 

ワンナップゲームズは

『伊勢志摩ミステリー案内偽りの黒真珠』などを手掛けたハッピーミールの前身

本作もこだわりを感じるファミコン風の小ネタが満載になっているぜ。

ただ、ゲームとしては一発ネタとして割り切らないと厳しい内容かな……!

 

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「1991年にチョイスゴコンピュータというゲーム機で発売された」

という設定なので、カセットを差し込むシーンからスタート。

 

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差し込んでも接触が悪くて起動しない時があるので、

その場合はカセットに息を吹きかけて再度差し込むとか。

遊び続けるとゲーム機が色あせるなど無駄なこだわりが満載!

接触不良はオプションでOFFにも出来るので安心。

 

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当時のアプリ内容をそのまま再現しているので、

他の「チョイスゴコンピュータ」シリーズの宣伝や

ダウンロードリンク(押せない)も見ることが出来る。

これは『秋田・男鹿ミステリー案内 凍える銀鈴花』にオマケで収録されてた前作!

 

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ファミコン風の取扱説明書も収録しているぞ。

 

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こちらもそれっぽい作り。なるほどハッピーミールの作品だなと思える。

 

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ゲームは制限時間以内にステージ最後までたどり着くか、ボスを撃破すればクリア。

操作は移動、ジャンプ、ギア切り替えの3つ。

アクセルやブレーキの概念は無く、ギアのHI/LOWの切替だけで加速と減速を行うぞ。

 

ジャンプで他の車を踏みつぶしたり、障害物を避けたりしてコースを突き進む。

ジャンプは時間経過で溜まるゲージを消費して発動可能で、

最大3回分溜まるようになってる。

 

敵や障害物にぶつかってBODYゲージが0になったらゲームオーバーだ。

コンティニューは何度でも可能だし、ステージセレクトもあるので難しくはないかな。

 

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赤青メガネを装着すると飛び出して見える3Dモードにも切り替え可能だ。

この辺りは『ファミコン3Dシステム』と、

それに対応した『3Dホットラリー』へのオマージュを感じさせる。

 

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ステージ間にはファミコン風のデモ画面が挿入される。

前作で西の都「TENJICK(テンジク)」に辿り着き、

金も名誉も手に入れた主人公のちょハっちゃん。

レーサーは休業し、デイトレーダーとして悠々自適の生活を送っていたが、

ひょんなことから幻の世界No.1レース「パリ・ブタール ラリー」へ参加することになる。

 

というようなストーリーで、

かつて共に旅したサンゾーとの戦いや、クセの強いライバルたちが続々と登場。

『33チョウメノキセキ』『チビチビダイサクセン』とかパロネタも多めのノリになっている。

 

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しかし……この会話デモが長い!マジで驚くくらい長い!

序盤に関してはレースパートより長いのでは?と思うくらいの長さ。

内容も西遊記のキャラたちが、

所帯じみた会話をしながらだらだらとレースをするもので、

会話のテンポが致命的に悪い上にギャグが面白くないという修行のような構成だ。

 

一枚絵の枚数が多くて凝ってはいるんだが、本当に面白くない……。

テキストがひらがなとカタカナだけなのも結構つらい。

8bit風だからそりゃそうなんだが、

遊ぶ側が読みやすい言い回しを全然意識してないように思える。

 

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絵もファミコン時代のシュールなADVっぽい雰囲気を再現してるのか、

ただヘタなのかきわどい瞬間があるな……。

 

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雑なメタネタ、雑な自虐ネタ、そして終わり方と。

ギャグが滑ってるゲームのお約束を一通り揃えていて、もはや感心する。

 

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特にメタネタは作中で何回言うんだよ!

 

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レース部分はそこそこ面白いんだが、

1ステージが短くてすぐ終わるし、コースもボス戦も単調だったりで飽きるのも早い。

「1991年にコンシューマ機で発売された8bitソフト」

という設定の割にはゲーム部分が単純過ぎる気がするなぁ。

まあ、雰囲気を楽しむ作りかな。

 

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2010年にガラケーで発売した8bit風ゲームとしては気合入ってると思うし、

中華風かつ軽快なBGMはかなり良いんだけど、一発ネタ以上のものではなかったね。

この脱力系のノリが好みで500円出せる人なら!