絶対SIMPLE主義

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PS4「アキバズトリップ2」レビュー!高いアキバの再現度と可能性!ゲームとしては粗い!

 

ちょっと前にPS4版アキバズトリップ2のトロフィーをコンプしたのでクリアレビュー行くぜ!

 

PS4 DEBUT! | AKIBA'S TRIP2(アキバズトリップ2)公式サイト

 

アキバズトリップ2はアクワイアら2014年7月13日に5980円で発売されたPS4用ソフト。

2013年11月7日にPS3とVITAで発売されたソフトの完全版だ。

グラフィックの強化、ロード時間の短縮、

キャラ表示数の増加、DLCの全収録、PS4からの実況用特殊コマンドなどが追加要素。

 

俺はこれがシリーズ初体験。

秋葉原はしょっちゅう行くので、

秋葉原を舞台にした本作は是非一度遊びたいと前から思ってたのよね。

ゲーム実況用の特別な機能も惹かれた点だ。

 

 

レアなフィギュアが貰えると聞いて怪しげなバイトにホイホイ応募した主人公は

謎の人物によって人造吸血鬼・魔骸者(マガイモノ)に改造されてしまう!

そこへ乱入した本作のメインヒロイン、刻風雫によって助けられた主人公は、

瀕死となるも不思議な力を持つ彼女と契約して一命を取り留める。

雫を自分が所属するアキバ自警団へと連れて行く主人公。

秋葉原の街を襲う魔骸者(マガイモノ)と、アキバ自警団の戦いが今、始まる!

 

と、そんな内容のアクションゲームだ。

基本的には「○○へ行け」「○○と一緒に○○へ行け」的な指示に

従って行けばメインシナリオが進行。

それとは別にアキバの街を自由に歩いて買い物などの寄り道を楽しんだりも出来るし、

本編とは関係ないサブミッションなども存在する。

 

 

ウリにしている秋葉原の街並みの再現度は素晴らしいね。

しょっちゅう秋葉原に行く俺としては歩き回ってるだけで大興奮ですよ!

 

 

ゲーム内には秋葉原に存在する100店舗以上のお店が実名で登場!

買い物できる店舗では店員も特別なキャラになってたりするし、

ソフマップだとしっかりBGMが「ハロー!ソフマップワールド」なのがずるい……!

 

 

ゲーマーズだとでじこが店員として登場!なんと豪華な!

おい最近ぷちこの中の人(沢城みゆき)の仕事量凄いことになってんぞでじこ!

 

 

現実の秋葉原と比較して見ると面白い。こっちがゲーム。

 

 

こっちがリアル。

 

 

俺がいつもヒーローバンクアーケードや

ガンバライジングやってるクラブセガも

 

 

しっかり再現されてる!

ヒーローバンクアーケード、いつ行っても俺以外にやってないけど大丈夫かな……。

 

 

ゲェーッ!これは秋葉のパチンコ屋の前にある、

どう考えても3次元の人間にはピッタリ顔を出すのが不可能な

デフォルメ萌えキャラの顔出し看板!これまで再現されてるとは……。

まあちょっと前に新しくなったので今とはデザインが違うんだけども。

 

 

現実の秋葉原ではゲオに完全吸収されて消滅したメディアランドも

開発時期の関係で健在だ。

このPS4のディスクの中でメディアランドは永遠に生き続けるんだよ……!

「ゼット」って呼び名の方が馴染みのある人も多いか。

 

 

「ライスカレーうどん」という、

ごはんとうどんが盛られた皿にカレーをぶっかけただけの

地獄からやってきた炭水化物の使者みたいなメニューを現在出している昭和食堂もあるぞ!

 

 

ロード時間中にはランダムで秋葉にあるお店の宣伝が表示されるナイス演出。

アニメ店長!アニメ店長じゃないか!

 

 

さすがに全部実名というわけではなく、

ドンキホーテがホンキホーテになってたりはするね。

このマスコットキャラはセーフなんです?!

SIMPLEシリーズのヤンキー番長だと「ヤンキホーテ」でしたね。

 

 

戦闘は複数の敵を相手にした脱衣バトル。

敵は人造吸血鬼で太陽の光に弱いので、

服を脱がせて素肌に光を浴びせることで倒せるのだ!

主人公も同じなので脱がされたら負け!脱ぐか脱がせるか、生きるか死ぬかだ!

普通の人間と戦う場合もあるが、脱がされたら逃げていくので戦い方は変わらない。

アキバのど真ん中で下着一丁にされたらそりゃ逃げるしかないわな。

 

戦闘では□、△、○ボタンが

それぞれ上段、中段、下段攻撃となっていて、ボタン長押しで脱衣アタック。

相手のスカートを脱がせたかったら下段攻撃で耐久度を削り、

耐久度が少なくなって来たら脱衣アタックで脱がせる!というわけね。

 

方向キーを進行方向と反対に入力してから攻撃ボタンで

ガード不能の特殊技を繰り出せたりも出来る。

敵の攻撃を回避した瞬間に攻撃することでカウンター攻撃も発動だ。

 

脱がせた服はバラバラに破けてしまうが、

レベルが上がっていくと破らずに脱がせて

そのまま装備アイテムとしてゲット出来るようになる。

紳士的なのか暴力的なのかわからんな!

 

 

着ている服の耐久度が少ない敵キャラが複数いる場合は連続ストリップチャンス。

画面に表示されるボタンを制限時間以内に押していくことにより、

最大で12回連続で服を脱がせることが可能なのだ!

バシィ!(キャー!)バシィ!(うわぁー!)と、

簡単操作で連続で敵を脱がせていくのはなかなか爽快。

 

 

連続ストリップで一定以上脱がせると

主人公が仮面ライダーアギトのような決めポーズを取り、

敵の服が下着含めて完全に脱げる演出が挟まる!

全裸になっても大事な部分は「謎の光」で隠されてるので安心です。

 

 

5人+1人存在するヒロインと一緒にいる場合はヒロインも戦闘に参加。

敵にダメージを与えると溜まるユニゾンゲージが満タンになると

主人公とヒロインによるユニゾン攻撃が可能!

単体の相手に大ダメージを与えた上に周りの敵を一気にピヨらせることが出来る。

ピヨッている相手からは耐久度関係なしに服を脱がせられるので一網打尽だぜ!

 

とにかく相手をボコボコにして服を脱がしまくる!

という単純だがバカバカしくて楽しい戦闘だ。

 

 

装備アイテムの種類も圧巻。

武器、帽子、上服、下服、靴などが数百種類存在!

武器は警棒や木刀やボクシンググローブといった普通の武器から、

ゲーム基盤やケバブやポスターやネギやバス停やエレキギターまでなんでもあり。

 

服も普通のシャツからコスプレ衣装まで様々。

種類が多い上にしっかり見た目も変わるから着せ替えが盛り上がるし

装備すると歩行モーションや脱衣時のモーションが変わるアイテムもある。

 

 

車田脱がし!

ジャンプマンガ風に脱がせたり、

カンフー風に脱がせたり、くすぐって脱がせたり……。

脱衣モーション変化も種類が豊富でいい。

まあ何度も見ると飽きるので結局一番短いモーションに落ち着くんですがね。

 

武器も種類によって攻撃モーションが変化。

ボクシンググローブだと素早い連続パンチになるし、

3連サイリウムを装備するとオタ芸で敵を薙ぎ倒したり出来るようになる。

俺はアコースティックギターで敵をぶん殴るのが好きだったからほとんどそれで進めてたな。

 

 

装備アイテムは金と素材として合成する服さえあれば

どんな装備でも最大で999まで強化可能。

お気に入りのコーディネートでアキバの街を守ろう!

 

 

一緒に歩くヒロインの装備アイテムも変更可能。

例えばメインヒロインの雫の装備をラグナロクオデッセイのコラボ衣装にして、

歩行モーションを歩きスマホにすると感じの悪いコスプレイヤーみたいになる。

 

服装や歩行モーションはイベントデモにもしっかり反映されるので、

凄いシリアスなシーンなのに主人公もヒロインもスマホ見てる!とか、

凄いシリアスなシーンなのに主人公もヒロインも変な格好してる!とかできるぞ。

 

 

デ・ジ・キャラットのコラボコスチュームがあるので

一緒に歩くヒロインを入れ替えて服装変更を繰り返せば主人公含めたメンバー全員に着せることも。

 

 

俺が!俺達がデ・ジ・キャラットだ!

 

 

デ・ジ・キャラットの貴重なカツアゲシーン。

 

 

クマー!

 

 

ゴリラのカレーにクマが挑む。

 

 

※終盤のシリアスなシーンです。

 

……まあ背中にフィギュア背負ってるヤツはデフォルトでこれなんですけども!

 

 

特定のサブミッションをクリアすると女装が可能になるし、

クリアしてからの2週目以降は

主人公の外観を別のキャラやモブキャラのものに変えられる。

キミの好きな姿で秋葉を練り歩こう!

 

 

そんなわけでバカノリやシステム面はイイ感じなんだが、

ゲームとしての作りは全体的にかなり粗い。

 

まずメインシナリオが2~3時間程度で終わってしまうほどボリュームが無い。

短い分、周回プレイでのルート変化や寄り道のサブミッションを楽しんでくださいってことなんだろうが、

5人分あるヒロインルートのうち話の流れが大きく変わるのは1人だけで

あとの4人は要所の展開が変わるだけで大筋は一緒。

 

 

ストーリーも街のパトロールをしてると

なんとなく敵が出て来て倒してシナリオが進む……の繰り返し。

遊んでると「お前らパトロール以外にすることないのかよ!」ってなる。

シナリオ自体が短いので中盤くらいから加入するヒロインが明らかに割を喰ってるし、

敵も名前付きのキャラが3人しかいないしで全体的に掘り下げ不足で物足りないぜ。

ぽよよんろっくが担当してるだけあってキャラは可愛いんだけども。

 

 

俺はトーコ推し。幼馴染でスパッツである。これはポイント高い。

あとなんでカティルート無いんですか?!

 

 

秋葉の各所が舞台なのでシリアスなシーンでも

「お前ら秋葉の駅前で何やってんだ」「お前らヨドバシの前で何やってんだ」

って気分になるとこも笑えて好きではある。

 

 

サブミッションは大半が

「ネットで見かけるネタを捻り無しに突っ込んで、それを消化したら終わり」

みたいなやる気が無くて滑ってる上に単調なおつかいミッションばかりなのがだるい。

 

例えば「ブラックな労働環境に耐えかねた48人のアイドルグループが駅前で暴動を起こした」

ってサブミッションだったら、

依頼人に話かけて簡単な説明を聞く。

48人出てくるアイドルを全員やっつける。

報告して簡単なお礼を言われて終わり。

 

どのミッションもこんな調子。

ネットでよくネタにされるようなネタをそのまま突っ込んだだけで、

その事件や登場するキャラに関しての掘り下げがまったく無い。

サブミッションは20種類以上はあるんだけど途中で飽きてくるわ……。

 

あと、アキバズトリップ2の主人公たちは秋葉を守るアキバ自警団で、

敵が秋葉原で事件を起こしてる理由もしっかり劇中で語られてるんだから、

仲間内だけのやり取りだけじゃなくて「名も無き秋葉の住人たち」を

しっかりゲーム上で描いてくれないとダメだと思うんだけど、

メインシナリオもサブミッションもそういうとこホント薄い。

ストーリー面での一番の不満点だ。

 

 

このゲームに出てくるメインキャラ以外の秋葉の住人って、

うんざりするくらいテンプレなオタクと

北斗の拳のモヒカンみたいなオタクの2種類がほとんどじゃねーか!

 

 

元がPS3……いや、VITAのゲームだからしょうがない点もあるんだろうが、

街はオープンワールドではなくエリア毎に区切られているしいけない場所も多くて残念。

牛丼屋のサンボや紙風船に行けないとは……!ちょっとだけ見えてるのに!

昔は中古ゲームショップだったのに

いつの間にかコスプレ衣装の方がメインになってた紙風船!

 

戦闘は楽しいけどやることが最初から最後までほとんど同じで、

難易度上げるとCPUの反応と攻撃力が増すだけなので底は浅く、

ついでに装備アイテムを最高の999まで上げても

高難易度であるゲーマーやオタクでは普通に瞬殺されるので

強化限界はもっと高くても良かった。

 

 

PS3やVITAのゲームと考えても体のモデリングが貧弱かつほとんど使い回しで、

若者もおっさんもおばさんも体系がほとんど一緒だったり、

女装しても体型は女と一緒だったりといった点も大分ショボい。

 

 

システム面だけを見れば良いバカゲーなものの、

それ以外の部分は低予算っぽさが目立つし雑な面もあまりに多い。

ここら辺がアクワイアの限界なのかもしれないが

もうちょっと頑張って欲しかったなあ。

ストーリーとメインシナリオのボリュームは前作の方がずっと良かったとは聞くんだけども。

 

まあ、なんだかんだで非常に楽しんだゲームではあるので、

完全にオープンワールド化した3を是非とも遊んでみたい。

定期的に新作を出して変わって行く秋葉原の街並みをゲームとして保存して欲しいぜ。

 

 

実際に俺がゲーム実況を何度もやって実戦してみたが、

PS4に標準搭載されているゲーム実況機能で実況する際に、

見ている人間が特定のコマンドをコメントとして入力すると

ゲージが回復したり通行人のパンツが脱げたり

警察がやってきたりパンツが空を飛んだり、

といった様々な現象が起こる機能も非常に可能性を感じた。

 

オプションでいつでもOFFに出来るとはいえ、

通行人と強制バトル状態になる

「かかって来い」のコマンドを連発されるとゲームが進まなくなるなど

現状の仕様だと問題は色々とあったが、

例えば実況するプレイヤー側で今回有効にするコマンドを自由に選べるとか、

有効なコマンドを画面内に表示しておく機能や

自分でコマンドを作れる機能などがあったら絶対にもっと面白くなると思うね。

 

「3Dで再現された秋葉原の街を舞台にしたゲーム」

というのは色んな意味で日本でしか作れない日本ならではのゲームだと思うので、

この辺りも踏まえた「アキバズトリップ3」!待ってるぜ!