クエストオブダンジョンズ(Nintendo Switch) | フライハイワークス
『クエストオブダンジョンズ』のレビュー行くぜ!
メーカー:フライハイワークス
機種:3DS/Switchダウンロード専用ソフト
ジャンル:ローグライクゲーム
発売日:2017/08/10(Switch)2016/11/16(3DS)
価格(税込):800円(Switch)500円(3DS)
フライハイワークスがローカライズするローグライクゲームだ。
4人+1人の中から使うキャラを選び、遊ぶ度に構造が変わるダンジョンに挑む。
世の中に溢れているが出ると買っちゃう。そんなジャンルである。
3DSとSwitchで出ているが、俺が遊んだのはSwitch版ね。
悪くはないがそんなに良くも無い……くらいのゲームかな……!
ストーリーは単純。
悪党がやってきてバイラルランドがピンチなので倒しに行くぞ! というもの。
最初の魔王を倒しても特撮みたいに新しい悪党がやってくるのでまだまだ続く。
ダンジョンは3つ。
それとは別に自分で広さや難易度を選べるカスタムダンジョンも1つあるぞ。
それに対して、 4人のパーティメンバーがその場のノリで
1人にダンジョン攻略を押し付ける会話が挟まってからゲームスタート。
おいお前ら!そんなノリで世界が救えると思ってるのか!
まあ……救えるゲームもあるな。
キャラは接近戦が特異なファイター、MPを使った強力な魔法が使えるウィザード。
弓を使った遠距離攻撃がデフォのアーチャー、
呪いを使ったトリッキーな攻撃のシャーマン。
そして『クリプト・オブ・ネクロダンサー』からのゲストで、
ファイターに近いが広範囲スキルを多く使えるネクロダンサーの5人だ。
アーチャーは通常攻撃が弾切れ無しの遠距離攻撃なので最強。
逆にシャーマンはトリッキーというより普通に弱いかな……。
こちらが1回動くと相手も1回動くので、
その場の状況に応じて詰め将棋のように対応していく
オーソドックスなローグライク。
システムはかなり簡素で、食料を食べないと飢え死にする満腹度の概念は無いし、
アイテムは装備アイテムと回復アイテムが中心。
斜め移動も無しで4方向にしか動けないぞ。
ダンジョン内にはカギの掛かった宝物庫や、
達成すると報酬が受け取れるミッションを受注できる石板、
回復アイテム、装備アイテム、カギも売ってるショップなどがランダム出現するため、
ここら辺を上手く活用するのがクリアの秘訣だ。
ミッションはアイテム探し系だと楽なんだが、
ボス退治系だと瞬殺されることもあるのでマズいと思ったらあきらめた方が良い。
一個で状況を一変させるようなアイテムは無く、
常に殴り合いの地力が試されるため、
早い段階で装備アイテムをどれだけ集められるかが重要なバランス。
それぞれのキャラが覚えられるスキルは
敵への状態異常、広範囲攻撃、一定時間パワーアップなど強力なものが多いが、
レベルアップではなくランダムで手に入る「スキルのしょ」が必要なので運が絡む。
攻撃モーションが短いため、敵との攻防がサクサク進むのと、
システムが簡素なので抜け道が多いのが特徴。
トラップの上に敵を何度も誘導して体力を削ったり、
満腹度は無いがある程度移動すると体力が回復する仕様を使って、
「敵を一発殴ったら歩いて回復」を繰り返して敵を削り殺したり。
動くたびにダメージを受ける状態異常にした敵を連れまわしてそのまま殺したり。
こういう立ち回りが楽しい作りになっているぜ。
ただ、強い装備アイテムを沢山拾えないとどうにもならないし、
ザコとランダムで出現するボスのステータス差がデカすぎるため、
ザコからはほぼダメージを受けないのに、ボスの一撃で致命傷になったりする。
敵の攻撃でクリティカルが発生することも多いので、
万全な装備&体力最大から、
ボスのクリティカルヒット一発で即死することも珍しくない。
難易度が上がれば上がるほどこの傾向がどんどん強くなる。
先を見据えた戦略やアイテムの取捨選択よりも、
とりあえず強い装備を拾えるかどうかが最重要で、
仕様を突いてダラダラ歩けばなんとかなったりもするが、
それでもボスのワンパンで死んだりする……みたいなバランス。
換金アイテムや装備アイテムがジャラジャラ手に入るところや、
それをショップにまとめて売ってカギを買ったりするのは楽しいんだが、
遊んでいてうんざりすることも多いね。
Switch版オリジナルの「アリーナモード」は、
ウェーブ毎に押し寄せるザコ敵相手にどこまで生き残れるか……というモードで、
FPSなどでよくあるモードをローグライクでやる発想が面白かった。
まあ、結局これも運が強いんだが……。
ゲームがサクサク進み、運次第で一気に有利になるところは長所でもあって、
やられてももう一度!と遊びたくなる魅力もある。
ユルいローカライズも雰囲気にあってる。
ただ、全体としては悪い意味で大味な点が目立つのでちょっとオススメはし辛いね。
ハマる人はハマる作りなので興味があれば。