Nintendo Switch|ダウンロード購入|魔女の迷宮
基本ダンジョンすべて持ち込み無しクリアしたので『魔女の迷宮』のレビュー行くぜ!
メーカー:オレンジキューブ
機種:Switch
ジャンル:ダンジョンRPG
発売日:2019/11/14
価格(税込):1480円
スマホからの移植となるローグライクRPGだ。
Switch版は課金要素の撤廃に加えて、新ボスやダンジョンの追加、
ゲームバランスの変更などの調整がされているぞ。
自動生成されるダンジョンに挑み、アイテムを現地調達しながら最深部を目指す!
初代『トルネコの大冒険』辺りに近いシンプルなシステムで、
操作性もバランスも丁寧な作り。
初心者向けの機能が充実しているので非常に遊びやすいし、
経験者もしっかり楽しめる1本となっていたぜ。
踏破した者の願いを叶える「魔女の迷宮」を巡る4人の冒険者たちの物語。
空腹で死にそうになっていた騎士のクレアが妖精と出会うところから始まり、
そこからがチュートリアルとなるぞ。
と、言ってもストーリーはおまけで、
ボス戦の前に各キャラが固有のセリフをちょっと喋るくらいだね。
拠点からダンジョンや様々な施設に出かけることが出来る。
メインとなるのは難易度別に数種類用意されていて、
アイテムを外から持ち込むことも出来る「魔女の迷宮」だが、
他にも、持ち込みナシでクリアタイムを競う全30階の「タイムアタックダンジョン」。
入るとすぐにボス戦となる、めっちゃ強いアイテムの持ち込みが前提の「試練の間」。
詰め将棋的な内容で冒険のコツを学べる「パズルダンジョン」が存在しているぞ。
最初はクレアしか使えないが、
プレイを進めていけば性能が若干異なる他のキャラも使えるようになる。
俺のお気に入りは青肌魔族下乳バトルマニアのラピスです!
入る度に自動生成で地形が変わり、レベルが1からになるローグライクRPG。
ランダムで落ちているアイテムで装備を整えていく。
システムはこちらが1回動くと相手も1回動くターン形式。
装備できるのは剣と盾に、特殊効果のある指輪。
アイテムは複数回使える、振った相手に様々な効果を与える杖や、
使い切りで様々な効果のある薬や巻物がある。
これらを活用して敵陣を突破していくのだ。
満腹度がゼロになると1回動くたびにHPが減っていくので、
定期的にパンを食べて回復する必要がある。薬でも少しだけ回復するぞ。
ダンジョンクリアや帰還の巻物で持ち帰ったアイテムは拠点の倉庫に保管され、
持ち込みOKのダンジョンにならば持っていくことが出来る。
と、この手のローグライクRPGとしては非常にオーソドックスなシステム。
武器同士を合成するシステムや、アイテムを投入する「壺」などは無いので、
初代「トルネコの大冒険」に近い、複雑すぎない手触りとなっているね。
独自システムとしてはモンスターが低確率で落とす「クリスタル」がある。
使用すると様々な効果が発動し、単純にHPや満腹度が回復するものから、
確定のクリティカル攻撃や前方三方向への範囲攻撃。
部屋内の敵すべてを眠らせたり混乱させたりするものなどなど多彩。
強力なモンスターだとそれだけ強力なクリスタルとなるぞ。
アイテムとは別枠扱いで3~4個持てるので、
ここぞという時のためにいくつかストックしておきたい。
先の展開を踏まえて、
「こいつのクリスタル欲しいからしばらく粘って狩るか!」なんてプレイも有効だぜ。
効果の分からない指輪や杖は使うだけで正体が判明するし、
同じ部屋にいるだけで状態異常を喰らわせてくるような、
えげつない敵キャラがいないこともあり、
ローグライクRPGとしては難易度低めで遊びやすいバランス。
接近戦を仕掛けてくるナイト系や、
直線に進む炎を噴くドラゴン系のモンスターはかなりの強さで、
こいつらを軸にバランス調整している作りかな。
ただでさえ強いのに、落ちているパンを拾い食いしてパワーアップする、
魔王の娘シリーズもやっかいだ。それ俺のパンだぞ!
上位クラスのナイトやドラゴンになってくると、
装備が揃っていても正面からの殴り合いはキツい強さとなる。
しかし倒すと経験値が大量に入るし、クリスタルもかなりの強さだ。
こちらの状態異常攻撃はすべて通用するので、
アイテムを活用して出来るだけ倒したいところ。
ランダムで出現する部屋で、モンスターとアイテムが大量に詰め込まれている
モンスターハウスはお約束通りあるし、
混乱や自爆、こちらのアイテムを盗むザコ敵など。
様々な特殊攻撃を仕掛けてくる敵も当然いるので要注意。
ドラゴンが近くにいる時に混乱喰らったら目も当てられねぇ!
こちらの装備を弱体化をしてくるザコ敵もいるが、
このゲームは装備を強くする手段が少ないので、
「せっかく拾った強武器が……」とならないように慎重に対応したい。
最下層ではボス戦も待っているので、
それを踏まえた事前のアイテム準備や経験値稼ぎが重要になってくる。
命掛けのドラゴン狩りを敢行するのもアリ。
ゆるめではあっても、アイテムの取捨選択や敵をどう相手するかなど。
悩まされるところではきっちり悩まされる手応えになっているぜ。
操作性も良好で基本操作のスムーズさはもちろん、
鑑定の書があれば足元にあるアイテムを一発で鑑定出来たり、
アイテム持ち込みが出来ないダンジョンにアイテム持って挑もうとする時に、
自動でアイテムを倉庫に全部送ってくれたり、細かいところも気が利いてる。
あえて言うならその場で斜め方向に向きを固定するのが少しやり辛いかな……。
と思っていたらアプデで対応したのでスタッフ分かっている。
オプションでダッシュの仕様を切り替えられるし、
画面右下に表示されてるガイド表示も消せるぞ。
オートダッシュをオンにすると、ダッシュの時に自動で通路に入ったり、
曲がり角を曲がってくれたりするのでサクサク進行。
サクサク進行だけど油断するとサクサク死ぬ。
また、本作は初心者向けの要素が充実しているのも特徴。
ダンジョンの中間にチェックポイントという概念があり、
ここを通過すればやられてもその回から再開することが出来る。
再開するとレベルもその階に準じたものになるので、
アイテムを持ち込めばすぐに対応できる。
この手のゲームはやられると持っているアイテムがすべて消滅するのが常だが、
本作は装備している武器と盾だけは持ち帰れるのも親切だ。
ダンジョンは
「持ち込み有りでクリア」「持ち込み無しでクリア」「チェックポイントからクリア」
でクリアマークが付くので、やり込み派は持ち込み無しに挑めるようにもなっている。
(持ち込み無しでクリアすれば持ち込み有りのクリアマークも付く)。
持ち込み出来ないタイムアタックダンジョンも歯応えあり。
それでも物足りない人は、
ダンジョン毎に「武器を装備しない」などの縛りプレイ項目が、
8個も用意されているのでこれにトライだ。
まあ、俺はさすがにここまではやる気しなかったけども……!
通常ダンジョン全制覇まで20時間ちょっと。
俺の場合、この手のゲームは慣れているので
すべて持ち込み無しでクリアしたが、程良い緊張感で面白かったぜ。
キャラクターのドットも可愛いし、TwitterでバズってたOPのドットアニメも圧巻だ。
初心者から経験者まで幅広く楽しめる完成度。
SwitchのローグライクRPGで1本オススメするなら、
迷わずコレだと言える面白さだったぜ。これが1480円とは驚き!
PS4/Switch/XboxOne/Steam】 - 絶対SIMPLE主義
まあ、ローグライクRPGとしては『ドラゴンファングZ』の方が
圧倒的に好きなんだが、あれはちょっと難し過ぎるからね……!
広くオススメしやすいのはどう考えてもこちらである。
君も挑もう!願いを叶える魔女の迷宮!