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「そこそこのハクスラに5000円払えるか?」が評価の分かれ目『FREDERICA(フレデリカ)』レビュー!【Switch/PC】

 

『FREDERICA(フレデリカ)』公式サイト

 

『FREDERICA(フレデリカ)』のレビュー行くぜ!

俺がプレイしたのはNintendo Switch版ね。

 


パブリッシャー:マーベラス/Xseed Games

機種:Switch/PC

ジャンル:アクションRPG

発売日:2023/10/4

価格(税込):5478円


 

マーベラスが送る完全新作のアクションRPG。

キャラを鍛え、レア武器をかき集めながらダンジョン最深部を目指す

ハック&スラッシュタイプのゲームだ。

『ルーンファクトリー』シリーズと世界観が共通してるようだが、

単体で完結した作りなので、

ルンファ未プレイの俺が遊んでも引っかかるところはなかった。

 

単純だがクセのないハクスラアクションとして手堅くまとまっている。

が、そこが長所でも短所でもあるという作り。

最終的には「そこそこのハクスラに5000円払えるか?」という点が評価の分かれ目だ。

 

 

舞台となっているのは人間から「言葉」が奪われた世界。

封印されたお姫様によって集められた7人の戦士たちが、

「言葉」を奪った王様を捜しに大穴の探索に挑むストーリーだ。

モンスターだらけの大穴の底で待つ世界の真実とは!?

声優陣は結構豪華だが、「言葉」が奪われてる世界なので基本的に喋らないぞ。

榊原涼子さんがダブルナイフの美少女メイドさんやってるゲームなんて貴重なのに!

王様許せねぇ……!

 

その代わり姫(CV花澤香菜)が脳内に直接話しかけてくるので賑やかだ。

拠点だとひっきりなしに話掛けてくる。

 

 

本編に関係ない姫のボイスは「にぎやかしボイス」という扱いになっていて、

オプションで切り替えも可能になっているが、

それをオフにするなんてとんでもない!

 

 

ダンジョンである大穴に潜る。

武器や素材アイテムを確保して拠点に戻ってキャラを強化。

そしてまた潜る!

の繰り返しでちょっとずつ攻略して最深部を目指す構成だ。

ダンジョンを進んでいくと、

姫の語りでこの世界に何があったのか少しずつ分かってくる。

 

『ルーンファクトリー』と世界観が同じで牛のデザインも共通だが、

スローライフ要素などは無し。

姫以外のキャラとの会話や、仲間同士の会話イベントなども基本的にないため、

ひたすらダンジョンでレアアイテム掘りに明け暮れて強くなる構成。

俺達は強さを求めるのでスローライフをしている暇などないッ!

 

 

通常攻撃とクールタイムのある3つのスキル、回避アクション、

2個まで持てる回復薬を活用して進んでいく。

敵や宝箱から素材や装備を手に入れつつ次のフロアへの道を探すのだ。

ヒット&アウェイで敵にスキル技をぶつけるのが基本の立ち回り。

とりあえず一番火力の高いスキルでぶん殴れば良しだ!

 

 

使用できるスキルと武器が異なるプレイアブルキャラが7人おり、

道中のクリスタルで交代か拠点への帰還が可能。

「回復アイテムは1人2個で補充が限られている」

「交代をするとダンジョンから出るまでパワーアップする」

という仕様になっている。

 

7人全部育てるのは大変だが、交代要員をある程度育てておくと楽になる作り。

パワーアップは「守り+30%」「スキルダメージ+20%」などあるため、

弱いキャラでダンジョンに入ってすぐ交代するだけでも効果的だ。

交代でのパワーアップは上乗せされていくので、

メインで使うキャラを決めつつガンガン交代した方がいい。

 

 

ダンジョンから出てもキャラのレベルが1になったりしないゲームで、

焚火のあるフロアまでたどり着ければ次からショートカットが可能。

やられても手に入れた装備は少し手元に残るのもありがたい。

着実に前に進めるゲームとなっている。

 

 

お楽しみの武器厳選も有り!

「面影」という武器の設計図的なアイテムを拾い、

対応した素材を集めて合成して完成だ。

 

同じ装備でも付いている特性やレア度が異なるうえに、

レア度の高い装備には特性の数が多く魔石も装着可能。

魔石は属性や特性を付与できてこちらにもレア度がある。

「装備+魔石」で自分にあった強化をしていくのだ。

 

 

装備には特定の戦闘スキルを強化するものもある。

スキルはレベルアップで増えるポイントを割り振って強化していく作りだ。

ゲームを進めるとクラスチェンジして上位スキルが使えるようになるが、

下位スキルでも結構強いのがあったりする。

 

いつでもポイントをリセット出来るため、

「拾ったレア武器に強化ついてるからこっちのスキルも使ってみよう」

がやりやすい作りなのが助かるぜ。

 

 

武器によってグラフィックがちゃんと変化するのも地味にうれしい。

これはサメパンチ。

 

 

これはミッション報酬で貰える一発ネタかと思ったら普通に強いツインネッギ。

なんだこのゲーム……。

 

 

グラフィックは最近のゲームとしてはチープだが、

システムから複雑さを排除し、ハクスラのシンプルな面白さを追求した作品。

ひたすら敵を倒しながら着実にキャラを強くしていくのがジワジワとハマる1本だ。

 

後半は敵がかなり強くなってくるが、

拾ったレア武器を軸にスキルの火力を上げていくと、

敵の体力をゴリッと削れるのが気持ち良い。

 

操作キャラの戦力と回復アイテムの残りと敵の強さ、

そして次のショートカットまでの距離を踏まえて、

進むか戻るかに悩まされる作りも緊張感あるところ。

レベルが低いキャラでも、たまたま拾えたレジェンダリー武器をつければ、

そこそこ戦力になる装備パワー重視のバランスもうまく機能してるね。

 

砲台や火炎床といったステージギミックが、最初から最後まで敵に有効なのも好き。

上手く使えば弱いキャラでも敵に大ダメージを与えられるのだ。

 

 

シナリオも小さくまとまってるけど、

寓話的な話として後半の演出や仕掛けなどで盛り上がりはあって印象に残る。

そう来たか~~~ッ!ってなるわ。

敵モンスターのデータとか見ても舞台背景は結構作りこまれてる。

 

 

ただ、UI周りは結構不満。

フィルター機能やレア度の低いアイテムを拾わないようにする機能はあるものの、

アイテムがザクザク手に入るのにロックや自動売却機能が無い。

拠点でダンジョン突入時にバフを付ける料理を作れるが、

1個ずつしか作れないのが地味に面倒だ。

 

 

武器の種類が一目で分からないところも地味に引っかかる。

今操作してるキャラに関しては現在の装備との比較が出るんだが、

それ以外は表記が無いので整理し辛い。種類別のアイコンとか付けてくれれば……。

 

 

素材作りに一手間掛かるのも余計に感じられた。

ダンジョンで集めた素材を拠点の鍛冶屋や畑で加工してもらう。

加工を依頼したらダンジョンに潜り、一定時間経過すると加工が完了。

それを装備の合成や料理に使えるようになる。

 

というものなんだけど、すべての工程にこれが関わってくるので、

余計な手間を挟まれてる感じがしちゃうかなぁ……。

例えば加工の方法を選べて、それによって出来る物が変化するとか。

持っていない素材をフォロー出来るようなシステムだったら良かったかも。

 

 

難易度ノーマルでクリアまで遊んで15時間くらい。

ノーマルで出る装備はランク4まで

MAXがランク10なのでクリア後に挑む難易度ハードとマスターが本番って作りだ。

ただ、難易度上げても敵の火力が増すだけで、

アクション含めて基本的に同じことの繰り返しになるから、

それなりに面白かったけどクリアで満足してしまった。

 

最初に書いたが「そこそこのハクスラに5000円払えるか?」が評価の分かれ目。

複雑な要素を排除してレア掘りで強くなることに特化した作りで、

ハマる人はハマれると思う。

興味ある人は製品版にデータ引き継げる体験版からオススメするぞ!