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「ヒーロー」になろうとし過ぎた2作目!『改造町人シュビビンマン2 -新たなる敵-』レビュー!【Switch/PS4/PS5/Xbox】

 

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『改造町人シュビビンマン2 -新たなる敵-』のレビュー行くぜ!

俺がプレイしたのはPS5版ね。

なぜかPS版が他機種から半月遅れで配信されたので、

遊ぶのに随分掛かってしまった……。

 


パブリッシャー:RATALAIKA GAMES SL/Shinyuden

機種:Switch/PS4/PS5/Xbox

ジャンル:アクション

発売日:2023/9/22(Switch/Xbox)2023/10/12(PS4/PS5)

価格(税込):790~880円


 

1991年にPCエンジンで発売された『改造町人シュビビンマン』シリーズの2作目。

「改造超人」ならぬ「改造町人」!

一新されたシステムとパワーアップした演出が特徴となっているぞ。

登場する敵キャラを公募する企画も行われており、当時の人気が伺える。

 

 

君の町で僕と握手!記念すべきシリーズ1作目が復刻『改造町人シュビビンマン』レビュー!【Switch/PS4/PS5/Xbox】 - 絶対SIMPLE主義

前作のレビューはこちら。

ゲームとしては大味だが、パワーアップを選びながらマップを進むシステムや、

ゆるい雰囲気などは結構好みだった。

 

俺は2作目は完全初プレイ。割とシリアスなヒーロー作品になっていて驚いたぞ!

アクションゲームとして進化もしているが、

全体的に持ち味が薄れた感があって評価が難しい続編だ。

難易度も高くて便利機能使わないとキツいぜ!

 

 

舞台は「前作から2年後」となっているが、

実際に前作から2年後に出た続編なので時間経過を合わせてある。

悪の宇宙帝国と戦うためにムリヤリ改造町人にされた

魚屋の青年“太助”と女子高生“キャピ子”。

戦いが終わってやっと元の体に戻れると思ったら、新たな敵「ライオ帝国」が襲来!

敵に捕まった博士によって作られたライバルキャラ

「シュビビンマン・シェイド」も新登場!

スケールアップして送るシリーズ2作目がここに開幕だ!

 

 

今回も太助かキャピ子のどちらかを選んでゲームスタート。

必殺技の性能が異なる以外は同じスペック。

変身前の姿で平和な街を進むシーンから始まるのが凝ってる。

キャピ子を選ぶと制服なので『夢幻戦士ヴァリス』の冒頭みたいだ。

 


そして謎の敵からの襲撃を受けてシュビビンマンに変身!

敵を一層するとライオ帝国の総攻撃が始まったというニュースが流れ

『改造町人シュビビンマン2 -新たなる敵-』のロゴがドン!

演出もこの時のBGMもかっけぇ~!

 

 

ゲームとしてはステージクリア型の2Dアクション。

前作はソード攻撃がメインで、

溜め攻撃でほぼ役に立たないシュビビームを発射だった。

今回は射撃攻撃がメインとなり、

溜め攻撃で撃つシュビビームも普通に強くなったし、真上への攻撃も可能だ。

そして前作はマップから次に進むステージやパワーアップが選べるシステムだったが、

その辺は全部カットされて一本道のゲームに。

まあ、『ロックマン』タイプのアクションゲームになったと言えるかも。

 

 

似たようなステージやボスが多かった前作から格段に進化し、

手強く個性的な多数のボスが登場する構成になっている。

行動パターンを見極めて着実に溜め攻撃のシュビビームを当てていくのだ。

ちゃんとしたアクションゲームらしくなってる!

前作は半分以上のボスに絶対シュビビームが当たらないゲームだったのに……!

ボスのモーションや爆発演出なども格段に進化していてカッコいいぜ。

 

 

デモ演出も豊富になり、シュビビンマン・シェイドのジータは

「きさまをたおすのは、このおれだ!」

とかなんとか言って助けてくれるし……。

 

 

敵のボスは

「よくぞここまでこれたものよ ほうびに死をくれてやるわ!」

とか言うので、当時としてもかなりコテコテど真ん中のノリだと思われる!

 

 

他にも新造潜水艦「シュビマリン」なる乗り物が急に出てきたり、

シュビビンマンの変形シーンで

「かいせつせねばなるまい」なんてナレーションが挟まったり。

本当にいかにもな展開が満載だ。

特撮そのものというより、「特撮に影響を受けたSFヒーローマンガ」っぽい空気。

 

 

でも俺は町の人からパワーアップを手に入れたり、お巡りさんに発砲許可をもらって

初めてシュビビームが撃てるようになる前作のご近所ノリが好きだったなぁ。

博士がふざけてるくらいで、全体的にはシリアスな展開。

 

 

アクションゲームとしてもかなり難易度が上がっていて歯ごたえ満点。

普通にクリアするだけでも苦戦するバランスになってる。

この高難易度っぷりを支持するゲーマーも多いとか。

 

ただ、純粋に敵が強いというより

「ガチガチのパターンゲーでボスの火力高いのに、1回死んだらステージ最初から」

という仕様の意地悪さで難易度が上がっている側面が強く、

攻撃パターンが単調な一部のボスや、

動作が遅すぎてやたら時間が掛かるラスボスなどは普通に良くないと思う……!

 

ゲームとしても硬派というか地味な作りで、

攻撃は通常ショットと溜め攻撃のシュビビームのみ。

アイテムのビットを取って7秒溜めると、

ボスへも大ダメージの全画面必殺技を放てるんだが、

特定のザコが落とすだけの使い切りアイテムなので、

普通に遊ぶとゲーム中に最大で2回しか使えない。

回復アイテムもなかなか出現しないから常にカツカツだ。

 

 

シューティングステージが3回あるのも多すぎる!

背景やボスの動きは見応えあるし出来はちゃんとしてるんだけど、

溜めショットで戦う普通のシューティングなので、

シュビビンマンを遊んでる感じがしなかったな。

 

 

ここからは今回の移植版についての仕様を紹介。

前作と同じでゲームを起動すると言語選択っぽい画面が出てくるが、

ここで選択するのは「UIの言語」であって、

「ゲーム自体が日本版か英語版か」はオプションから切り替える仕様だぞ。

いきなり分かり辛い。ライオ帝国の罠か!?

 

 

今回も6つのセーブファイルを使ったセーブ&ロードに巻き戻しと早送り。

キーコンフィグにブラウン管風フィルター。

無敵モードにボスを一撃で倒せる設定、ビットの無限設定など。

至れり尽くせりの便利仕様。

ボスの手前でセーブ機能使うくらいがちょうど良い気がする。

 

 

キーコンフィグは連射設定の他、

当時の裏技だった回復チートコマンドが普通に記載されてる親切設計。

ラタライカのレトロゲーム移植、

海外メーカーなせいかメニューが毎度野暮ったいけど細かな気配りができてる。

 

 

今回も説明書のスキャン画像とイラストを収録しており、

募集企画で受賞した投稿者たちの名前も掲載されているぞ。

ほとんど10代なのが若い……!

そして賞の名前が「麻宮騎亜」「しろー大野」「斎藤智晴」なのも時代だなぁ。

「佐藤辰男賞」って後に角川の取締役を務めた佐藤辰男か!?

 

 

PS版とXBOX版のトロフィー&実績はクリアするだけでほぼすべて取れる。

「ビットを2つストックする」だけは意識しないといけないが、

ステージ5のこのザコからビットを取った後にわざと死に、

ビット持ったままコンティニューしてまたここに来れば簡単だ。

 

 

今回初プレイでアクションゲームとしてはなかなか面白かったし

続編としての変化も楽しめた。

ただ、ゲーム的にもシナリオ的にも

「ヒーロー」になろうと気負い過ぎてるところがあり、

シュビビンマンはシュビビンマンで良いんだよ!という気持ちになってきた。

いかにもなライバルキャラのシュビビンマン・シェイドは結構好きではある。

これを受けて次に発売されたのが

『改造町人シュビビンマン3 -異界のプリンセス』なんだが……。

こっちはこっちで色々と問題作に!

 

バーチャルコンソールやプロジェクトEGGでは配信済みなので、

このまま3も来てくれるかな?期待しとこう!