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君の町で僕と握手!記念すべきシリーズ1作目が復刻『改造町人シュビビンマン』レビュー!【Switch/PS4/PS5/Xbox】

 

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『改造町人シュビビンマン』のレビュー行くぜ!

俺がプレイしたのはPS5版ね。

 


パブリッシャー:RATALAIKA GAMES SL/Shinyuden

機種:Switch/PS4/PS5/Xbox

ジャンル:アクション

発売日:2023/5/19

価格(税込):790円


 

1989年にメサイヤからPCエンジンで発売された『改造町人シュビビンマン』の移植。

メサイヤ作品の復刻を色々行っているRATALAIKA GAMES SL/Shinyudenからの発売で、

数々の便利機能や当時のパッケージ、マニュアルも収録だ。

公式によると本作以降のシリーズも開発中とのことで、

同じくPCエンジンで発売された『改造町人シュビビンマン2』

『改造町人シュビビンマン3』の移植に期待が持てるぜ。

 

 

『改造町人シュビビンマン』はPCエンジン初期の作品で、

好評に付きPCエンジンで3まで発売された特撮風のヒーローアクションだ。

その後スーパーファミコンで

『改造町人シュビビンマン零』がサテラビュー向けに配信され、

長らく幻のソフトだったが2017年にコロンバスサークルから復刻されたりしてる。

プロジェクトEGGでも1~3が配信中。

ゲームセンターCXで挑戦タイトルに選ばれたこともあるぞ。

 

俺は昔実機で遊んでクリア出来なかったので、今回の移植ではしっかりクリア。

正直、ゲームとしてデキが良いとは言い難いが……。

独自の魅力があるのは間違いない1本だった!

 

 

舞台は西暦200X年。

地球を蹂躙する悪の宇宙帝国「亜空魔団」に対抗するために、

下町の天才科学者・豪徳寺博士は最強のサイボーグ「シュビビンマン」を設計!

改造する優秀な人材を探すがみんな断られてしまったため、

近所の魚屋の青年“太助”と女子高生“キャピ子”を半ば無理矢理改造した!

今ここに、2人の最強ヒーローが誕生したのである!戦え!シュビビンマン!

 

というストーリーになっているぞ。

20年くらい前にこんなことがあったんですねぇ~。

レトロゲームの復刻遊ぶとたまにこうなるわ。

勢いで改造する辺りがいかにもな特撮パロだが、

『シン・仮面ライダー』も割と近いノリだった気がしてくる。

 

 

ステージクリア型のアクションゲームで、

ジャンプと剣攻撃で進んでボスを倒せばステージクリアだ。

攻撃ボタン長押しでエネルギーを貯めると強力なシュビビーム発射!

 

性能差は無いがプレイヤーキャラは太助とキャピ子から選択出来て、

2人協力プレイもある。

タイミングを合わせた協力ジャンプや、破壊力バツグンの協力シュビビームなど。

協力プレイならではのアクションも盛り込まれているぞ。

 

 

18日間という期限内で最終ステージを目指す構成になっていて、

スタート地点から次に挑むステージを選択しながら進んでいく。

クリアしたステージによって様々なパワーアップが手に入るし、

一度通った道は戻ることが出来るため、時間を掛ければ全ステージクリアが可能。

溜めたお金を使ってアイテムを買うシステムもあるぞ。

 

しかしステージクリアやコンティニューで日数が経過する上に、

日数が経過するほどラスボスが強くなる。どのルートを通るかが悩みどころ。

 

 

パワーアップは看護婦さんなら回復、工場長なら攻撃力や防御力がアップ、

神主さんならシュビビームの強化などなど。

町の住人からお礼を言われながらパワーアップしていくノリは

「町のヒーロー」って感じがして好きなところ。

まあ、あらすじを読むと普通に地球規模の侵略者と戦ってるっぽいけど……。

 

 

シュビビンマンたちはあくまでも改造された一般人なので、

シュビビームを撃つにはおまわりさんの発砲許可がいるぞ!

剣はいいの?とかそれおまわりさんが出せるもんなの?

とかツッコミ所あるけどかなり好き。

 

 

オーソドックスなステージクリア型ではなくシステムに一捻りあるし、

ゲームオーバーになった時の演出が「あっ」「しんでしまった」だったり、

全体的に緊張感のないノリは笑えていい。

 

 

しかし正直言ってアクションゲームとしてのデキはあまり良くない。

移動が遅い上に変に滑るから操作性は悪く、

ステージは似たような構造と色違いのボスが延々と続く。

 

 

このキングギドラの色違いと何度も戦うことになるぞ!

攻撃パターンはちゃんと異なっているんだけど、

どのボスも同じ動きを繰り返すだけなので見切ったら楽勝。

 

最初は操作性の悪さでかなり難しく感じるが、

ある程度強化するとボス含めてゴリ押しでどうとでもなる。

大味なゲームバランスだぜ。

 

一部のステージ限定のアイテムとして、

「一時的に大ジャンプ可能」「一時的にホバリング可能」などがあり、

それを活用して進む場面があったり、

ロックマンみたいな消える足場や動く足場を設置したりと、

変化を付けようとはしているがそこまで効果は出ていない……!

 

必殺のシュビビームも問題が多く、溜めてると動けない、

溜めるのに時間が掛かる、水平にしか飛ばないと使い勝手がめっちゃ悪い。

 

 

強化していくと溜め時間が短くなったり、

ビームが星型のエフェクトに変わったりして弱いボスなら一撃だが……。

水平にしか飛ばないので空中の敵に当たらない欠点はどうしようもなく、

ラスボス含めた半数以上のボスには絶対当たらないぞ。

何がシュビビームだよ!ショボビームじゃねーか!

わざわざおまわりさんに発砲許可貰ってこの威力は泣けるぜ。

 

特撮の叫びながら撃つ派手な必殺技が敵に当たるのは演出上の都合で、

実際やったらそうそう当たらない……的なバランスだろうか。

いや、特撮ヒーローの派手な必殺技が当たるのは性能の高さや

そこに至るまでの戦いの結果だが?

ウルトラマンの光線技は空中の敵も正確に撃ち落とせるが?

シュビビームは単純に仕様の問題だが?(突然自分の文章にキレる特撮ファン)

 

こんなこと書くと「〇〇は〇〇話で必殺技外してましたよ」とか

指摘が来そうで怖いな!そういう話ではない!

 

 

時間経過でラスボスの性能が変化する仕様は面白いが、

早く行くと雑に殴るだけで勝てるほど弱く、

時間をかけると回復アイテム持ち込んでゴリ押ししないとキツい理不尽な強さになる。

多分「時間経過で完全体に近づいて強くなる」ってことなんだろうけど、

ゲームバランスが極端すぎるだろ!

 

 

当時基準でもゲームとしてそこまでデキが良かったわけではないと思うんだけど、

大味ながらキャラを成長させていく気持ち良さはある。

ゆるい特撮パロ風の世界観やボイス演出、BGM、

うらべすう氏による可愛くてかっこいいキャラデザなども目を引く点だ。

今でこそ「PCエンジンはアニメ調のゲームが多かった」

というのが共通認識になっているが、1989年当時だとまだ珍しかった。

2人同時プレイも出来たし、荒削りながら人気が出たのも頷ける1本だね。

 

 

ここからは今回の移植版についての仕様を紹介。

まずゲームを起動すると言語選択っぽい画面が出てくるが、

ここで選択するのは「UIの言語」であって、

「ゲーム自体が日本版か英語版か」はオプションから切り替える仕様だぞ。

いきなり分かり辛い。亜空魔団の罠か!?

 

 

英語版『Cyber Citizen Shockman』は

なんと2023年になって新たに作られたバージョン。

令和になって『改造超人シュビビンマン』を海外に売り込んで

どのくらい反響があるのかは分からんが気合を感じるぜ……!

何かの間違いでアメリカでめっちゃ人気出たりしないかな。

 

 

機能面としてはセーブ&ロードに巻き戻しと早送り。

キーコンフィグあるしブラウン管風フィルターの設定もかなり細かい。

細か過ぎてよく分からん……!

無敵モードの切り替えや、お金MAXにする項目もあるぞ。

巻き戻しの速度設定まであるので気が利いてる。

 

 

当時のパッケージと説明書のスキャン画像に加えて、

ギャラリーでは説明書に書かれていたイラストの高解像度版まで掲載だ。

この価格でこの充実度なら文句無し!

 

 

PCエンジン初期のアクションゲームなのでサクッと終わるボリュームで、

PS4/PS5のトロフィーは全ステージクリア+ゲームクリアでコンプ。

 

良く言えばお手軽、悪く言えば大味。

良くも悪くも当時ならではのアクションゲーム。

なので基本的にはファンや知ってる人向けになってしまうが、

見所はあるし便利機能を使えば手軽に遊べるしお値段も安い。

新たに興味を持った人でも遊びやすい1本にはなっているかな。

俺もなんだかんだ楽しく遊べたので、続編である2と3の移植も待ってます!