Nintendo Switch|ダウンロード購入|G-MODEアーカイブス14 mystia
『mystia』のレビュー行くぜ!
メーカー:ジー・モード
機種:Switch
ジャンル:RPG
発売日:2020/09/03
価格(税込):500円
ガラケーの作品をSwitchに復刻する『G-MODEアーカイブス』の14弾だ。
2002年に配信されたRPG『mystia』の移植になるぞ。
調べてみると2004年にハイクオリティーバージョンというのが配信されており、
今回のSwitch版はタイトル画面の表記が2004年になっている。
詳細は不明だけどそっちのバージョンなのかな?
2002年といえばガラケーで本格的なRPGは少なく、
後に携帯アプリのRPGで一大帝国を築くケムコもあまりアプリを出していない時期。
『フライハイトクラウディア』も2004年の作品だ。
『mystia』は当時の厳しい環境下で作られたのが伺える素朴さだが、
ポイントは押さえた作りでテンポも良いため、今遊んでもそれなりに楽しめたぜ。
まあ、人にオススメするにはちょっと厳しいが……!
物語は村の飲み水が減っている原因を探るために、
魔法剣士ミーナが竜の谷へ調査に向かうところからスタート。
竜の谷に行ってみると水が完全に凍り付いており、
ミーナはこの異変の正体を探るために、あちこちを巡ることになるのだ。
自宅に訪ねて来た村長から依頼をされるシーンからいきなり始まるので、
ファミコンのRPG並みのスピード感だ。
拠点である村で情報を集めつつ、
各地のダンジョンを一つずつ攻略していく構成。
オートセーブに次の目的地のヒント表示、ザコ戦での「逃げる」成功率100%、
やられても自宅に戻されるだけでペナルティ無しと、システムはかなり親切だ。
戦闘はオーソドックスなターン制。最初から最後まで主人公だけのバトルだ。
呪文は攻撃と回復だけで、アイテムも回復しかないので単純な作り。
敵の色がそのまま属性になっているのでそこを突くと大ダメージだが、
通常攻撃した方が効率が良い場面もある。敵によって色々試してみるべし。
お金が溜まったら拠点である村で装備を強化だ。
「短剣」って名前の武器が店売り最強のゲームは珍しいな……。
回復アイテムの価格が安く、ちょっと進めると困らなくなるゆるいバランス。
「移動中に使うとHPとMP全回復。戦闘中に使うと自分と敵を全回復」
なんてアイテムも激安価格で買えるぜ。
ひたすら経験値稼いでダンジョンを突き進む簡素なRPGだが、
戦闘のテンポは良いからサクサクとレベルを上げながら進められる。
色違いの敵がめちゃ多いのは容量の都合を感じさせるけど、
戦闘のBGMはなかなかカッコいいし、イベントで一枚絵が出るのもポイント高い。
村人のテキストが結構バリエーション豊富で、
ちょっとくすっとなるものもあったり、雰囲気作りがしっかりしてるゲームだぜ。
とはいえ、RPGとしてはあっさりした作りですぐ終わる。
色々と因縁がありそうなボスを倒したら無言消滅とか時代を感じるぜ!
反面、クリア後の隠しダンジョンは長い上に敵が激烈に強い。
このゲーム、ちょっとでもレベル差があると経験値が入らなくなるため、
階段を二つ降りる度に経験値稼ぎをするような果てしない作業となる。
似たような地形が続き、ステータスだけ高くなった同じザコ敵が延々と出現する。
それをひたすら全体攻撃魔法で狩り続けるダンジョンだ……!
当時のガラケーでオートセーブを使いながら、
通勤通学の合間にチマチマやるにはちょうど良かったのかもしれないが、
腰を据えてじっくりやるには結構つらいな!
クリアだけなら2時間ほど。
隠しダンジョンまで終わらせると5時間くらいだった。
と、書けば隠しダンジョンがいかに過酷か分かるだろう!
理不尽な要素は無いからサクッと遊ぶ分には悪くないし、
タイトル画面で主人公と一緒にいるキャラは良い味出してた。
続編も出ているのでそっちもそのうち来るのかな。
オススメするほどではないが、昔好きだった人や、
端末の関係で当時遊べなかった人、
当時の雰囲気を味わいたい人はどうぞってところかな。