Nintendo Switch|ダウンロード購入|BREAK DOT
『BREAK DOT』のレビュー行くぜ!
メーカー:カエルエックス
機種:Switch
ジャンル:ブロックくずし
発売日:2020/09/03
価格(税込):500円
カエルエックスがSwitchで送る完全新作ブロックくずしだ。
全20ステージで謎に満ちたアーケードモードと、
ステージを作成してオンラインで共有できるモードが特徴。
商品ページ見てもあんまり個性らしいものが見えず、
ちょっと不安な内容だったが、ブロックくずし好きなのでとりあえず購入。
結果、あまりにもやる気の無い内容で唖然!
「国内メーカーの新作ブロックくずしにあまりいい思い出が無い」という、
俺の経験を更に補強するだけの1本だった!
ゲーム自体は非常にオーソドックスなアイテム有のブロックくずしだ。
パドルでボールを弾いて、ブロックを全部壊したらステージクリア!
アーケードモードは全20ステージを通しプレイする構成。
3回ボールを落としたら終わりでコンティニューは無しだ。
1ステージクリアする度にボールがすべて回復するのでそこは易しい。
ブロックを壊すとパワーアップアイテムが出現し、
取ると「ボールが3個に分裂」「ボールがブロックを貫通」
「パドルに1回だけボールがくっつく」
「パドルからブロックを破壊する弾が発射」といった効果が一定時間発生する。
……が、このアイテムがあまりにも雑に出てくる!
ちょっとブロックを壊すだけで、高性能な貫通アイテムがボロボロ出まくり。
ほとんどパワーアップ状態をキープしたまま突き進める。
アイテムを取ると効果が上書きされるので、
例えば「ボールが3個増えた上にブロックを貫通する」
みたいな状態にはならないんだが、それにしたって雑。
最新のステージでパワーアップアイテムの物量の雑さに戦慄。これがぶっ通しで全20ステージ続く虚無だった pic.twitter.com/pcBh1o02ae
— ラー油/Vゲームブロガーらあゆちゃん (@daikai6) September 2, 2020
序盤のステージだけというわけじゃなく、最後のステージまでまったく同じ調整だ。
貫通アイテムを中心に取ってるだけで労せずクリア出来る。
加えて、ブロックが絵になっているだけでステージ構成がまったく考えられていない。
一般的なブロックくずしは破壊不可能ブロックや、
ギミックなどで変化を付けることが多いんだが、本作はそういう工夫がゼロ。
破壊不可能ブロックを使ってるステージはほんの一部で、
それも下の方にオマケみたいに置いてあるだけ。
ブロックをドット絵に見立ててイラストを描くためなのか、
1つのブロックが小さくて消しづらく、残り少なくなるとイライラ。
ステージによっては背景に溶け込んで超見辛いのも地味にストレス溜まる。
全20ステージ、最初から最後まで雑に簡単でつまらないステージしかない。
1回集中が切れてゲームオーバーにはなったが、
2回目のプレイで46分のタイムで全ステージクリア。Sランクでした。
一言で言うと虚無。
ステージをクリアする毎に世界の謎が語られる要素もあるんだが、
1ステージ2行ということもあって大した話じゃないし、
こういう面白くないゲームほど雑にメタネタを入れてくるよな!
って感想にしかならなかった。
ステージを作成できるクリエイトモードもあるが、
ゲームの基本システムが単純過ぎて変化が付けづらいので、
ほとんどドットのお絵描きツールみたいなものだ。
アイテム配置を自分で設定できるので、本編よりマシなステージは簡単に作れる。
オンラインに作成したステージをアップしてる人もいたぞ。
かわいいドットもいくつかあった。
クリエイトモードとかつけてユーザーに何か作らせるより、
まず自分たちが真面目にゲームを作る方が先だろ!
と言うしかない虚無に満ちた内容だった……。
ゲームとして新しいことを何一つやっておらず、
それでいて基本的な作りがあまりにも雑という俺の一番嫌いなタイプのゲーム。
「大量のアイテムでブロックを破壊しまくる爽快感重視のゲーム」
として作ってるのではなく、
単に何も考えずにアイテムばら撒いてるだけだからね。
最初はドットのお絵描きツールとして作ってて、
上手くいかなかったからとりあえずブロックくずしにしたのでは?
と勘ぐってしまう低レベルな1本でした。