スーパーシャドーブレイク 決戦! 忍者 対 三大怪獣 ダウンロード版 | My Nintendo Store(マイニンテンドーストア)
『スーパーシャドーブレイク 決戦! 忍者 対 三大怪獣』のレビュー行くぜ!
メーカー:PLiCy
機種:Switch
ジャンル:ブロック崩し忍者アクションゲーム
発売日:2022/2/3
価格(税込):1500円
忍者を操作してボールを撃ち返すブロックくずし×忍者アクションだ!
2012年にフリーゲームとして発表された『Shadow Break』をベースにした新作。
忍者!怪獣!ブロックくずし!
という、俺の好きな要素のみで構成されたゲームであり、
こいつは全力だろ!とテンション高く買ったらマジで面白かった!
Switchのブロックくずしの中でも屈指の1本。
凄い忍法だったぞ……!
封印から蘇った3体のKAIJUを倒すため
ED-BAKUFUの命を受け討伐に出る古代NINJAの子孫タダシとキヨシ。
しかし彼らの前に謎の男YAMADA率いるNINJA軍団が立ちふさがる!
行け!タダシ!キヨシ!迫りくる脅威にNINJUTSUで立ち向かえ!
というオープニングの時点でもう最高に楽しい。
単語と画の強さだけで押し切っている!
ステージは40ステージ以上。
4つのチャプターに分かれており、1ステージ毎のステージセレクトもあるので遊びやすい。
師匠がシステムを丁寧に教えてくれるチュートリアルもあるぞ。
NINJAのYASASHISAに溢れた仕様。
NINJAを操作し、ボールを落とさないようにブロックを破壊していく。
ジャンプや刀による攻撃も可能なので、細かい調整もしやすい。
敵が入っているブロックを破壊すると敵が登場。
刀攻撃で倒すことが可能だ。一瞬だけ無敵のダッシュも併用して戦っていく。
ボールを落としたり、敵からの攻撃を受けるとダメージだ。
ブロックをくずす、敵を倒す。
両方やらなきゃいけないのがNINJAの大変なところだ。
ブロックや敵を破壊することで右の忍ゲージが上昇し、様々な忍術が使用可能。
強力な炎ダッシュや、ボールが真上に貫通アタックを繰り出すボールアタックなどだ。
タダシとキヨシはジャンプ力などに性能差があり、一番強い忍術も異なる。
タダシはボールが一定時間止まり敵への攻撃に集中できるボールストッパー。
キヨシは地面と自分にバリアを張り、
ボールを落とすと地上攻撃が発生するフロアガードとなっているぞ。
NINJAらしい多彩なアクションでブロックを崩せるのだ。
何も考えずにブロックを壊すと複数のザコが同時に登場しちゃうし、
手裏剣マークが付いたブロックを破壊すると敵弾が飛んでくる。
敵と敵弾、ボールとブロックを同時に処理するのが忙しくも楽しい作り。
ジャンプやダッシュでボールを拾いやすく、
忍術のボールアタックも非常に使いやすいので狙い撃ちがしやすいし、
手裏剣や爆弾といったアイテムも存在するので、
上手く使えばザコ敵や堅いブロックもすぐに破壊出来る。
研ぎ澄まされしNINJUTSUの前では、ハードブロックなど豆腐と変わらんのだ。
とにかく「ブロックを気持ち良く壊させてくれるゲーム」で、
小気味良い効果音も含めてキャラを動かす手触りが良いね!
ステージの作りもしっかりしててテンポ良く進む。
ブロックくずしはブロックの数が少なくなってくると、
なかなかブロックが壊せなくてイライラしがちだが、
このゲームはザコ敵をすべて倒せばOK。あとはボーナスタイム!
ボールとNINJAが合体し、残ったブロックをビームで一掃して得点が入る。
あと、敵が弾を撃ってくるタイプのブロックくずしだと、
敵弾とボールが重なったら撃ち返せなくなったりするけど、
このゲームはダッシュで敵弾をすり抜けてボールだけを打てる。
この手のブロックくずしのお約束的な問題を解消してるのが見事だ。
ちゃんと既存のブロックくずしを研究してるのが伝わってきて感心する。
ボールが地面に落ちそうになると、ボールがゆっくりになるのも優しい仕様だ。
ボス戦では『SUSHI MASTER』や『HANAMI MASTER』などなど。
クセの強すぎる刺客が次々に待ち構えるぞ。NINJAじゃねーじゃねーか!
YAMADA率いる悪の軍団、あまりにも層が厚すぎる。
邪悪なSUSHIに負けるなタダシ!
忍者と怪獣だけでなく寿司や花見に浮世絵まで楽しめるゲームってわけよ。
ボス戦はボールから出るビームでダメージを与えるという、
シューティングっぽいシステムになる。
行動パターン見切ってダッシュで避けて、
沸いてくるザコを倒してゲージを溜めて、ボールアタックをぶつけて大ダメージ!
手応えと爽快さが両方あってよく出来てるし、
どのボスも攻撃パターンが個性的。見ていて楽しいボス戦なのも素晴らしい。
前座となるザコ戦の時にブロックを残しておくと、
ビームで破壊してボスにダメージを与えられる要素もあるぞ。
戦いはボス戦の前から始まっている!
忍者と怪獣のゲームらしい演出! #SuperShadowBreak #NintendoSwitch pic.twitter.com/rEgFRpF23V
— ゲームブロガー双葉ラー油 (@daikai6) February 8, 2022
表題にもなっている3大怪獣も「これぞ怪獣!」という登場シーンが痺れるぜ。
全ステージをクリアすると、
ステージセレクト無しで通しプレイするアーケードモードが出現。
さらにおまけとして本作の元になった『シャドーブレイク』もプレイ可能!
ストーリーもボスも全然違うので別の作品として楽しめる。
基本システムはこの時点で完成しているんだが、
アイテムやボールアタックが無かったり、
ダメージで忍術ゲージが減るなどの違いがある。
2012年のフリーゲームでこれはかなりの力作ではあるんだが、
ステージ配置が平坦でザコ敵の攻撃が激しかったりと難易度は高め。
終盤は耐え忍ぶ心が必要になるぞ。
面白いんだけど、比べるとスーパーの完成度の高さが伝わってくるね。
敵が持っている旗のデザイン、無印(左)は普通なんだけど、
スーパー(右)は「空手」「天狗」「体育」とかなので進化を感じる。
何の旗の下に集ってるんだよ!
最初から最後までずっと面白かった!
タイトルの濃さに負けてないゲーム部分の密度が圧巻。
ステージ構成とバランスの丁寧な作り込み。
アクション+ブロックくずしな操作性も良好。BGMもカッコ良い。
怪獣と忍者とブロックくずしを合体させたカツカレー的な傑作だったぜ!
そもそも忍者や怪獣って単体でカツカレーみたいなだけども!
Nintendo Switchのブロックくずしは一時期酷いものばかりで、
俺の心の中に「Switchのブロックくずしマジで地獄シティー」が建造されていたんだが、
近年過疎化が進んでいたその街を、怪獣と忍者が火の海にしてくれてとても嬉しかった。