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激カッコ良くて程々に苦戦できる!ちょうどいい忍者!『Shinobi non Grata(シノビ ノングラータ)』レビュー!【Switch/PS4/Xbox/PC】

 

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『Shinobi non Grata(シノビ ノングラータ)』のレビュー行くでござる!

 


パブリッシャー:Flyhigh Works

機種:Switch/PS4/Xbox/PC

ジャンル:アクション

発売日:2023/5/25(PC)2023/8/17(Switch/PS4/Xbox/PC)

価格(税込):1500~1540円


 

スタジオ・ピコ、エスカドラ、フライハイワークスという布陣で送る、

完全新作の2D忍者アクション。

90年代の忍者アクション的な雰囲気だが、プレイヤーに厳しかった当時の忍者とは違い、

現代に合わせて難易度や仕様はほどほどに抑えた優しい忍者だ。

レトロを越えた「Hyper-retroグラフィックス」によるイカした演出表現と、

絶妙なゲームバランスで最後まで楽しく遊べる1本になっているぞ。

 

 

ストーリーは百鬼夜行の扉を開き幕府転覆を目論む「朧一党」に、

主人公である封魔忍の末裔、腕(カイナ)が立ち向かう内容。

ライバル忍者や仲間の可愛いクノイチなども登場するが、話自体は結構あっさりかな。

 


こちらがその可愛いクノイチでござる。

 

 

オーソドックスな2Dアクションで、ひたすら右に進んでボスを倒せばステージクリアだ。

刀での通常攻撃、二段ジャンプと緊急回避の前転の他、

6つの忍び道具を活用して進むシステム。

忍び道具は敵を倒した時などに手に入る魂を消費して放つ。

最初から全部持っていて、自由に切り替えて使うことが出来るぞ。

 

連射が効いて使いやすい三方向手裏剣、敵を雷が追尾するエレキテル、

一撃必殺の大筒、自分の周りを薙ぎ払うクサリガマ、敵にくっ付く爆雷。

画面全体を攻撃して敵弾も消せる結界の6種類だ。

道具によって消費する魂が異なるので使い分けが大事。

どれも威力が高いから使っていて気持ち良く、

特にエレキテルは「忍法ホーミングレーザーの術だろ!」ってくらい追尾してくれる。

 

 

動かしていて気持ち良いゲームで、操作感もスピード感も良好。

ザコ敵を連続で倒しながらステージを突っ走るのがたまらない。

派手なエフェクトで高威力の忍び道具は連発できるし、

敵を倒した時の効果音もよく出来ていて耳に残る。

やっぱりアクションゲームのデキの良さは音で決まる。

遊んでると脳内で忍者汁が出まくりだ!

 

 

ドット絵や背景を含めたキャラの構図も決まっていて、

ボスの登場シーンでいちいち「分かってるなぁ~!」って呟いちゃう。

 

 

主人公が二段ジャンプした時の体の回し方も美しい。

全体的にキャラのモーションが細やかだ。

さすが「Hyper-retroグラフィックス」である。

 

 

ボスのトドメ文字演出も「ボス倒した!」感が漲っていて大好き。

これはテンション上がって心が忍者になってくる。

 

 

大量の敵をなぎ倒していく道中は尺が短く、地形も単純で難易度が低い。

空中で足場を乗り継いでいく箇所もあるが二段ジャンプで軽々飛び越えられる。

メインはボス戦でここは演出に近いが、背景やシチュエーションが多彩なので、

ここでも飽きさせない作りだね。

 

 

大迫力のボス戦は攻撃パターンが多彩でかなりの手強さ。

しかし、弱点を見極めて有効な忍び道具を使うと体力をゴリゴリ削れるので、

見切った時の爽快感が格別だ。

二段ジャンプや、前転を空中で使うと発動する急速着地などを活用して、

「この攻撃はこの忍び道具で対応できる」

「このタイミングでも攻撃を当てると怯むのか」

と、死にまくりながら少しずつ攻略を掴んでいく楽しさがきっちりある。

 

どのボス戦でも忍び道具を使うための魂を出すザコ敵が定期的に出現するので、

魂を稼ぎながらボスの攻撃を凌ぎ、動きのパターンを見切り、

チャンスが来たら魂を全ぶっ込みで忍び道具を連射!という戦い方が基本となる。

この溜めてから一気呵成に攻める緩急の付け方が上手いね。

 

 

往年の忍者アクションまんまのノリだが、意外とシューティングゲームのネタも多い。

「悟曼蛇(ごまんだ)」は分かりやすかったけど、

通路を追いかけながらボスと戦う「殺生石・豪烈」は

なかなか渋いところから持ってきてる。

『レイディアントシルバーガン』のGOLETSかぁーッ!

 

 

少々気になったのはコンティニューの仕様。

コンティニューは無限だが、ボスで1回やられる度にその前のザコ戦からやり直しになる。

 

昔のゲームっぽい緊張感のある仕様と言えるんだけど、

ザコ戦が短くて苦労しないこのゲームだと単純に「手間が増える」だけって印象。

繰り返し遊ぶことで、短いザコ戦を更に早く駆け抜けられる面白さは分かる。

が、これなら残機制+無限コンティニューにして、残機あるうちはボス戦前から再開、

残機無くなったらザコ戦からの方がスマートだったかな。

 

 

ボスは手強いものの、

昔のアーケードやファミコンのアクションに比べれば簡単くらいのバランスだ。

アクションゲームに慣れていればクリアまでは4~5時間ほど。

短いスパンでハッタリの効いたボスが次々登場する贅沢な構成で、

1体1体の行動パターンもしっかり作られている。

これぞ忍者アクション!というノリノリのBGMと共に駆け抜けるのがたまらない1本だ。

 

ゲーム側で用意されたやり込み要素や高難易度モードなどは一切無く、

クリアしたら終わり!物足りない人はノーコンティニューなどに挑んでくれ!

という割り切った遊びきりの構成もこれはこれで良し!

まあ、ステージセレクトは欲しかったけどね……。

 

みんなもちょうどいい忍者に触れてみてくれ!