Nintendo Switch|ダウンロード購入|デビルキングダム
『デビルキングダム』のレビュー行くぜ!
メーカー:DICO
機種:Switch
ジャンル:アクション
発売日2019/07/25
価格(税込):1200円
備考:現在はeastasiasoftから『エターナムEX』というタイトルで配信中
全25ステージ構成のレトロ風アクションゲームだ。
杖を持ったジジイを操作して、悪魔をぶん殴って秘宝を手に入れる!
『デビルキングダム』(Nintendo Switch版)配信卒業記念タイムアタックキャンペーンを開催! - DICO株式会社
恐らく2020年5月31日?に日本のSwitch版は配信終了が決まっており、
現在タイムアタック企画を実施中。
本作の日本語Switch版をパブリッシングを担当しているDICOというメーカーは
ディースリーパブリッシャーが送る完全新作アクションである『Gleamlight』の
開発を担当しており、その流れで俺はこのゲームの存在を知った。
本作は強くオススメするほどではないが、
ちょっと理不尽な部分があるファミコン風のアクションゲームとして
程良い手触りで面白かったな。
かつては栄光を欲しいままにしたが、
今は年老いてすべてを失った主人公アーサー。
彼が永遠の若さを手に入れるために地下王国に挑むというストーリーだ。
ワクワクしないストーリーだなオイ!
魔界村じゃねーか! #NintendoSwitch pic.twitter.com/7V58LOEN1O
— ラー油/Vゲームブロガーらあゆちゃん (@daikai6) May 12, 2020
「アーサー」という名前にゲーム開始時のイントロにと……。
かなり魔界が村っているが、最後まで遊ぶとそんな程度じゃ済まないノリだったぜ!
ゲームはセーブやコンティニューが異なる2モードが存在。
「かていよう」のレトロ表現古すぎないか?!
コンティニューはその場ではなくステージ頭から。
また、「かていよう」はコンティニューを使い切ってもエリアの最初からやり直せる。
「2-4」でコンティニューを使い切っても「2-1」からやり直せるってことね。かなり緩い。
ゲームは左右に広いステージ内にある宝箱をすべて回収し、
中央のポータルに飛び込めばクリアという単純なルールだ。
ファミコン初期のアクションゲームっぽい作りだね。
Steamのページを見ると『魔界村』の他には
『ボンジャック』『バルバルークの伝説』『サイキック5』から影響を受けているようだ。
アーサーの攻撃は杖での接近攻撃が基本で、
アイテムを取れば魔法攻撃などが可能になる。
宝箱は下から叩くことでフタが少しずつ開いていく、
完全に開けた状態で取得すると、取った後にランダムでアイテムが出現する。
アイテムは単純なスコアアイテムからワープゾーンを出現させるもの、
残り時間の延長、周りへの範囲攻撃、
一定時間近くの宝箱をフルオープンにするものなどなど。強力なもの揃いだ。
また、フタを開けないと取る事の出来ない緑色の宝箱も存在する
しかし、大量のザコ敵が無限湧きするゲームなので、
マリオ気取りでのんびりと床を叩いてるわけにもいかない。
しかも出現したザコはしばらくすると自動で消滅し、
アーサーの近くで再び無限湧きするという厄介な仕様だ。
敵をしっかり処理しながら走り回らないと押しつぶされる!
ボスステージは通常ステージと異なり、ジャンプで上へ上へと登っていく構成。
頼りない足場を乗り継ぎながらひたすらジャンプ!
頂点まで行くとボス悪魔が登場してバトルが始まるのだ。
たぶん、ボス悪魔はアーサーがジジイで足腰が弱いことを見越して
こんなステージ構造にしたんだろうね。悪魔らしい卑劣さ!
だがアーサーは軽快にジャンプできるので動きにジジイらしさはほとんど無い。
どうやら、アーサーの欲深さを甘く見ていたようだな!
不老不死のために杖一本で地下帝国に乗り込んでくるジジイだぞ!
そんなゲームだがちょっと大味というか、ザコ敵の物量が本当におかしく、
倒しても倒しても無限湧きするので退治が追いつかない。
終盤はこっちの基本武器が杖なのに、
矢で遠距離攻撃してくるザコが無限湧きするという辛さ。
「倒せない敵が、狭い足場の上で宝箱の近くを行ったり来たりする」
なんていやらしい配置も増えてくるからかなりイライラする。
効果の強いアイテムを引けないと苦戦する場面が多いぜ。年寄りをいたわれよ!
ただ、その「理不尽じゃないか!?」と、
思うところ含めてなんとか突破出来るバランスは
ファミコン時代のアクションゲームっぽい手触りで、
操作性は良いし、杖連打やアイテムで敵をなぎ倒していくのもなかなか爽快だ。
ザコ敵の個性付けがしっかりしてるのも評価したい。
ボスステージも消える床やギリギリのジャンプ、弾幕など難所揃いだが、
一度コツを掴めば一気に突破出来る調整がされている。
ボスはやや弱めに設定されてるので気持ち良く倒せるぜ。
「かていよう」モードでクリアまで3時間ほど。
商品ページには「激ムズ」と書いてあるものの、
アクションゲームに慣れてればちょうど良いくらいのバランスだったかな。
節々でキレつつも最後まできっちり遊びきれた。
最近のSwitchで多いこの手の「レトロ風アクション」って、
横スクロールのアクションゲームがほとんどなので、
左右に広いステージで宝箱を集めるルールなのは結構新鮮に楽しめたぜ。
基本的には全25ステージをクリアしたら終わりだが、
サクッと遊びきれるのでこれはこれで良かった。
強くはオススメしないし、
不老不死になりたいジジイがキモい虫やゴブリンをぶん殴っていくという、
まったくもって華の無いゲームでもあるが、やってみると面白い1本だ。
ドットやBGMもなかなか良い。
気になった方は配信終了までに買っておこう!